イントロダクション
『2021/03/08 追記』結局、α7IIからα7IIIに乗り換えました…!! 乗り換え理由などはコチラの記事に書いております!
今更ながら、SONYのEマウントを持つことにしました!購入したのがタイトルにある通り、α7IIです!
G9やGX7mk3に全く不満は無かったけれど、ここ最近の「やっぱフルサイズでしょ。」という友人からの圧力(私が勝手に感じているだけ)や、2020年時点の情勢(各社ミラーレスフルサイズ一眼にシフト、オリンパス事業売却、Panasonicもフルサイズ S5でMFTのG9と被るボディサイズのモノを発売)を鑑みると、私もフルサイズボディを持っておくというのは、わりと自然な流れかなと思います。
みんなが口をそろえてフルサイズというので、「そんなにフルサイズはいいの?それならフルサイズ買ったるよ」ということで購入にすることにしました。
という経緯があるので、残念ながらちょっと「ホントにフルサイズっていいの?」と懐疑目線であること、最初にお断りさせていただきます。
というわけで、今回はSONY α7IIのレビュー記事となっております!
とはいえ、私と同じようにマイクロフォーサーズをメインで使っているアマチュアカメラマンの方で、特にE-M1 markIIIや G9を使用されている方には、このα7IIのレビューはある程度参考になるかなと思います。
LUMIX G9 PROは下記のモノで、マイクロフォーサーズ界隈では極めてオススメのボディです!めっちゃオススメです!(なぜこんなに人気がないのか…)
なぜSONYにしたのか
パナソニック機を使っているんだったら、フルサイズ機を導入するなら…そうだよね、LUMIX Sシリーズだよね!
というのが定石かどうかはわかりませんが、私は今回SONYにしました。パナソニックのボディは、かなり操作性がいいので、パナ機も良かったんですが…下記の点で不採用に。
- 高い。
- 私が購入するとしたら、あまりにもデカすぎるS1シリーズは論外なので、S5にする予定ですが、発売したばっかりということで25万円程度なんですよね
- レンズラインナップに不安
- SigmaもLマウントアライアンス参入メーカーなので、そこそこレンズラインナップがありますが、それでもマイクロフォーサーズやEマウントと比べるとまだまだ、といった印象
ということで、まあ今一番勢いもあるし、レンズラインナップもそろっているであろうSONY Eマウントにしました。
やっぱりレンズラインナップって大事ですよね。
SONY α7IIのスペック
さて、まずはα7IIのスペックをざっくり見ていきましょう。
撮像部 撮像素子 35mmフルサイズ(35.8×23.9mm)、”Exmor”CMOSセンサー カメラ有効画素数 約2430万画素 総画素数 約2470万画素 アスペクト比 3:2 カラーフィルター RGB原色フィルター アンチダスト機能 帯電防止コートおよびイメージセンサーシフト駆動による アンチダスト作動 クリーニングモード実行時 静止画記録 画像ファイル形式 JPEG (DCF Ver.2.0、Exif Ver.2.3、 MPF Baseline)準拠、RAW(ソニーARW 2.3フォーマット) 記録画素数(縦横比3:2) 35mmフルサイズ時 Lサイズ: 6000 x 4000(24M)、Mサイズ: 3936 x 2624(10M)、Sサイズ: 3008 x 2000(6.0M)
APS-C時 Lサイズ: 3936 x 2624(10M)、Mサイズ: 3008 x 2000(6.0M)、Sサイズ: 1968 x 1312(2.6M)記録画素数(縦横比16:9) 35mmフルサイズ時 Lサイズ: 6000 x 3376(20M)、Mサイズ: 3936 x 2216(8.7M)、Sサイズ: 3008 x 1688(5.1M)
