みなさん、こんにちは!
今回は、GN125Hのスプロケ交換しましたよ、ついでにチェーンも交換しましたよ、という内容になっております。
スプロケ交換、となると、GN125にお乗りの皆様は、「どんなギアの組み合わせなんや!」と気になるであろうと思います。(ならないか)
今回は、フロントスプロケット15丁、リアスプロケット42丁の組み合わせとしました。
フロントスプロケットは、1丁上げると、(一般に)最高速Up、加速Down となり、リアスプロケットは、1丁上げると、最高速Down、加速Up となります。
フロントスプロケットはリアスプロケットの約1/3の端数のため、フロントスプロケットの端数を1丁変化させるだけでかなりの変化が体感できます。
元のGNの話に戻しましょう。
純正がF14×R43であったのをF15×R42のセッティングにするので、加速結構Down、最高速結構Up(理論上) となります。
なお、今回交換するのはフロントのみで、リアは以前交換してあった42丁のものをそのまま使います。
GN125のスプロケット&チェーン交換作業開始!!
では!実際の作業に入ります!
ちなみに、今回もエストレヤの彼と一緒に作業していました。
未だに不動です。かっこいいんですけどね^^;
まずは、車体左側、エンジン下部にあるスプロケカバーをはずします。
この部分を外すのは意外とやっかいで、7mmという微妙なレンチを必要とします。(ソケットレンチでないと回すのは困難であるというのも面倒です…)
フロントスプロケットカバーを外すと、こんな感じにフロントスプロケットと対面できます。
さて、早速この大きなナットを外してやりたいところですが、その前に周り止めのために起きているワッシャを寝かせてあげなくてはいけません。
画像の赤丸部分のように起きている部分をハンマー+マイナスドライバーで寝かせてあげます。ワッシャとナットの隙間が小さすぎる時は、細いドライバーで横から攻めてあげましょう。
周り止めを寝かせることができたら、次にナットを外します。
このナット、27mmという通常使わないサイズなのでやっかいです!
しかも、初期の締め付けトルクが半端ないので、まったくゆるみません!
外し方は、ギアを1足に入れて、リアブレーキを踏み(他の人にやってもらうといいと思います)、27mmレンチをセットして、全体重をかけて普通に緩める方向(反時計回り)に回します。(ネットのごく一部の情報では、緩め方向が逆である、という情報も目にしたことがありますがそんなことはもちろんなくて、普通に反時計回りでOK)
ここで、ビクともしないどころか、「なんならチェーン切れるんじゃないか?」という不安にかられますが、とにかく力をかけて回します。
長い柄のレンチを使うこと、他のレンチを組み合わせて回転中心からの距離を稼ぐこと、全体重をかけて回すことがコツです。
固いボルトの外し方についてはこちらの記事にまとめています。
27mmのナットをなんとか外すことが出来ました。
まだこの状態だとチェーンが張られすぎていてフロントスプロケットが取れないと思いますので、チェーンを緩めていきます。
チェーンを緩められれば、フロントスプロケットが簡単に取れると思います。
今回はリアスプロケットは交換しませんが、あまりに汚かったので清掃のため外しました。
むっ…?思ったよりリアスプロケット尖ってる?
気になりますが、今回はリアスプロケットは持っていないのでこのままにします。
あとはパーツクリーナーを吹きかけつつ、ブラシで磨いてあげました。この辺りは一回汚れ始めると新品のように綺麗にするのはかなり難しいですから、ほどほどで諦めました。
一方のチェーンはというと、錆び錆びで部分的には固着も進んでおり…というもう限界な状態でした。
よく今まで頑張ってくれたな。ありがとう。
ちなみに、今回交換したのはKMCのノンシールチェーンで、ヤフオクでよく出品されている品物です。
なお、当たり前ですが、ノンシールチェーンはシールチェーンと比べるとガンガン伸びます。それはもうガンガン伸びます。
学生の頃は一ヶ月に3000kmとか走行していましたが、本当にガンガン伸びます。
お金に余裕のある方はシールチェーンにした方がいいかもしれません(クリアランスがギリギリになりますので注意)。
さて、では今度は組み付け作業に入りますか!
