みなさん、こんにちは!
今回は自分の大の苦手な伝送系のお話。レギュレータというパーツについてです。
レギュレーターとは
皆さん、レギュレータってご存知ですか?
このパーツは、ジェネレーター(エンジン内部に付いているパーツ)発電された電気をバイクが使えるように整流してくれるパーツです。
バイクの発電の仕組みとレギュレーター
大雑把にバイクの発電メカニズムについて少し書いておきます。
バイクのエンジン下部、大体左側にジェネレータと言われる発電装置があります。ジェネレータとかオルタネータとかダイナモとか言われます。
この部分は、2つのパーツから構成されています。
- 1つ目が、エンジン車体側のマグネットローター
- 2つ目が、カバー側についているステータコイル
です。1つ目のマグネットローターはエンジン側に装着されており、エンジンの回転と連動して回転します。2つ目のステータコイルは車体側に固定されており、特に回転などはしません。というわけで、マグネットローターが回転するとコイルの近くを通ることで電気が発生します。これで発電されるというカタチになっております。
中学、高校の物理の時間で習ったと思いますが、バイクの発電はこの2つのパーツの電磁誘導によって行われます。(クランクシャフトの動きと共に回るマグネットローターが動き、ステータコイルとの間の電磁誘導により電気が発生。エレキギターとかもこの原理ですね)
では、この発生した電気が車体の電力を賄い、バッテリーへの充電も行う!かと思いきや、ジェネレーターが発電した電気はそのままでは使用できません。この段階では電流は交流、強さも安定していないためです。このままだとバッテリーだけでなく電装系全てにダメージが加わってしまいます。
そう!ここでレギュレータです。
レギュレータは、このジェネレーターが発生させた電気(電流)を交流から直流に変換、電圧の調整をするんですね。これでやっとバイク車体が使用できるような電気になります。とても重要な役目を担っています!
レギュレーターは壊れる(特に昔のバイク)
ちなみにレギュレーターは特に昔のバイクでは壊れがちです。
ジェネレーターはその性質上、バイクのエンジン回転数が高くなるほどどんどん発電してしまいます。高回転になればかなーりの発電量となります。これが一旦レギュレーターに流れていくわけで、ただその電気量はバイクが本来必要とする量よりもかなり多くなってしまいます。そうした余った電力をどう消費しているのかというと、熱エネルギーに変換して捨てているわけですね。
にもかかわらず、古いバイクはレギュレーターの放熱対策(フィン状になっていないモノ)がイマイチであったり、カウルの入り組んだ場所にレギュレーターが設置されていたり…という構成になっているマシンも多く…そんなバイクが夏場を迎えると、レギュレーターが壊れたりします。これをレギュレーターのパンクと言ったりしますね。
私は、VTR250の前期型を保有していましたが(中古で購入)、半年ほどでレギュレーターがパンクしました…この時のレギュレーターは、対策品ではないモノで、空冷フィンが付いていないモノでした…絶対対策品(フィン付き)にしておいた方が良いです!
レギュレーターが壊れたどうなる?
レギュレーターが壊れた場合、下記のいずれかの挙動が発生します。
- バッテリーが空になる(=セルが一切回らなくなる = エンジンがかからなくなる)
- バッテリーやその他電装品がパンクする(過充電)
私は1のケースに過去3度遭遇したことがあります… SRX250、VTR250、GN125Hと3マシンでレギュレータ故障が原因でエンジンがかけられなくなりました。
SRX250/VTR250についてはレッカーで… GN125Hの場合は、偶然レギュレータの予備を持っていたのでその場で交換し、死ぬほど押しがけすることでエンジンをかけてそのまま帰宅することができました!よかった!
で、2のケースには遭遇したことが無いのですが、たまにこの事象が起きるようです。レギュレータの整流機能(14Vちょっとに制限する機能)が壊れてしまった場合です。この場合は、バッテリーや各種電装品にかなりの負荷がかかり極めて危険です…!!
ともあれ、壊れた場合はかなりヤバイパーツである、という感じです。大事な部品ですね。
これだけ脅してきましたが、最近のバイクならあまりレギュレータパンクは起きないかと思いますので、そんなに神経質にならなくてもOKです!
翻ってGN125のレギュレータの話
さて、それではGN125Hの方の話です。GNのレギュレータがちょっと心配(この時点で4万キロ以上走行していますし、VTR250もレギュレータパンクしたので)なので、GNのレギュレータに注目していこうと思いました。
GN125のレギュレータの場所は、下記写真の赤丸の部分ですね。
ちょっと画像が汚いのですが、ボルト2本で外から見える部分に固定されています。
こんなに大事なレギュレータですが、GN125Hにもやはりレギュレータが壊れた…という報告もしばしばあります。私も壊れましたし。GN倶楽部の方にも不具合報告がされているようです。
そんなパーツなんですが、そろそろ自分の機体のレギュレータが心配になってきました。
というのも、走行中、エンジンの回転数が8000回転近くなっている時にウインカーを出すとウインカーの点滅が早くなっているんですね。ただ、テスターで電圧を測ってみた所、5000-6000回転まで上げても電圧は規定の範囲内だったので・・・
レギュレータは実は全然問題がなくて他の不具合によるものなのか。
とにかく、自分の機体は35000km以上走行しているので、そろそろレギュレータも交換しておくか!ということで購入しました。
GN125のレギュレータは、先に書いたようにM10のボルト×2で固定されているだけで、カプラ2つと繋がっています。
これらを外して同じように付け替えるだけで交換完了!楽勝だぜっ!!
と思ったら、カプラの形状違う…!!
な、なぜ…タオバオで購入したのですが、一応純正のはず…
と、色々ネットを探していたところ、GN倶楽部のびわ吉さんの装着したレギュレータもカプラ形状が違かったようです。
これがデフォルト?やっぱりレギュレータ交換やめようかな。
(結局、後に致命的な問題が起きてレギュレーター交換を行うことになります)
とりあえず、本日は以上です!