みなさん、レブルの電装カスタムライフは楽しめておりますでしょうか!?
私は…あまり楽しめていませんでした..
今までは電装系のカスタムはあまりおこなってこず、外装まわりのカスタムばかりをやってきており…というわけで、これからはレブルの電装カスタムライフをより充実させていきたい!と思ってます!
というわけで、レブルからたくさんの電源を取り出したいんです!
もちろん、よくあるレブルの電源取り出し製品を使用し、そこから線を分岐させる方法もありますが、結局その先に電装品保護のためにヒューズを噛ませる必要がありますが配線の量が増えてしまう(レブルは収納スペースが無い…)問題や、電流不足(1つの取り出し箇所にはもちろん既存のヒューズが噛んでいるので、MAX電流が決まっている)問題なども発生してしまいます。
今回はこのアイテムをレブルに取り付けて、たくさん安全に電源を取り出せるようにするぞ!という回になっております!
レブル250から複数電源取り出しのために使用したアイテム
デイトナ D-UNIT
前述の通り、今回使用する主役のアイテムはコチラです!
車体に取り付ければ、車体からバッテリー直の質の良い電源(リレーを噛ませてるので電源ONに連動させられる)を合計4箇所から取り出せる、というモノになっています。
このコンパクトな箱の中に、ヒューズ(3か所?)が内蔵されているのが個人的にかなりGOODで、このためにD-UNITをチョイスしたといっても過言ではないです。1か所はヒューズ無しのようですが、最近の電装品は製品側にヒューズが噛んでいるものもありますから、そういう製品を使えば問題無しですね。
ちなみに、今回はコチラのタイプをチョイスしていますが、他に防水タイプで車体の外側にマウントできるタイプも存在しています。この製品はよりコンパクトで車体外にマウントできるメリットがありますが、確かヒューズが内蔵されてなかったと思いますので、今回はノーマル版をチョイスしています。(ヒューズ管理を自分でやる必要があるので)
レブルは収納スペースが極めて少ないので、車体外にマウントするタイプをチョイスするのは大アリだと思いますが!好みで選択されると良いでしょう!
レブル用電源取り出しハーネス
D-UNITは、ACC電源(の線)というキーONに連動して電気が流れる線からの入力が必要になります。D-UNITからは、3本の線が出ていて、2本の赤と黒の線(クワガタ端子)は、バッテリーのプラスとマイナスに直接つないでしまえばOKなんですが、あと1本線が残っていると思います。それをACCに接続してあげる必要があります。
そのACC電源ってどっから取れるんや!?というトコロなんですが、レブルであればACC電源取り出しハーネスが複数発売されていたりしますので、それらパーツを使用して電源取り出しするのが簡単ではあります。私も今回使用しています。
他の方法としては、ヒューズから電源を取り出す方法や、エレクトロタップで既存線を分岐させる応報、既存カプラに自作ハーネスを噛ませる方法などいろいろとありますので、お好みの方法でACC電源を取り出せばOKです!「意味不明や!」という方は、素直にレブル用の電源取り出しハーネスを使用した方が良いと思います。
電工ペンチとギボシ端子など
お手持ちの取り付けたい電装品側が既にギボシでかつD-UNITのギボシのオスメスと上手く嵌合するようであれば無加工でOKなのですが…そう上手くはいかないと思いますので、電工ペンチとギボシ端子などは揃えておくのが無難でしょう。
電工ペンチは1500円程度で購入できますし、ギボシ端子も数百円~で購入できます。
レブル250にD-UNITを取り付け
それでは、実作業に入っていきましょう!なお、今回私はD-UNIT(WRじゃない方)を購入しましたので、防水タイプではありません。ので、シート下になんとか収める方針としました。
新型レブルであればシート下への収納は簡単なのですが、旧型レブルはシート下のスペースがあまり無いので、頑張りが必要になります…!!
0. 改めて今回使用するアイテムを眺める
コチラが今回調達している2つのメインアイテムです。D-UNIT本体と、レブルの車体から電源を取り出すための割り込みカプラとなります。
この電源取り出しカプラは、レブル右サイドカバー裏に収納されているブレーキスイッチに割り込ませるタイプで、旧型レブルでも新型レブルでも対応するとのことでした(キタコさん公式より)。
D-UNIT本体は下記のようなサイズ感になっていて、そこまで大きくはありません。電子タバコくらいのサイズでしょうか。
厚みは30mm程度でしょうか。このくらいのサイズなのですが、レブルはこのパーツを収納するためのスペースもカツカツで、正直収納先に悩みました…
D-UNITから伸びる取り付けのための配線は全部で3本となっています。2本はクワガタ端子(端子の先が開いているヤツ)で、1本はギボシ端子(赤い線で先端に透明なゴムが被さっているモノ)となっています。
クワガタ端子は、それぞれ同じ色のバッテリーターミナルにそのまま接続し、赤いギボシ線はACCに接続するという配線となります。
配線の仕方については、付属の配線図がありますので、ACCの取り出し方だけ分かれば問題なくいけるのでは!?と思います!
