イントロダクション
カメラ選びの旅が終わりません…!!
みなさん、こんにちは!hidetasoです!
今回は、お前この1年でどれだけのカメラを買ってきているだと、お前の散財癖はどうにかならんのかと、嫁ちゃんからも言われているんですが…また買ってしまいました…大散財でございます。
買った対象は本記事のタイトルにもなっております、Panasonic LUMIC S1でございます。
本当にね、自分でも呆れますよ。こんな高価なモノをポンポンと買っていくスタイル…いやでもね、カメラ愛好家の方々からすると、「カメラは高値で売れるから、買い替えても問題ない!」と思いますよね。仰る通り!しかし、やはり購入して売却すると、どうしても手数料数%などで運が良くて数万円単位の損は生じてしまいますよね。フルサイズミラーレスなんて、この売却損益の幅が広いですから…こんなに頻繁に購入したりしているとやはりお財布へのダメージは…あります…血の涙を流しております。
ともあれ。買ってしまったものは仕方がありません。しっかりと使い込んで、経験をお金で買ったんだと言えるように、胸を張って言えるようにしていきたいです!!その一環としてこんな感じのブログ記事を書いているわけです。はい。
それではいよいよ本編に入っていくわけなんですが、本記事はざっくりレビューとは言っているものの、それなりの文字数になりそうなので、章分けしています。
まずは最初に「なぜ購入したのか」について語らせて頂きます。私ですが、現在はSONY α7IIIを半年前に購入して保有しており、また、α7IIIを購入する2カ月程度前にはSONY α7IIも購入していました。そして、もともと保有していたボディとしてPanasonic LUMIX G9があります(後日レビュー記事を書きます)。G9については、かれこれ2年程使用しており、これは待合ない名機で今後もずっと使っていきます。それだけカメラを保有していて、「なぜ購入したのか」。こんな不満があったんですということについて記載させて頂きます。
次に、「結局S1ってどうなのか」実際に2週間経過しての所感について書いて締めくくろうと思います。
完全に長くなるコースなので、G9やα7IIIとの比較は、また別の記事にしていきます!
なお、S1のレビューやスペック語りなどは下記の記事に記載しております。
SONY α7IIIがあるのになぜカメラボディを追加したのか
SONY α7IIIは、フルサイズミラーレスのニュースタンダードと言える良いボディだと思います。

コンパクトボディで(マイクロフォーサーズのG9よりもコンパクト)、手振れ補正もあり、4Kも撮影でき(30p)、スチルと動画のバランスを取った良いボディだと思います。既に発売から3年程度たっていますが、今なお販売ランキング上位の常連になっているのは頷けます。
一方、α7IIIにはいくつかの不満なポイントがありました。ざっくり不満なポイントは下記です。(隣にG9があったので、より不満が際立ってしまったのかもしれません…)
- ラフにレンズ交換していると必ず付着するセンサーダスト
- マイクロフォーサーズ機を使用している時は、リアルに1年に1ホコリ程度しか付着しませんでした…
- 一方、α7II、α7IIIでは1週間に1ホコリ以上は付着している体感でした
- 古臭いモニター類
- キレイさという観点でも、フレームレート(fps)という観点でも、どうにも気に入りませんでした…
- モニタ同士で比較すると、G9の方が綺麗というのは仕方がないにしても、GX7MK3などと比べてもどうにもイマイチ…という感じでした…
- 中途半端なタッチパネル
- メニュー画面ではタッチができない
- メニュー構成が分かりにくい
- タッチ追従性が悪い…
- 動画フォーマット
- 4K60pが撮影できないのは仕方が無いとは思います
- 許せなかったのは、謎のファイル構成です…MP4で撮影しても、なんかフォルダが変に切られていたり、奥まったところにあったり…管理がし辛かったです…
- ボタン類が少ない
- G9やS1が多いんだとは思いますが…それに慣れてしまうと辛い…!!