APS-C時 Lサイズ: 3936 x 2216(8.7M)、Mサイズ: 3008 x 1688(5.1M)、Sサイズ: 1968 x 1112(2.2M)記録画素数 [スイングパノラマ] ワイド: 左右方向 12,416 x 1,856 (23M)、上下方向 5,536 x 2,160 (12M)、標準: 左右方向 8,192 x 1,856 (15M)、上下方向 3,872 x 2,160 (8.4M) 画質モード RAW、RAW+JPEG、JPEGエクストラファイン、JPEGファイン、JPEGスタンダード 動画記録方式 ファイル記録方式 XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4 圧縮形式 XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264
AVCHD: MPEG-4 AVC/H.264
MP4: MPEG-4 AVC/H.264音声記録方式 XAVC S: LPCM 2ch、AVCHD: Dolby Digital (AC-3) 2ch、ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載、MP4: MPEG-4 AAC-LC 2ch ピクチャープロファイル 切/PP1-PP7(ブラックレベル、ガンマ(Movie, Still, Cine1-4, ITU709, ITU709 [800%], S-Log2)、ブラックガンマ、ニー、カラーモード、彩度、色相、色の深さ、ディテール、コピー、リセット) 色空間 「トリルミナスカラー」対応 xvYCC規格(HDMIケーブル接続時 x.v.Color ) 動画記録 撮影モード(XAVC S) 1280 x 720(120p, 50M) – 1920 x 1080(60p, 50M) 約50Mbps(平均ビットレート) 1920 x 1080(30p, 50M) 約50Mbps(平均ビットレート) 1920 x 1080(24p, 50M) 約50Mbps(平均ビットレート) 動画記録 撮影モード(AVCHD) 1920 x 1080(60p, 28M, PS) 約28Mbps(最高ビットレート) 1920 x 1080(60i, 24M, FX) 約24Mbps(最高ビットレート) 1920 x 1080(60i, 17M, FH) 約17Mbps(平均ビットレート) 1920 x 1080(24p, 24M, FX) 約24Mbps(最高ビットレート) 1920 x 1080(24p, 17M, FH) 約17Mbps(平均ビットレート) 動画記録 撮影モード(AVC MP4) 1440 x 1080(30fps) 約12Mbps(平均ビットレート) VGA(640 x 480, 30fps) 約3Mbps(平均ビットレート) 動画機能 HDMI 映像出力 1920 × 1080(60p)
1920 × 1080(60i)
1920 × 1080(24p),
YCbCr 4:2:2 8bit / RGB 8bitフォーカス 検出方式 ファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式) 検出素子 “Exmor” CMOS センサー 測距点数 35mmフルサイズ時:117点(位相差検出方式)APS-Cサイズ時・99点(位相差検出方式)/25点(コントラスト検出方式) 検出輝度範囲 EV-1-20 (ISO100相当、F2.0レンズ使用) AFモード シングル(AF-S)/コンティニュアス (AF-C)/ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)/マニュアルフォーカス(MF) フォーカスエリア ワイド(117点(位相差検出方式)/25点(コントラスト検出方式))/ゾーン/中央/フレキシブルスポット(S/M/L)/ロックオンAF(ワイド/ゾーン/中央/フレキシブルスポット(S/M/L)) ロックオンAF ● 瞳AF ● 露出制御 測光方式 1200分割ライブビュー分析測光 測光素子 “Exmor” CMOS センサー 測光範囲 EV-1- EV20 (ISO100相当、F2.0レンズ使用) 測光モード マルチ測光、中央重点測光、スポット測光 露出制御モード AUTO(おまかせオート/プレミアムおまかせオート)、プログラムAE(P)、絞り優先AE(A)、シャッタースピード優先AE(S)、マニュアル(M)モード、スイングパノラマ、シーンセレクション、動画(プログラムオート、絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアル露出、選択可) シーンセレクション機能 ポートレート、スポーツ、マクロ、風景、夕景、夜景、手持ち夜景、夜景ポートレート、人物ブレ軽減 露出補正 ±5.0EV (1/3EV, 1/2EV ステップ選択可能)
