そういえば、このブログはかなりのウェイトをバイクの記事が占めていますが、実は結構カメラも趣味だったりします。


現状でも、カメラ/レンズ資産の保有額は…80万円以上はあると思いますし、今は手放してしまったカメラボディ/レンズたちも含めれば余裕で100万円以上はお金をかけてきている気がします。します…しますね…まじか…
せっかくそれだけのカメラやレンズに関する情報があるので、少しずつブログ記事にしていこうかなと思います!
今までも気が向いたら変わり種レンズに関する記事を書いてきましたが、今回からはもっとメジャーっぽいモノたちも含めて記事にしていきます!
その第一弾がコチラ!
フォクトレンダー(VoightLander) NOKTON 25mm F0.95 です!
あまり背景がボケないといわれているマイクロフォーサーズですが、このレンズを使っておけばもう文句なしにボケる!ボケボケや!というレンズになっております。
私自身もかなりお気に入りのレンズですので、これについて語っていこうと思います!
なお、私のスペックとしてはカメラ歴は7年程、使用してきた機材は主にマイクロフォーサーズ(E-P3⇒ E-M5⇒ E-M1⇒ E-M5Mk2/ E-M1Mk2 / PEN-F⇒G9PRO / GX7MK2)で、サブ機としてα7IIを保有しております。
かなりマイクロフォーサーズ歴は長いですし、レンズも20本程度は保有(手放してきたものも含む)しておりましたので、一定のコメントはできるかなと思います!
コチラが新型のType2です。絞りリングがクリックレスになっているようなので、動画でも使うという方はコチラが良いですね。2020年10月現在、Type1とType2の価格差はほぼ無かったので!
フォクトレンダー(VoightLander) NOKTON 25mm F0.95のスペック
コシナの公式より引用です。
焦点距離 25mm 口径比 1 : 0.95 最小絞り F16 レンズ構成 8群11枚 画角 47.3° 絞り羽根枚数 10 枚 最短撮影距離 0.17m 最大撮影倍率 1:3.9 最大径×全長 φ60.6×70.0mm フィルターサイズ φ52mm 重量 435g レンズフード 付属
このレンズの特筆すべきスペックとしては、やはりその明るさでしょう。F0.95はマイクロフォーサーズマウントの中で最も明るいレンズです(のはず)。コチラは実際どのくらいボケるの?というのは後の写真を見て頂く方が早いと思いますので、のちほど言及します。
で、明るさ以外のトコロでスペックで気になるところといえば…重さですね。435gということで、地味に重たいです。見た目がそんなに大きくないレンズなので、435gという重量がずっしりと感じられます。
最短撮影距離は0.17mということですが、マイクロフォーサーズのレンズたちは大体寄れるレンズが多いので特筆すべき、という感じでも無いですかね。
スペックという単元ですのでここで書いてしまいますが、このレンズは絞り解放だと全然解像感が無くふわっとしていますが、少し絞ると物凄いキリッとしたキャラクターとなり面白いです。
引用: LendsTip.com
コチラをご覧いただくと分かりやすいと思います。F0.95での解像力は極めて低いですね笑。四隅だけでなく中央も全然解像していないです。実際に使ってみて、このグラフと全く同じような印象でした。せっかくのF0.95なので解放で撮ってやるぞ!と思っているものの、解放にすると被写体をセンターにしてもふわっとした描写になります。
グラフを見ると、中央の解像力を上げるためにはF2まで、四隅まで見れる画質にするならF2.8-F4まで絞る必要があります。F2.8まで絞ればセンターの解像力はピークになります。
逆に、F5.6よりも絞っていくと、中央四隅ともに解像力は落ちていきます。結構解像力のピークが早いですね。
フォクトレンダー(VoightLander) NOKTON 25mm F0.95の外観
外観はこんな感じです。