もちろん、α7IIIから出てくる画は素晴らしかったですし、もともとのαユーザの方であればサイズも操作性も大きく変わらずに馴染みやすいUIなんでしょうが、Panasonic機からの変更ではどうしても馴染めない点が多かったです…私はプロではないので、出来の画というのは良いに越したことは無いんですが、一番重視するのは「撮影していて楽しいか」なんですよね。撮影体験です。
というわけで、どうしても不満が溜まっていたのです…
とはいえ、これは「私には合わなかった」というだけで、
- 「SONY αのUI最高!めっちゃ馴染んでるぜっ!」という方
- Panasonic機を使ったことが無い方
- とにかく出てくる画が大事!UIなんかは気にしない
という方には全く問題ないボディだと思います。問題ないどころか、α7IIIは画は素晴らしく、電池の持ちも素晴らしく、コンパクトボディであるメリットは計り知れないので、一般的にはとてもオススメできるボディだと思っています。↑でαの悪口を書いている、ように見えたらすみません。
なぜPanasonicなのか/なぜS1なのか
SONY αが合わなかったと。では、なぜS1の購入に至ったのか、という点について書いていきます。
まず、現在私が保有していて、メインで使用しているボディはマイクロフォーサーズのPanasonic LUMIX G9です。これは操作性、ディスプレイのキレイさ、レンズの豊富さ、コスパ、などなどを勘案して、本当に最高のボディなので当面はやはりメイン機かなと思っています。数年は手放すことは無いと思います。
ということですので、できれば棲み分けがしやすい「フルサイズセンサー」のボディが良いと思っていました。富士フィルムなんかも良さそう(画質/コスト/メーカーの本気度)とは思っていますし、正直使ってみたいですが、やはりボディ2台持ちを考えるとフルサイズにしておきたい!というわけで残念ながら検討対象外に。
また、今更一眼レフを購入する選択肢は無いですね…(これからはやはりミラーレスの風潮が極めて強いですし、動画性能を考えると一眼レフのチョイスは…)
というわけで、購入対象は「フルサイズミラーレス」かなと。フルサイズミラーレスを生産している主なメーカーとしてはざっくり下記。
- SONY
- Canon
- Nikon
- Panasonic
あたりが選択肢になります。
SONYは既に2台もボディを保有してきましたので対象外で。
Nikonは一眼レフに対する思いが他のメーカーより強そうな印象(=既存ユーザにはいいかもですが、乗り換えとしてはちょっと心配。他メーカーの競争に遅れる可能性。もちろんZ7/Z6の評価が高いことはよく理解はしています)ですし、サードパーティーレンズに対するスタンスも少し閉鎖的な印象で、安価で選択肢の多いフルサイズミラーレスレンズ!のビジョンが立たなかったので、Nikonさんもやめようかな…と思いました。直前に、選択肢が極めて豊富なマイクロフォーサーズとSONY Eマウントを経験してきましたので。
Canonは有力でした…!!R6なんかはコストと性能のバランスが取れていると思いますし、カメラといったらCanonというトコロもあります。ミラーレスに対する本気度も伝わってきますし(R5はびっくりしました…)、迷ったらCanonかなと。一方で、レンズの少なさという点で懸念があり…あと2年後のフルサイズミラーレス界だったら、Canonを選んでいたかもしれませんが、今じゃないかなと…!!最後まで悩んでいました。
Panasonicは、S1/S1Rは正直デカくて最初は選択肢に入っていませんでした。が、レビューを見ていると、「操作性がやはり最高!綺麗なディスプレイ/EVF」という、まさにSONY αで私に一番重要だと気づいた撮影体験という面を完全におさえていました。また、Lマウントアライアンスということで、あのサードパーティーレンズメーカーの巨匠であるSIGMAが居るというのが本当にデカイ…!!特に、SIGMAは話題のfpというコンパクトすぎるボディのカメラを出していますから、今後を見据えて、軽量コンパクトなレンズを発売していくであろうことも見えていました。2021年2月時点でも、Lマウントレンズは結構増えてきていたというのも心強かったです。
というわけで、メーカーとしては、既にG9でよく理解している操作性の良さもあって、Panasonicでいくか…!!G9と同じようなサイズのS5も出たし!というわけで、S5を買おうと思っていました。
アレを目にするまでは…
なぜS5じゃないのか
というわけで、無事Panasonicのフルサイズミラーレスを、そしてサイズ感からS5を買おうと、S5のスペックを舐めまわしていました。もうポチる寸前でしたね。
S5といえば、「ほぼS1と同等のスペックを備えながら、G9レベルのボディサイズにまとめてきた!」素晴らしいフルサイズミラーレスですね。
が、コレですよコレ!!絶対アカンやつを見つけてしまいました!!
