「125ccバイクのツーリングはきついのか」について
以前、「250ccでのツーリングはキツイのかQA記事」を書きましたが、今度はその125cc版ですね。
「125ccバイクでのツーリングはキツイのか」
こちらについて私の実体験に基づく回答を書いていこうと思います。この記事を書いている筆者ですが、GN125Hという125ccバイクにかれこれ8年、5万キロ以上乗っているという経験があります。
その筆者が考えるに、125ccバイクでのツーリングはキツイ!です。(ここでいうツーリングはプチツーというよりはロングツーリングを意識しています)
結論: 125ccバイクの(ロング)ツーリングはキツイです
はい。キツイんですよ…キツイんですよ!!
最初にまずこう書くと、「いや!125ccだってツーリングできる!楽しいぞ!」というコメントが付きそうですが、一旦待ってください。それはその通りです。「125ccでもツーリングはできます」し、「125ccでもツーリングは楽しい」です。なんだったら、色々な制限があるぶん125ccの方がツーリングが楽しくなるケースもあると思います。
しかし、一般的にロングツーリングしようと思うと、125ccでは125ccよりも大きな排気量のバイクと比べてかなりツーリングにおいて不利な点が多いです。
ではどうして125ccバイクでのツーリングがキツイのか、その理由について書いていきます。
なぜ125ccバイクでのツーリングがキツイのか
高速道路に乗れない
高速道路に乗れません。126cc(250ccクラスの白ナンバー)以上から高速道路に乗ることができます。
「そんなの知ってるぞー!だからどうしたー!下道で行くからええんやー!」
その通りです。下道で行けばいいんですが。ただ…
「宿を予約したけど時間が厳しい!高速に乗りたい!乗れない!」
ということもありますし、
「今日は700kmの移動だ!(下道で行けるのか…いや行けまい!)」
というように、ツーリングプランを立てるための足かせになりがちです。遠出したい場合はなおさら、高速を使えないと時間がかかってしまいますし、そうしたツーリング自由度が下がってしまいます。
また、当初は全部下道のつもりで、時間もまだ余裕がある。けれど…ああ疲れてきた…高速乗っていこうかな…という選択もとれません。
125ccではツーリングにおける制限が結構増えるんです。
下道オンリーのツーリングですと、個人的には1日あたり300km程度が限界です…これ以上はもうホント何処にもよれない、ごはんも急がないといけない、朝も早く起きないといけない…となります。
一方、高速道路を使ったツーリングですと、1日あたり500kmでもまあいけます。いつか行った岩手-青森-北海道ツーリングでは、初日で岩手まで行きましたがその距離500km。しかし、家を出発したのは9時過ぎで、16時前にはもう岩手に入っていました。かなり余裕を持って、観光スポットにも寄って、です。
実際に125ccとそれ以上の排気量どちらでもかなりのツーリング経験がある私の見解です。
125cc以下通行不可な道がある。しかも結構ある。しかもそこを通らないと迂回路がないケースも…
これもすごく困るんですよね…
例えば、私の出身地である静岡県。ここには主要なバイパスで3カ所125ccが通れない道があります。
- 静清バイパス(静岡市あたり)
- 藤枝バイパス
- 浜名・潮見バイパス(浜松あたり)
これらの道が通れないと、では迂回していくしかないのですが、すごく時間がかかります…静清バイパスなんで側道におろされるんですが、一時停止の嵐、信号…もう直進してバイパス乗ってやろうかと思いますよホントに。
藤枝バイパスの場合は、バイパスでない方の国道1号線におろされ、こちらは市街地ですので通過するのにすごく時間がかかります。
浜名・潮見バイパスでは、すぐ海沿いの気持ちの良い景色を走ることができません。
他にも、大体どの都道府県も1カ所はあるのではないでしょうか。125ccが通行不可な道路が。
これら125cc通行不可な道路があるだけでも困るのですが、さらに困ったことに、GoogleMapはこちらが125ccであることを気にせず経路案内をするので、うっかり通行不可の道をルートに入れてくる可能性があるんです。
これはつまり、
- うっかり125cc通行禁止のルートを踏んで捕まるリスク
- 想定よりも回り道をしないと目的地にたどり着けず、時間を測りミスするリスク
が潜在するということです。
また、そこを通らないと目的地に行けないのに、125ccが通行禁止になっているという道もあります。
代表的なところでいくと、東京 – 山梨 を結ぶ20号線の大垂水峠です。迂回路がありません!