(ダイヤル操作時 : ±3EV (1/3EV ステップ))露出ブラケット 1枚撮影/連続撮影、ずらし量:1/3、1/2、2/3、1、2、3EVステップ、3/5枚 選択可 AEロック 半押し時AEロック(オート、入、切 選択可) ISO感度(推奨露光指数) 静止画撮影時:ISO100-25600(拡張ISO50)、AUTO (ISO100-6400、上限/下限設定可能)
動画撮影時:ISO200-25600相当、AUTO(ISO200-6400相当、上限/下限設定可能)ファインダー 形式 1.3cm(0.5型)電子式ビューファインダー 総ドット数 2,359,296 ドット 明るさ調節機能 オート、マニュアル(5段階) 色温度調整機能 5段階 視野率 100% 倍率 約0.71倍(50mmレンズ、無限遠、-1m-1 ) 視度調整機能 (ディオプター) -4.0-+3.0m-1 アイポイント 最終光学面から約27mm、接眼枠から約22mm (視度-1 m-1) (CIPA規格準拠) 液晶モニター 形式 7.5cm(3.0型) TFT駆動 タッチパネル – ドット数 1,228,800ドット 明るさ調節機能 マニュアル(5段階)、屋外晴天モード 角度調整機能 カメラ背面に対して
上約107°、下約41°画面表示切り替え グラフィック表示、全情報表示、情報表示 なし、ヒストグラム、水準器、ファインダー撮影用 設定値のリアルタイム反映 ON/OFF クイックナビ ● ピント確認機能 ●MFアシスト (35mmフルサイズ時 5.9x,11.7x
APS-C時 3.8x,7.7x)ゼブラ ● ピーキング ● (高/中/低/切)(色:レッド/イエロー/ホワイト) マーカー ●
(センター/アスペクト/セーフティーゾーン./ガイドフレーム)グリッドライン ●
(3分割/方眼/対格+方眼/切)シャッター 形式 電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター シャッター速度範囲 静止画撮影時:1/8000-30秒、バルブ、
動画撮影時:1/8000-1/4(1/3ステップ)、AUTO 1/60まで、オートスローシャッター1/30までフラッシュ同調速度 *2 1/250秒 電子先幕シャッター ●(入/切) サイレント撮影 – 手ブレ補正機能 方式 イメージセンサーシフト方式5軸補正 (補正方式はレンズ仕様による) 補正効果 4.5段(CIPA規格準拠。ピッチ/ヨー方向、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA装着時、長秒時ノイズリダクションオフ時) 連続撮影速度 *4 Hi時:最高約5コマ/秒
Lo時:最高約2.5コマ/秒、-連続撮影可能枚数 *4 連続撮影Hi時:JPEG Lサイズ エクストラファイン 50枚
連続撮影Lo時:JPEG Lサイズ エクストラファイン 69枚、連続撮影Hi時:JPEG Lサイズ ファイン 77枚
連続撮影Lo時:JPEG Lサイズ ファイン 200枚、連続撮影Hi時:JPEG Lサイズ スタンダード 80枚
連続撮影Lo時:JPEG Lサイズ スタンダード 200枚、連続撮影Hi時:RAW 25枚
連続撮影Lo時:RAW 30枚、連続撮影Hi時:RAW+JPEG 23枚
連続撮影Lo時:RAW+JPEG 27枚、連続撮影Hi時:RAW(非圧縮) 10枚
連続撮影Lo時:RAW(非圧縮) 11枚、連続撮影Hi時:RAW(非圧縮)+JPEG 10枚
連続撮影Lo時:RAW(非圧縮)+JPEG 11枚引用:SONY α7II公式
注目すべき部分をピックアップしてきましょう!
