少し前に、SONY α7IIを買ったのをきっかけに、Eマウントレンズを買い集めております hidetasoです!!(既にα7IIIに買い替えたのはヒミツ)
というわけで、とりあえず絶対神である標準大三元であるタムロン 28-75mm F2.8は購入しまして、じゃあその後は単焦点レンズを揃えていこうと思ったわけで。
で、個人的にかなりお気に入りの焦点距離である30~35mmあたりを探しにかかりました。
マイクロフォーサーズで愛用しているボディxレンズの組み合わせとして、GX7mk3 x Leica SUMMILUX 15mm f1.7があるんですが、これで換算30mmの使い勝手の良さに気づきまして…このあたりのレンズは絶対1つもっておきたいなと思ったわけです。
いやはや、昔は「35mm?中途半端やんwwwまずは50mmっしょ」と思っていた時期が私にもありました。しかし、今となっては35mmが個人的な標準焦点距離で、使い勝手がとてもよくまず揃えたいレンズだなと思っております。50mmだと見切れることが多いんですよね…あと、動画撮影の時にクロップされたりして結局画角がさらに狭くなったり、あとα7IIIならAPS-Cクロップモードで35mmの焦点距離がだいたい50mmあたりになるし(もちろん画素は大分落ちますが)…
長くなりましたが、個人的に揃えたい焦点距離の1つが35mmでしたと。
で、さっそくネットの世界でイロイロ探してみるわけですよ。35mmあたりの単焦点レンズを。
しかし…
SONY純正には丁度いいレンズが無い…!!
SONY Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA SEL35F14Z は、あり得ないくらい高いですし…
SONY Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z は、f2.8にしては価格が高い…(中古で5万円~)
SIGMAから出ている35mmは明るくていいんですがデカいし高め…
ここで、タムロンの35mm(35mm F/2.8 Di III OSD M1:2)があるじゃん!!と気づき、これを購入しようかなと思ったんですが(中古で3万円~)…
さらに安いこのレンズ(SAMYANG AF35mm F2.8 FE)を見つけました!!
中古で2.5万円だったんですよね。
安価にして極めてコンパクト!!
マイクロフォーサーズあがりの私には、このサイズとお値段はとても魅力的だったので、すぐに購入しました。
SAMYANG AF 35mm F2.8 FEのスペック
サムヤン AF 35mm F2.8のスペックは下記の通りです。
焦点距離 35mm 明るさ F2.8 – F22 フォーマットサイズ 35mmフルサイズ 画角 フルサイズ:63.1°
APS-C:42.9°最短撮影距離 35cm レンズ構成 6群7枚 フィルターサイズ※ 40.5mm(フード装着時)
49mm(フード未装着時)大きさ Φ61.8mm×33mm 重量 85.6g レンズフード 付属 引用: ケンコートキナー公式
焦点距離はもちろん35mm、最小F値は2.8、意外と寄れない最短撮影距離35cm、とてもコンパクトなサイズ(高さ33mm/重量85.6g)。
ざっくりこんな感じの特徴ですね。
マイクロフォーサーズに慣れていると、全然寄れない…と感じてしまう35cmですが、フルサイズのレンズはタムロン以外みんな寄れない気がするのでこんなものな気がしますね。
サイズについては外見の通りでとてもコンパクト、軽量です!
フルサイズのレンズはサイズが大きくて辟易していたんですが(ミラー有りの一眼レフ用レンズと比べたら、ミラーレスのレンズは大分コンパクトではあるものの…)、このレンズは本当にGOODですね!