ちなみに、ACCとは、キーオンに連動して電気が流れる配線のことですね。例えば、ヘッドライト、テールランプの常光灯、ウインカーのポジションランプ、レブルの場合はオプションカプラなどがキーオンに連動して点灯する部分となっていますので、これら配線からACCの取り出しができます。他にも配線図を見ればどこがACCか分かりますが、今回は既製品の電源取り出しハーネスを使用しますので、気にしなくてOKです!
さて、もう一つのパーツである電源取り出しハーネスがコチラです。キタコさんのレブル専用ハーネスです。1300円程度で購入できます。
ちなみに、このパーツは必須ではありません。D-UNITに付属するエレクトロタップ(赤っぽい四角い何かが入っているかと思いますが、それです)を使用することで、前述のACC線に挟み込み、電源を取り出すことができます。も
ちろんエレクトロタップを使用してもOKなのですが、既存の配線に傷をつけることになるのが気になる方や、どこがACC線か分からない…という方は、電源取り出しハーネスを使用するのが良いかなと思います。
中身は下記のようになっています。もともとのカプラ接続部に、下記配線を割り込ませると、赤い線からACC電源が取り出せるという仕組みになります。
1. シートを取り外す
六角レンチでシート(メイン座席側)後方の2か所のボルトを取り外し、メインシートを取り外します。このあたりは他の記事でも何度もやっているので割愛します。バッテリー取り外し記事などに記載しておりますので、不明な方はコチラの記事をご覧ください。
2. サイドカバーを取り外す(ブレーキスイッチ割り込みハーネスの場合)
次に、サイドカバーを取り外します。今回は、キタコさんのブレーキスイッチ割り込み電源取り出しハーネスを使用するため、サイドカバーを取り外しますが、そうでない方はこの工程は不要です。
サイドカバー自体はボルトで留められているわけではなく、突起とゴム受けで固定されているだけですので、カバーを上記画像でいうと手前側に引っ張れば外れます。この時に、変な方向に力を加えてしまうと、突起が折れてしまう可能性がありますので注意です。
3. 電源取り出しハーネスを取り付ける
サイドカバーを取り外すと、下記のようなカプラ3兄妹が見えるかと思います。そのうち、今回のキタコさんの電源取り出しハーネスでは、真ん中のカプラに割り込ませることになるので、一旦車体に固定されているカプラを取り外します。
このカプラは車体側から生えている突起に引っ掛かって、純粋に引っ張るだけでは外れませんので注意です!小さなマイナスドライバーなどを駆使して、突起を外しつつ上方向に引っ張るとカプラを外すことができます。カプラの車体からの取り外しは必須ではありませんが、この後の作業が圧倒的に楽になりますので推奨です。
このカプラに、キタコさんの電源取り出しハーネスを接続します。向きはカプラの嵌合の関係で1方向にしかならないので気にしなくてOKです。
カプラ割り込みが出来たら、下記のようになると思います。赤いギボシ線1本だけがフリーになっている状態。
カプラ割り込みができたら、サイドカバーが閉じられるように「上手く」調整します。もともとサイドカバーの内側に余裕があるわけではないので、現物合わせで調整します。これが地味に大変です…!!配線をサイドカバーで噛まないように注意です。
4. バッテリープレートを取り外す
それでは、これからD-UNIT本体側の作業をやっていきます。今までは、D-UNITに接続するためのACC取り出しを行う作業でした。
シートを既に外しているかと思いますので、今度はバッテリー上部の「プレート」を取り外します。これを外さないと、D-UNITのプラスクワガタ端子をバッテリーのプラス端子に固定するのが極めて難しいためです…
バッテリープレート取り外しの工程は、バッテリーの取り外し方記事に詳しく記載していますので、作業内容が不明な方は下記の「プレートを外す」の項をご覧ください。
5. バッテリー本体にD-UNITのクワガタプラス/クワガタマイナスを取り付ける
バッテリーのプレートまで取り外すことができたら、やっとバッテリーのプラス端子(赤いゴムカバーがかかっている+マークがついているヤツ)にアクセスすることができます。ちなみに、この端子はフレームやマイナス系の端子に触れさせてはいけません!注意です!