- 撮像素子 35mmフルサイズ(35.8×23.9mm)カメラ有効画素数 約2430万画素
- 無印αなので、2400万画素ですね
- アンチダスト機能: 帯電防止コートおよびイメージセンサーシフト駆動
- 一眼レフと異なり、ミラーがないのでアンチダスト機能は重要ですよね。ただし、ネットの声を見る感じだとそれなりにダストは付着するようです
- 動画
- (最も良い形式で)1920 x 1080(60p, 50M) 約50Mbps(平均ビットレート) ということで、4Kは非対応ではあるものの、60pでの記録は可能です
- AF
- 検出方式 ファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式)
- ISO感度
- 静止画撮影時:ISO100-25600(拡張ISO50)、AUTO (ISO100-6400、上限/下限設定可能)、動画撮影時:ISO200-25600相当、AUTO(ISO200-6400相当、上限/下限設定可能)
- 連続撮影速度
- 連続撮影速度 Hi時:最高約5コマ/秒、Lo時:最高約2.5コマ/秒
- 手振れ補正
- 補正効果 4.5段(CIPA規格準拠)
- サイレント撮影は無し
- このボディのシャッター音は、なかなか盛大ですので、場所によってはサイレント撮影無しというのがネックになることもあるかもしれません
こんな感じですかね。
買っておいてなんですが、やはり動画性能が1、2世代前だよなあ…という感は否めないですね。最新世代は8K対応(EOS R5)や、4K60pでの動画撮影などに対応していますからね。4K30pにも対応しておらず、スローモーション撮影(120pなど)も非対応となっております。
なので、これから動画をちょっとかじっていこうかなと思っているのであれば、他の機種にするのが良いかなと思います。
ISO感度についてはだいたいこんなモノでしょう。フルサイズなので6400程度あたりまでは常用できます、よね…?
手振れ補正については、α7初代では搭載されていなかった(はず)、手ブレ補正があります。4.5段ということですが、やはりE-M1MarkIIやG9などを触った後だと、効きは緩やかだな…という感じです。
連続撮影速度は、ちょっと控えめかなとは思えど、私はあまり連射をしないので気にはならないですね。E-M1MarkIIはAF追従18コマ/秒、G9はAF追従20コマ/秒となってはいるものの、こんなに連射することはまあ無いのでね。ええ。
SONY α7IIの外観を見ていく
それでは、α7IIの外観から見ていくことにしましょう!
めっちゃ…コンパクトや…
前評判で聞いてはいたものの、実際現物を目の前にするとそのボディのコンパクトさに驚きますね!左がα7II、右がG9(マイクロフォーサーズ)です。
「おいおい!マイクロフォーサーズって小型なんじゃないのかよ!」と思われる方も多いかなと思いますが笑、G9はマイクロフォーサーズで最大級のデカさですので特別なケースです。一番大きいのはE-M1Xですかね。
(ちなみに、レンズはAmazonから誤って届いたAPS-C Eマウント用のレンズです。もちろんすぐに返品しました)
コチラはレンズを取り外した状態のボディオンリー状態です。
購入したのは、中古品ですので、若干だけ旗艦部にスレがありました。
重量は599g(バッテリーあり)で、やはりG9よりも若干軽いです。素晴らしい!
高級感はありますね
グリップ部のシボ革のような部分や、ボディ自体の質感はイイ感じです。
各種ダイアル類などもイイ感じの質感です。
ちなみに、シャッタースピード調節ダイヤルと、絞り調節ダイヤルについては、他と材質が異なりゴムっぽい感じですが、指が滑りにくくていい感じですね。あまり外から見えすぎるということも無いので、他の部分との質感の差も気にならないです。
ダイヤルやカスタムボタンの数や配置はこんな感じ
右肩部、もっとも操作が頻繁になる部分ですね。
ここのカスタムボタン2つ(C1, C2)は結構押しやすいですね。私はWBとISOを設定してます。(G9に合わせるために)
また、動画撮影ボタンがなんとグリップ横についています。写真下側。
背面はこんな感じ。右手側にホントにもろもろの操作ボタンが付いているので、片手で大体のオペレーションは回ります。
ボディ左側のキャップを外すと、USB端子とHDMI端子が見えます。
5年前のボディではあるものの、USB直刺しによる充電ができるのは本当に素晴らしいことだと思います!