公式に、MFTも載っていたのでこっちもさっくりと見ていきましょう。
さて、どこから見ていきましょうか。
まずは、絞り解放(上図)の赤線(10lines/mm)に注目しましょう。
この線は、中心から16mmあたりまでは1に張り付いていますね。なので、四隅以外は大体コントラスト高いですよ、ホントのごく四隅でも0.6(若干切ってるけど)あたりあるのでそこそこコントラストありますよ、という感じでしょうか。ただ、2つの線が大きく離れてしまっていますから、収差が四隅は大きく出る、という感じですかね。
では、下の図のF8まで絞った時の図を見てみると、ずっと張り付いてますね。
次に、絞り解放の黒線(30lines/mm)を見ていくと、こちらも四隅にいくほどガクッと落ち込みます。解像感が落ちますよという感じですね。妥当な気がします。
F8の方は、比較的上側に居続けてはいるものの、2本の線が離れていますので収差が若干出てくるかもしれないですね。
まあでも安価といえども流石単焦点、悪くない写りなんじゃないと予想されそうです。
SAMYANG AF 35mm F2.8 FEの外観(α7IIIとの組み合わせも)
さて、では次にこのレンズの外観について見ていきましょう。
レンズ本体の外観
外装はオールプラスチックです。外装、絞りリング、マウント全てプラスチックです。
まあ価格がとても安いので、仕方がないかなというところです。マウントがプラスチックというのはちょっと心もとないですが、レンズ自身が軽いのであまり負荷はかからないでしょうから問題無しですかね。
ボディはプラスチックではあるものの、めっちゃ安っぽい!というわけでは無いですね。ザ・並、という質感です。
マウント部については、電子接点がありますのでAF動作やEXIF記録はOKです。レンズ名にもAFって入ってますしね。
絞りリングについては、スレ音は若干あるものの、グリスの多少の抵抗感もあり、そこまで安っぽいという感じは無いです。
ボディと組み合わせた時の見え方
今度は、α7IIIと組み合わせた時の様子を載せていきます。
流石にグリップの厚みよりはレンズ部が出っ張りますが、十分に薄くコンパクトなレンズですね!素晴らしい!
α7IIIとの組み合わせだと、レンズが大分コンパクトでアンマッチ感もありますね…
最近発売された、α7Cなんかと組み合わせればかなりイイ感じになりそうです!
また、ご想像の通りではありますが、レンズが軽すぎますので、グリップに不安があったりということは全くないですね。
SAMYANG AF 35mm F2.8 FEで撮影した写真たち(作例)
作例を貼っていきます
作例というほどのものではないですが、ご近所スナップしてきた写真を貼っていきます。
風景ながらあえて絞らず解放f2.8でパチリ。後で取り上げようかなと思っていますが、中心部分の等倍表示はしっかり解像していて、十二分に見えます。ごく四隅の部分(特に左上)については、結構像がぼやっとしているのが分かりますね。
開放での玉ボケはこんな感じ。葉の向こうの空の煌めきなので、もともとの光源の形が正円ではないのでなんともいえないですが、ボケはレモン型のように感じますね…?流石にf2.8とはいえ、フルサイズだとかなりボケますね。マイクロフォーサーズのf1.4と同じボケ感ですからね(換算画角が同じなら)
お寺の門が窓枠効果っぽかったのでパチリ。
とても立派な銀杏の木があったのでパチリ。フルサイズ特有の?周辺にいくと流れたようなレモン玉ボケがよく表れていますね。左上の方に。
最短撮影距離付近でパチリ。
ちょっと奥の方のボケ具合がやかましい気がしますね。もう少し滲むタイプのボケ質だといいんですが。
コチラは最短撮影距離付近で手持ちのペットボトルにフォーカスして1枚。最短撮影距離で背景とかなり離れていれば十二分以上にボケが発生しますね。
おっしゃお花撮ったる!と思ったんですが、このくらいしか寄れなかった悲しみの一枚。
マイクロフォーサーズは寄れるレンズが多いので、このようなケースだとボケはマイクロフォーサーズの方が大きくなるかもしれない。
ちなみに、AFスピードについてですが、特に不満は無いですね。私は普段PanasonicのG9PROを使用していますが、G9xPanasonicレンズと比べると遅いですが、ストレスは特に感じ無いですね。SONY 50mm f1.8なんかと比べたら爆速と言っていいでしょう笑
AFの動作音もそんなに大きくは無いですね。
等倍で中心と周辺の様子を見ていく
(2020/11/08 TODO: 追記予定)
SAMYANG AF 35mm F2.8 FEって結局どうなの?
さて。
で、結局このレンズはどうなんだというトコロですが…
個人的には、結構好みです。
このレンズの購入を悩んでいる方向けに、メリット/デメリットをざっくりまとめてみますと、
メリットは…
- とにかくお値段!!
- とにかくコンパクト!!
- それなりにしっかり写る!!
というところですので、コスパやコンパクトさ重視の方には特におススメできます!
タムロンの35mm f2.8と比べての優位性は、重量と価格ですね。タムロン35mmf2.8は210gだった気がしますので、半分以下の重量となります。価格は数千円お安いですね。
で、デメリットは…
- そんなに寄れない(最短撮影距離35mm)
- 全体がプラスチック
- 開放でもf2.8の明るさ
というところですね。
デメリットはもちろんありますが、それを上回るメリットがあるのではないかな、というところで、個人的には結構おススメかなと思うレンズです。
というところで、今回は以上です!