このように、125ccが通れない道というのはロングツーリングしていると意外と出会うものなんです。遭遇すると結構テンパりますし、じゃあどうやって復帰するか頭を悩ませることになります。
250cc以上であれば一切気にすることが無いポイントなんですがね。
圧倒的に他のバイクについていくのが大変
大変です。
125ccのバイクの多くは、10ps~15ps程度となっております。(15psはかなりハイスペックな部類)
割とメジャー(と個人的に思う)なバイクとして、YZF-R25やNinja250、VTR250などがありますが、これらは全て30psオーバーです。出力は125ccだけあってこれらバイクの半分以下しかないです。
どうでしょうか。既に「ついていくの大変そうだなあ…」と思いませんか…?実際は、下道だったら結局60km/hでしか走れないので、超ついていけない!ということはありませんが、発進の加速時なんかは、他のバイクがアクセル開度3割程度のところ、125ccでこれらについていこうとすると6割程度まわさないといけない、といったようなことになります。
アクセル開度控えめにしていると、50ccの原付に置いていかれることもあります。125ccのスクータータイプですと出足は速いんですけどね。MTバイクだと…
マスツーリングに参加できない可能性がある
高速道路や有料道路使用前提のマスツーリングもありますから、そもそも125ccだと参加できないというケースもあります。
そこは事前に確認しておかないといけませんが、悲しいですよね…参加資格がそもそもない…なんてなったら。
坂道でスピードが出ない、出なさすぎる
坂道、辛いです!
もうこっちはフルスロットルでこれ以上スピード出ないよーという場所もしばしばあります。そうした場合は必ず登板車線を走らないといけないですね…
250cc以上で中程度のパワーを持つバイクであれば、まだ坂道は余裕です。(単気筒クラシカルなバイクは相変わらず辛いですけどね。250ccでも)
パワーが無いことによるライダーの疲労蓄積も
既出ですが、
- 発進時に多少アクセスを回さないといけない
- 道路の流れが速いところではスピード域が高くなるが、振動が増えて辛い
- 坂道が辛い…
- etc…
により、地味に疲労が溜まりがちです。ホント、ロングツーリングではその日の夜はバッチリぐっすり泥のように眠れます。
おわりに
今回は、「125ccバイクはツーリングが辛いのか」という疑問に対して、回答してみましたという記事です。
結論は今まで書いた通りで、やはり辛い…です。この辛いというのは、125ccより大きい排気量のバイクと比べた相対的なものです。
もちろん、125ccでも全然ツーリングできますよ!あと、125ccでのツーリングはある意味楽しいです。また、125cc以下のバイクだけでマスツーに行くのもすごく楽しいです!バイク乗りの連帯感がより濃密になるというか笑
実際、私もGN125Hというバイクに乗っていますし、そのバイクで下道往復3000km程度の鹿児島超ロングツーリングに行ってきた経験もあります。トータルで2週間弱を使って、山梨から鹿児島まで、行きは山陽側を、帰りは山陰側を通って帰ってきました。死ぬほど大変でした笑。
他にも、一週間かけてGN125で北海道ツーリングに行ったり、二泊三日で山梨から広島までツーリングしたりと、本当にかなりの距離を125ccでツーリングにしてきました。
その後は250cc、400ccと乗り継いできていますが、もう今から125ccで北海道や鹿児島まで行けるとは思えません…….北海道であればまだフェリーがあるので別ですが。
はい。ともあれ、やはり125ccでのロングツーリングはちょっと辛めなので、ちゃんとルートの下調べをしたり(通行不可な道を踏まないように)、パワーを考慮した安全運転をしたりと、対策を打った方が良いです!という感じの締めにします。
今回は以上です!
125ccのツーリングで気を付けたいポイント!
250cc版のツーリングはツライのか!?