ダストリダクションがセンサーシフトだと…!!あり得ん!!
マイクロフォーサーズボディのPanasonic機では、皆総じてSSWFが搭載されています。オリンパスが特許を保有しており、もちろんマイクロフォーサーズのオリンパスボディにも皆SSWFが載っています。
Super Sonic Wave Filter の頭文字からとった略号。 日本語では超音波防塵フィルターと呼ぶ
引用: コトバンク
このSSWFの効果は本当に素晴らしく、マイクロフォーサーズボディをかれこれ7年程使用してきていますが、大体どんな環境でラフにレンズ交換しても、殆どセンサーダストが載ったことはありませんでした。これは誇張ではなくガチです。
一方で、センサーシフト式を採用しているSONY αシリーズはというと、バッキバキにセンサダストが載りました。1日だけですが、レンズ交換をしてハイキングをしていたあの日、家に帰ってきたらめっちゃセンサーダストが載っていたのには本当に…驚きました…なんでセンサーダスト問題はあまり話題になっていないのか不思議でなりません。
で、じゃあここでセンサーシフト方式でセンサーダストを落とせばいいじゃん、と思いますよね。もちろん私も試してみて、何度かセンサーシフトさせましたがそれでも半分以下の確率でしかダストは落ちませんでした。こんなことがしばしばあって、正直センサーダスト問題には辟易していました。
そんな方式を何故か突然採用し始めたS5。これに不安を感じずに済むでしょうか?私は絶対無理です!
というわけで、本当に丁度いいボディ、S5は検討対象外となりました…Panasonicさん、なんでSSWFを載せなかったんですか…もうこれからSSWFは載らないんですか…?
なぜS1Rじゃないのか
やはりPanasonicから発売されているフルサイズミラーレスで、S1RはS1の高画素モデルという位置づけになっています。
S1Rももちろん検討候補に挙がりましたが、純粋に「そんなに画素いらんでしょ」というのと「ファイルサイズデカくなりすぎでしょ」というところがありましたので、S1にしました。また、S1Rにしてしまうと、画素ピッチ的にノイズ耐性がマイクロフォーサーズと同じ程度になるのでは?というところで、なんだかそれじゃあ…悲しいかな…と思ったのも理由の1つであります。
だから私はS1
というわけでかなり長くなってしまいましたが、最後の方は消去法でS1となりました。
もちろんS1にもイマイチなトコロはあり、
- デカイ
- 思い
- バリアングルじゃない
という点が気にはなるものの、私にとっては致命的ではないです。やはり完璧なボディは無いですからね。ここは妥協できるポイントでした。
Panasonic LUMIX S1生活2週間の所感
結局、Panasonic LUMIX S1を購入してみてどうだったかというと…
良いっ!!!!
はい。かなり満足しています!
想定通りといえば想定通りですが、やはりその重さは半端なくて、SIGMA 50mm F1.4なんかと組み合わせるとほぼ2kgという超重量カメラになってしまうのは…頭が痛いですが、このあたりは50mmF1.8レンズに期待します。F1.4だとデカイですからね。SIGMAさんがきっとfp用にコンパクトな単焦点を発売するはず!と信じています。
上記の画像では、SIGMA 28-70mmF2.8と組み合わせていますが、個人的にはこの組み合わせの重さが許容限界です。これ以上重いと持ち運ばないですね。どんなにボケようが、どんなに画質が良かろうが、迷わずG9を選びます。
というわけで、今回はなんと「なぜS1を選んだのか」で5000文字も書いてしまうという回になってしまいましたが…今のトコロ、私のフルサイズミラーレス探求の旅はこれで終わりになりそうです。S1で落ち着けそうです…!!
次回からは、S1の具体的なレビュー、SONY α7III、G9との比較や、Lマウントレンズたちのレビューをしていこうと思います!