右側下はSDカードスロットになっています。残念ながら、α7IIまではシングルスロットとなっております。ちょっとメイン機として使うには不安がありますね…
グリップ感はこんな感じです
なんとかギリギリ小指まで乗っけられるかな、というところです。私は手の大きさは一般成人男性並み、指は細めというくらいですが、それでギリギリ収まるかな、くらいです。
下から見るとこんな感じ。手が大きい人だとあふれると思います。
ただ、小指以外のグリップが極めていいので、小指が乗ろうが乗らまいが、あまり気にならない印象ですね。
Panasonic G9ユーザが思うSONY α7IIのメリット/デメリット
SONY α7IIのメリット(良いところ)
フルサイズである!(当たり前)
流石フルサイズ!出てくる画は素晴らしいですね。手持ちのレンズがタムロン28-75mm f2.8しかないんですが、f2.8でのボケでも十二分です!MFTとは丁度2段分のぼけ量の差がありますからね。
フルサイズミラーレスとしてはかなりお求めやすい
2020年10月時点で、中古が8万円~9万円といったところです。フルサイズミラーレスが8,9万円だなんて、お求めやすすぎですよね!
ちなみに、α7(無印)は中古が6万円程度からあるので、より安さを求めるのであればコチラもありありだと思います。
初代とIIは処理能力は同じでもAFレスポンスが30%高速化、AFの追従性は約1.5倍性能が向上している。
とのことで、手振れ補正とこれらの部分を省くと、さらに2万円やすくなる、という感じですね。すごいな。
フルサイズミラーレスは、SONY以外では比較的最近参入してきたため、これだけお求めやすくフルサイズミラーレスが手に入るのはα7シリーズしかないかなと思います。
グリップは縦に短く小指は余るが、握りは良い
先ほどグリップ感について記述しましたが、握りがイイんですよね。
そんなに大柄なボディではなく、グリップも小指が人によっては余るかな、という程度なのに、ものすごくフィットするんですよね。イイ感じです!
SONY α7IIのデメリット(イマイチなところ)
フォーカスポイントの選択が大変…
これが本当にストレスです!
撮影体験をめっちゃ悪くしているのがコレ!
α7IIは、ジョイスティックが無いので、古典的な十字キーでフォーカスポイントを変更していきます。
これがG9ユーザからするとすごく嫌です…G9には、とても絶妙な感度で反応してくれるジョイスティックが搭載されていて(サイズ調整も簡単にできる)、本当にフォーカスポイント選択が楽です。
一方、α7IIでは、AFポイント選択ボタンをどこかに割り当てて、1度そのボタンを押して、フォーカス位置を十字キーで移動して選択、と、ストレスです。
また、α7IIの十字キーは、それ自体がダイアルになっているタイプで、これはこれでいいんですが感度がちょっと高めなので、上下にフォーカス位置の移動をしていると(いつもフレキシブルスポットを使用)、そのサイズがS/M/Lのサイズが勝手に変わっちゃうんですよね。ダイアルを回すと、このサイズ変更オペレーションになってしまうので。
ということで、急いでフォーカス位置を変更しようとすると、この謎のサイズ変更が走ってしまってイラっとするとか、そういう感じです。
これが、G9以外の機種で、ジョイスティックも非搭載だし、別に気にならないよ、というのであれば良いんですが…
G9を使っていると、あの使いやすいジョイスティックが忘れられず、撮影体験がイマイチだなあ…という感想が強まってしまいました。
シャッター音が…イマイチ…(主観)
コチラは好みの問題ですが、どうにもα7IIのシャッター音がイマイチに感じるんですよね…
シャッター音ってとても大事なモノだと思うんですが、それが合わないというのは…
ではどんな音なんでしょうかというところですが、twitterの投稿として動画を張り付けていますので、興味のある方はご覧ください!