D-UNITの説明書の通り、D-UNIT側から生えているクワガタ端子の赤を、バッテリーの+端子のボルトと共締めします。一旦バッテリー+端子のボルトを緩め、その隙間にクワガタ端子を差し込んでまた締め込みします。
下記のような感じです。
次に、D-UNITのクワガタ端子マイナス側を、同じようにバッテリーのマイナス側に取り付けていきます。先にバッテリープレートを固定してから、マイナス端子を付けるようにすると良いと思います。
これで、D-UNITのクワガタ端子プラスとマイナスがそれぞれバッテリーのプラスとマイナスに接続された状態となり、D-UNITから生えている1本のギボシ端子オスがフリーになっている、という状態かと思います。
6. 3の電源取り出しハーネスのACC線をD-UNITのACC線に取り付ける
これで配線としては最後の工程となります。キタコさんの電源取り出しハーネスから生えている赤いギボシ線と、D-UNITのACCギボシ線を接続します。下記の写真はキャプションに隠れてしまって見えにくいですが、右下あたりで一旦ACC線を接続しています。
なお、この時はテスト接続のためにフレーム上部を通していますが、ここはシートで踏んでしまいますので最終形としてはNGです。フレーム下を通しなおすようにしましょう。
7. 動作確認する
さて、6までで配線は正しくワイヤリングできているのであれば、D-UNITから出ている3対のプラス/マイナス線(黄色いビラビラが付いている方)のいずれか1対に電装品を接続して、本当に期待通りの結果になるかを確認しておきます。今回は見た目で分かりやすいように、LEDの光チューブを接続してみます。
キーオフの状態で配線しても何もおきず、キーオンにした時に電装品に電気が来れば動作はOKです!
これで、黄色いビラビラが付いている3対のギボシ端子からの電源取り出し、および、D-UNITサイドからも丸形端子で電源が取り出せるようになりました!
8. D-UNITを適切に固定する
現時点で配線的にはOKなのですが、D-UNITが全然固定できていませんね…
新型レブルであれば、シート下の後方あたりにスペースがあると思いますので、ここにマジックテープマウントや両面テープマウントで固定すれば作業完了となります。
旧型レブルであれば、そのような便利なスペースは無いので、自分で工夫する必要があります…!!
というわけで、今回わたくしはアルミ板を使用して、イイ感じにマウントできるステーをDIYすることにしました。バッテリープレート上部にマジックテープマウントでこのアルミステーをマウントし、ステー上部にD-UNITを両面テープ固定する方式としました。
まずは段ボールでなんとなくの型を取ってきて、アルミ板にトレースします。
アルミ板にトレースしたラインの通り、強力ハサミを使用してカットしていきます。もちろん他の方法でカットしてもOKなんですが、強力ハサミが正直一番早くて正確かなと。
カットしたアルミ板を、もともとの段ボール型の通りに折り曲げていきます。1mm、1.5mm程度のアルミ板であれば、机の角などを使用して綺麗に折り曲げることができます。2mmクラスからは厳しいですが…
この先はお好みですが、今回は脱着も容易にしておきたかったので、マジックテープマウントでアルミステーの底面とバッテリープレートの上部をマウントできるようにしました。
あとは、今作成したアルミマウントステーを車体に取り付け、D-UNITを取り付けて…完成です!
レブル250にD-UNITを取り付けた後の様子がコチラ
というわけで、今回の作業結果は下記のようになりました!
まずは手前下側あたりのカプラから電源取り出し(ACC)を行い、D-UNIT本体をバッテリーに接続、ACCとD-UNITのACCを接続することで配線作業は完了。
手順8で作成したアルミステーとマジックテープマウントで丁度バッテリープレート上部にD-UNITをマウントしました。周りの配線も相まって、結構しっかり目にマウントできています。
2点注意点があって、
- D-UNITから生えている黄色いビラビラがついている2本1対の配線は、プラスとマイナスが接触しないように目クラをするなりする
- エアフィルターの口を防がないように、その部分にD-UNITを配置しない、D-UNITが落下しないように注意する
というトコロですね。
収納スペース問題だけ解決できれば、本体取り付けはそんなに大変ではないかなという印象です。
これで良質な電源(パワー自体はバッテリー直なので)を、4箇所生やすことができますから、満足度はとても高いです!
今後は、このD-UNITをベースに電装品を装着していこうと思います!(早速、ETCとグリップヒーターはD-UNITベースに電源取り出ししました)
というところで今回は以上です!