結局無事にチェーン、スプロケットの組み付けは完了したんですが写真は撮れず。
作業時にいくつか問題が発生しました
無事に組み付けたと書きましたがアクシデントがあったので、一応書いておきます。
1.リンク数を規定通りにカットしたのに…
国産GNのリンク数は114
中華GNのリンク数は116
というのが規定となっているんですが、自分の機体はもちろん中華GN125なので116リンクにカットしました。
が!!
片方のリンク穴に棒?が嵌らないのです!!
「えっ!なんで!!」
最早パニックです。
どうやらカットする側が悪かったようで、さらに1単位カットして114Lのチェーンにしたのですが、今度はチェーンの端と端が届かないという事態に…
こういう時は、チェーンの張り調整の時と同様、リアアクスルナットを緩めて、左右にあるチェーンの調整ボルトを限界まで緩めてあげたうえで、リアタイヤをフロント側にひたすら蹴る!!
これでリアタイヤの位置をフロント側に移動させて、短くなったチェーンが接続できるようにしました。
なんとか取り付けることができました…チェーンが無駄にならなくてよかったです…
2.クリップが外せない!!
125ccのノンシールチェーンとくれば、主流なのがクリップジョイント式のチェーンです。
バイクのチェーンには2種類ありまして、
一つ目がGNにデフォルトで付いているノンシールチェーン、
二つ目が排気量が大きめのバイクに付いているシールチェーン。
シールチェーンは、ピンとローラーの間にOリング(円形のゴム)が装着してあり、その部分にグリースが封入してあります。
一般に、ノンシールより耐久性が高く、価格も高いですが、メンテナンスの頻度を下げることができます。
シールチェーンは一般にカシメジョイントという方式でチェーンを接続しており、そのジョイント方式ではカシメ工具という特殊な工具が必要なんですが、今回はノンシールチェーンにしてクリップジョイントなので割愛します。
とにかく、GN125に初期でついているのはノンシールチェーンで、今回は純正と同じくノンシールチェーンにしました。
そして、ノンシールチェーンは一般的にクリップジョイントで固定されているので、チェーンを外す場合、そのクリップを外さないといけないんですが、手持ちのペンチじゃ貧弱すぎて外れない!!
困った…
というわけで、仕方が無いので一旦作業場所から離れて、ホームセンターでネジザウルスを購入してきました。結果、一瞬で外せました。マジで工具が大事です。
他の用途でも使えるので、一家に一台あるといいかもしれませんね。
おわりに
色々ありましたが、なんとかスプロケットをF15×R42にできました。
インプレですが、「やっぱり最高のセッティングはF15×R43だね!」という感覚です…
デフォルトのGN125の設定であるフロント14丁の設定では、一速が使いにくいとGN125界隈ではよく話題にあがりますが、それは本当にその通りだと思います。
一方、F15×R43は個人的な意見ではありますが、かなり乗りやすいです。
これをさらに振動を減らすOR最高速UPを狙ってR42にすると…一気に体感馬力がなくなります。
平地だと、ちょっと加速悪くなったかな?どうかな?位の変化ですが、坂道ではその差は顕著で、全く加速しません。それどころか、5足では、同じ速度を保つのも困難になります。
色々なスプロケの組み合わせを試してきた自分ですが、個人的感想を書くとこんな感じ。
- F14×R43 = (純正)1足の吹けあがりが早すぎるため、あまりGNに慣れていない人は発進がギクシャクするかも。でも、坂道ももりもり登るよっ!
- F15×R43 = おお!いい感じ!1足のギクシャク感はなくなったし、振動も減少したし、いいことばっかり!
- F14×R42 = あれ?純正とあんまり変わらない。。。2人乗りを多様するなら、まぁこれが最適かな
- F15×R42 = くっそー!やりすぎた!振動軽減を狙いすぎて加速を失ってしまったー;今までなら坂道走行は4足でよかったのに3足も使わないといけない。。。ちゃんと加速するなら2足も。。。
確かに、F15×R42では、60Km走行時の振動はかなーり抑えられます。平地をずっと走る分にはいいのですが、最近よく二人乗りする自分にとっては、加速を失いすぎた気がします。
好みもあると思いますが、個人的にはF15×R43が一番いいかな、と思いました。