https://twitter.com/hidetaso0222/status/1315310011799592960
α7IIIは、「カシャ」っといういわゆるカメラっぽい感じのシャッター音ですが、α7IIはなかなか派手な「ズキューン」という感じのシャッター音です。
また、α7IIIやG9と異なり、サイレント撮影ができないので、このシャッター音とお別れすることはできません。というわけで、このシャッターが好みでなかった場合でも、消すことができない(はず)です。
タッチパネルでない
先ほど、フォーカス位置選択のトコロで一度書いてしまいましたが…一応…
フォーカスポイントの選択は、まあジョイスティックが搭載されていない時点で分かっていました。
ただ、まさかタッチパネルでもないなんて…というわけで、十字キー(ジョイスティックではなくメニュー選択のアレ)で位置を変更することになります。
これがせめて、タッチパネルでフォーカスポイントの選択ができれば、ここまでの不満は無かったんですが…
例えば、MFT機でサブ機として活躍しているGX7mk3、その1つ前のGX7mk2ともに、タッチ操作によりフォーカスポイントが選択できます。
このタッチパネルがホントによくできていて、指に吸いつくような動作をしてくれます。ストレスは全く無しです。(α7IIIもタッチパネル対応しましたが、その精度は正直イマイチ)
また、タッチパネル対応のG9やGX7mk2, mk3などは、ディスプレイの右端にも電子ファンクションボタンとして、さらに機能が割り当てられていますが、こうした機能ももちろん存在しません。
5年前の機種なので仕方がないかなとは思えど、2020年に生きている人間としてはうーんというところ。
EVFがイマイチ綺麗じゃない…
ディスプレイの発色が悪いのか何なのか分からないんですが、どうにも撮影時に見える画がイマイチなんですよね…
背面ディスプレイはそうですし、EVFもちょっとなあ…という感じ。
EVFを覗いた時の感覚ってすごく大事だと思うんですが、なんか、こう、覗いていても楽しくないんですよね。
と思って、E-M1 MarkIIIのEVFスペックを見てみたら、α7IIと同じでした…すみません。G9が良かった、と捉えるべきでした。
バッテリーの持ちが悪い…
コチラはネットのどこでも目にするコメントかなと思いますが、とにかくバッテリーの持ちが悪いですね。
予備バッテリーはマストという感じです。
G9撮影していて、おっとそろそろバッテリー残量が半分くらいか、と思っていたら、α7IIはもう12%くらいでした。
Panasonic Lumix G9 ProとSONYα7IIを比較してみてどう思ったか
2020年時点でα7IIはマイクロフォーサーズハイエンド機からの移行先になりえるか
率直なコメントをさせて頂きますと、「マイクロフォーサーズハイエンド機ユーザのα7II移行はおススメできません」
SONYフルサイズへの移行であれば、高いとは思いますがプラス10万円してα7IIIにした方が無難です。(かくいう私は、さっそくα7IIIを購入してます…2週間頑張って使いましたが、どうしてもα7IIでは不満が多く…)
なぜα7IIへの移行はおススメできないか
動画がイマイチ
4K動画が撮影できない、フルHD120p(スローモーション)撮影ができない、など、動画性能はやはり5年前、といったスペックです。
手振れ補正もついてはいますが、やはりマイクロフォーサーズハイエンド機の方が圧倒的に効きます。
コチラは、α7IIとG9で同じ景色を撮り比べてみた時の様子です。
ニーズは皆無だと思いますが
SONY α7II と Panasonic Lumix G9の動画撮影時手振れ補正の比較を操作性がイマイチという点が気になっていたα7IIでしたが、これを見てとてもメインとしては使えないなと思ってしまった…
旅先に行けば写真撮影はもちろんするけれど、それ以上に動画撮影するんですよね pic.twitter.com/lbLm97oQ6Z
— hidetaso@レブル250/GN125/グラディウス乗りYoutuber (@hidetaso0222) October 10, 2020