全面がメタルとなっており、質感はかなり高いです。
マイクロフォーサーズは、OlympusのPROレンズや、PanasonicのLeicaレンズなど、ビルドクオリティの高いものが多い印象ですが、その中でもこのレンズは負けず劣らずかなり質感は高いです。これを肴にお酒が飲めます。
ちなみに、私が保有しているのはType1の方で、絞りリングにクリック感があるタイプのものになっています。音も「カチッ」といいます。
絞りリングの話をし始めてしまったので、外観というよりは操作感の方になってしまうのですがついでにココでコメントしていきます。
絞りリングは、Type1なので変更するたびに音がちょっと出るタイプですね。リングの感触は軽めです。が、さすがに勝手に変わってしまうようなことは無いでしょう。絞り値の最大はF16となっています。大口径レンズはF22まで無いものが多いですよね。
で、ピントリングの方ですが、コチラは回している時のフィーリングがものすごく心地よいです。上質さを感じます。回す時のトルク感は、多少重めではあるものの、回しにくいということは全然なく、F0.95というレンズの明るさを考えると、この位の重さであった方が調節しやすいかなと思います。
一度書いてますが、ホントにこのピントリングは上質です。回していて気持ち良いんですよね。私は結構イロイロなレンズを購入してきましたが、その中でもTOP1,2位を争うレベルの良いフィーリングです。

前玉を見てみると、おお…ものすごいデカいレンズです。さすがF0.95。絞り羽根もよく見えます。
フィルター取り付けのための溝はもちろんありますので、レンズプロテクターなどは取り付け可能です。フィルター径は52mmとなります。
後玉はこんな感じ。

もちろん電子接点は無く、マニュアルフォーカス専用レンズとなっております。他のPROグレードでないMFTレンズと比べると、後玉もかなり大きいですね。マウント部ももちろん金属です。
レンズ単体ではなく、ボディに取り付けた状態はどうかというと、こんな感じです。写真を探してみたんですが、何故かPEN-Fとの組み合わせしかありませんでした…主にはG9やE-M1と一緒に使っていたんですがね。

レンズの全長はそこそこありますが、直径はそんなに太くは無いですね。多少重めですので、PEN-Fとの組み合わせがどうかと言われると微妙ですが…見た目はイイ感じです。
メンズがこの構成のカメラを握るとこんな感じ。

おさまりは悪くないですね。はい。
外観、というところで2点このレンズの微妙なところを書いておくと…
- 付属のレンズフードを取り付けると結構不格好になる
- レンズフード無し時のレンズキャップはゆるゆるで外れやすい
というところが挙げられます。
残念ながら、レンズフードを取り付けている状態の写真はありませんでした…
フォクトレンダー(VoightLander) NOKTON 25mm F0.95で撮影した写真
それでは、じゃあどんな写真が撮れるんですか、というところですが、写真ベースで見ていきましょう。
調整しないと大変なことになるボケ具合
やはり皆さんが一番興味があるであろう、ボケ具合から見ていきましょう。
はいドン!

ピントがかなりシビアです。そのくらいにボケがすごい!少しピント面から外れればすぐにボケます。特に近接撮影の場合はすごいですね。
コチラは謎にGoProを撮影した写真です。

やはり、マイクロフォーサーズとは思えないボケ感です。
コチラは、ウチのペットのキタジマです。少し斜めから撮影すると、もう片方の目は大きくピンボケしてしまいます。

接写するとふんわりした描写に
巷のレビューでもよく見かける、「接写すると描写がふんわりする」という件ですが、これはホントにその通りですね。とある日のディナーの1皿を撮影してみました。

ホタテにピントを置いて撮影しているつもりですが、ホタテ自体もなんかふんわりしてるんですよね。
より近づくと、さらに分かりやすいです。なんかふんわりしてる感じ。

特に、マイクロフォーサーズのレンズって、解放からカリカリで現代的な描写をするものが多いので、このレンズの解放はふんわりというという性質がオールドレンズみたいで好みという方もいらっしゃるかなと。これは、お花の撮影とかでもよく現れますね。
人物撮影の時はなんかいい感じにしてくれて好み
ほどほどに中距離での人物撮影時なんかは、このレンズを使うと好みな写真になることが多いですね。