α7IIは、歩行せずに静止していればちゃんと手振れ補正仕事しているな、という印象なんですが、歩き出すとこんな感じで…ちょっと見ていられないですね。
フォーカスポイントの選択が大変
α7IIのデメリットで熱く語りましたが、いえ、語り過ぎましたが、フォーカスポイントの選択がホントにストレスです…
イマドキのボディであれば、タッチパネルでのフォーカスポイント移動や、上位機種であればジョイスティックがありますよね。
残念ながらα7IIではそれがなく…
結構ストレスに感じます。
手ブレ補正は正直微妙
5軸手振れ補正をフルサイズ機に搭載しましたよ!と満を持して登場した(当時ね)α7IIですが、効きはとてもマイルドです。
Olympus E-M1 MarkIIや、E-M5 MarkII、Panasonic G9などを使っている方からすると、「あ、あれ。このシャッタースピードでもう手ブレしてんの?ボディ内手振れ補正ついてる…?」ってなると思います。
マイクロフォーサーズハイエンド機の良さって、ビビるくらいにピタッと止まる手振れ補正が1つあげられると思いますが、その手振れ補正ってホントにすごいんだなあ…と実感しました。
結局α7IIの手ブレ補正だと、ISOは上げないと結局手ブレしてしまうので、なんだかなあ…という感じでした。
ボディは小さいけど、レンズがデカいので機動性を重視する人には向かない
これはα7IIだけではなく、フルサイズ機への移行全体に対してですが…
フルサイズ大三元と、マイクロフォーサーズ大三元は、サイズが違いすぎます。あと値段も。
私は、マイクロフォーサーズからカメラの世界に入ったので気づきませんでしたが、M.ZUIKO 12-40mm f2.8 PROとかって、ほんとにコンパクトなんだなあ…と驚きました。
出てくる画はいいけど、晴天屋外の条件だとあまり変わらない
ISO200、大三元標準ズームレンズ、f2.8…など、できるだけ同じ条件でα7IIとG9で彼岸花を撮り比べてみました。
結果は…思っていたよりもノイズ感や綺麗さなどは変わらず。
もちろんぼけ味はちょうど2段分違うよね、という差はあれど、それ以外は意外と変わらなかったんですよね。
Panasonic G9とSONY α7IIの撮り比べの件、等倍でできるだけ同じアングルで撮った写真をrawで比較してみた
画素数は違う(α7 24M, G9 20M)し、比率(3:2と4:3)も違うけど、まあ等倍なら関係ないよね?
で、割とじっくり見てみたつもりなんだけど…
思っていたよりも差が無いな… pic.twitter.com/U675bySlSE
— hidetaso@レブル250/GN125/グラディウス乗りYoutuber (@hidetaso0222) October 5, 2020
G9の方が多少ざらついているように見えるかもしれませんが、ピントが合っている位置の関係や、f2.8縛りということでぼけ具合が異なるためだとみています。
もちろん、暗所での見え方はα7IIの方がノイズレスでしょうし、ISOが1600あたりから差はかなり広がってくると思います。が、私はISO800縛りで撮影しているのであまり関係が無いんですよね。
おわりに
ということで、物凄くα7IIを悪くいってしまった気がしますが…とはいえ、もちろんこのボディも現在SONY公式ストアでのラインナップに存在し、一定の要件に当てはまる方にはハマるボディだと思います。
下記のような条件に当てはまればα7IIは良いかと思います!
- やっぱフルサイズ一択でしょ!でも、安いモノがいいな…
- 手振れ補正はついてないと嫌だな
- 動画はあまり撮りません!
- フォーカス選択が面倒?いいよ!気長にやるよ!
で、じゃあかくいう私はどうなんだというと…
α7IIIをさっそく買いました笑
というわけで、私のように、MFTのハイエンド機を使っている人間からすると、結構細かいところでこのボディとはミスマッチとなってしまいましたが、出てくる画が美しいのは間違いないですからね!
はい。というわけで今回は以上です!