解放付近で撮ると、ふわっとした感じになりますが、近接撮影時ほどではないので丁度いい塩梅になります。

こんな感じです。他にポートレート撮影で使用していましたが、残念ながらブログに載せられるモノはあまりなく…
その他風景撮影など
その他、風景撮影やスナップ写真などをつらつらと貼っていきます。
ベンチにピントを置いてちょっと背景をぼかしていくスタイル。
絞りがあまいと、周辺減光はあります。
被写体を入れつつ、背景ボカしもイイ感じ。
解放付近でのボケは、レモンっぽくなりますが、大口径レンズではこんな感じでしょう。
フォクトレンダー(VoightLander) NOKTON 25mm F0.95のインプレ
写真まで見れば、なんとなくこのレンズの雰囲気は分かって頂けたかと思います。
さて、このセクションでは、私が感じたこのレンズのインプレを書いていきます!
やっぱり絞り解放時のぼけは物凄い
これはもう画像の通りです。被写体に近接した時のぼけは物凄いですね。
ただし、何度か書いていますが、近接すると「ふわっと感」が協調されるので、カリカリさせたい場合はある程度しぼる必要がありますね。見かけ上は、被写体との距離を少し開ければふわっと感もより抑えられます。
解放付近と絞った状態でのキャラクターの差がすごい
F0.95~F1.4あたりまではふんわり、F2.8以降はしっかりとした描写ということで、キャラクターがの差が凄いですね。解像度の様子を見てもまさにその通りになっています。
ふんわり専用レンズではなく、普通に風景でも使用できますので(画角は狭いですが)、この点覚えておくと撮影の幅が広がると思います。
ピントリングのフィーリング最高!!
最高です。
トルク感をしっかり感じさせるフィーリングで、いつまでも回していたい気になります笑
F0.95のピントの薄さなのでこの位のフィーリングがすごく丁度いいです。
今まで誉めたたえてきましたが、欠点ももちろんあります
今までなんか良いことばっかり書いてきた気がしますが、もちろん欠点もそれなりにあります。
価格は高い…!!
Amazonの新品で9万円ちょっととなっております。(2020年10月時点)
これは…なかなかに高級レンズですよね…!!
中古でも5万円程度といったところでしょうか。OlympusのPROレンズ並みのプライシングです。
カメラのレンズというジャンルで横ぐしで見ると、このクオリティ、唯一無二のF0.95ということを考えると、全然高くは無いのですが…冷静に考えるとね…
地味に重い…!!
見かけよりも重いんですよね。このレンズ。
マイクロフォーサーズのレンズって、軽くてコンパクトなレンズが多い中、このレンズをもっていくのは…ちょっと気合がいります。
m.zuiko 45mm f1.8やpanasonic lumix G 25mm f1.7などであれば、軽くてコンパクトだから一応持ってくか!という感じで持ち歩きますが、このレンズは…なかなか…
マニュアルフォーカスのみ…!!
片手じゃ撮影できないんですよね…しっかりとピントリングを左手で回してピントを合わせて、右手の人差し指でシャッターを切る。
AFのレンズなら右手だけで済むんですが。
もちろん、これを「撮影の楽しみだろ!」と思えもします。が、スナップしたい時とかは不便なんですよね。
幸い、マイクロフォーサーズ機では、マニュアルのレンズを扱いやすくするための仕組みがいくつかあるので(ピーキングやピント位置拡大)、ピント合わせは楽な方ですが、しかしAFに慣らされたこの身としては面倒に思うこともあります。
総評
製品としての品質は極めて高く、また、F0.95という唯一無二のスペック(物凄いボケ / 物凄い明るさ(暗い部屋でもそこまでISOを上げずにすみます))を持ち、所有していて満足感があります。
外観の高級感はもちろん、ピントリングの上質さなど、なかなかなお値段ではありますが、それだけの価値はあるレンズですね。
「あと1歩、ぼけが欲しいんだよなあ…」
「もう少しだけ明るいレンズが欲しいんだよなあ…」
そんなあなたにはピッタリのレンズです!
ボケにお困りの方は、一度このレンズを使ってみるといいかと思います。ぼけが足りない、というケースはあまりなく、ぼけ量をコントロールする側の思考を得られるので。
このレンズの欠点のところにも書きましたが、まあお値段の方はこのビルドクオリティを考えると適切かと思いますが、「マニュアルフォーカスのみ」「地味に重い」という点で、人を選ぶと思いますが、マイクロフォーサーズのボディの多くは、ピーキングやピント拡大の機能がありますので(大体の機種にありますよね?)、比較的ピントは合わせやすいです。
で、個人的に、このレンズはどうなんだい!と聞かれれば、「好きなレンズの1本です!」と答えますが、万人におススメできるかというと、そうではないので、ご自身のカメラ使用環境に応じて購入を決定されると良いかと思います!