と、巷で噂されていますが、果たして本当にそうなのか…?とちょっと気になってきました。CBRとかNinjaとかもよく見かける印象だったので、実際のところが気になってきました。
確かに、なんとなくレブル250もレブル1100もGB350も売れている、「気がする」けど、本当にそうなのかを、2021年のバイク販売台数を眺めつつ、確かめていきましょう!
レブル250を含む『250ccクラス』の販売台数ランキング(2021年全体)
250ccクラス 第5位
ADV150 4173台
ADV150は、2020年から発売されたスクータータイプのバイクです。今までのスクーターと違う点は、明らかにADVと分かるその無骨なスタイルです。ビッグスクーターブームをけん引してきたマジェスティやフォルツァ、スカイウェイブなどとは全く異なるスタイリングですよね。
125ccの枠には収まらないため、税金面やファミリーバイク特約が使えないという金銭的なメリットは受けられず、しかし排気量250ccのバイクと比べると150ccということで少し非力なパワーであり、一般的には「中途半端」と言われるこの排気量ですが、それでも激戦なこのクラスで販売台数が第5位というのは、大ヒットと言って差し支えないでしょう。
250ccクラス 第4位
YZF-R25/MT-25 4387台
YZF-R25とMT-25の合算での販売台数となります。合算前の割合は不明です。合算されているので単純に比較はできませんが…MTよりもR25の方が大分よく見かける印象ですので、7,8割はR25なのではないかという肌感です。
R25/MT25は、安定して第5位以上をキープしている人気車種ですが、モデルチェンジ後は少しずつ販売台数が落ちてきているようですね。2019年にモデルチェンジをして今のより精悍さが増したフロントフェイスになったのですが、その年は5000台を超える販売台数となっており、やはりモデルチェンジ時は売り上げが大きく上がるんだなあという典型パターンとなっております。
250ccクラス 第3位
ZX-25R/SE/SEKRT 4761台
250ccクラス唯一の4気筒バイクであるZX-25Rが第3位にランクインです!
最も安価なモデルでも「メタリックスパークブラック メーカー希望小売価格 847,000円」であり、250ccクラスではかなり高価なCBR250RRをさらに数万円超えるお値段となっております。なお、SEだと「ライムグリーン×エボニーメーカー希望小売価格 935,000円」と、さらに9万円ほどお高くなります。
これだけのお値段ですが、なんと驚きの第3位。ユーザーがどれだけ250cc4気筒バイクを待ち望んでいたかという思いが伺えますね。
ただ、個人的に気になるのは、ZX-25Rが発売されてから、Ninja250がランキング外になってしまったことですね。ずっと250ccクラスの販売台数上位に鎮座していたNinja250でしたが、ZX-25Rとカニバリしてしまったようです…
また、Ninja250よりもう少しお値段を出すと、ほぼ同じサイズでスペックの高いNinja400が購入できますし、なかなかNinja250の立ち位置が難しいのかもしれません。
250ccクラス 第2位
PCX160 6667台
こちらも驚きの、なんと160ccが販売台数第2位となりました!
しかも、第3位を大きく突き放す販売台数6667台!約2000台も販売台数差があります!
PCXは、2021年1月にフルモデルチェンジ版が発売となったため、なるほどこの販売台数となっても納得です。ちなみに、モデルチェンジ前のPCX150は、2020年のランキングでは第5位の3800台程度となっておりますから、モデルチェンジによる効果は大きいですね。
250ccクラス 第1位 ★レブル250!!
レブル250 12048台
というわけで、250ccクラス販売台数第1位がレブル250です!
やはり、レブル人気は本当のようです。また、驚異の4年連続250ccクラス販売台数第1位となっており、かつ、激売れしている第2位のPCX160の6600台から2倍弱の12000台の販売台数ですから、圧倒的な販売台数です。
そんな圧倒的人気のレブルですが、2020年まではずっと右肩上がりで販売台数が上がり続けていましたが、2021年で初めて販売台数が前年を下回りました。まあ、それまでが売れ過ぎていたというのはありますが、それでもレブルレジェンドに陰りが見え始めているか…?という気になる結果となりました。また2022年のランキングをウォッチしないといけませんね!
ちなみに、個人の感想ですが、なんとなく2022年はレブル人気が少しだけ落ち着いたような印象を受けます。これはYoutubeやブログをやっている側の肌感なのですが…
GB350/レブル500,1100を含む『251cc以上』の販売台数ランキング(2021年全体)
251cc以上 第5位 ★レブル1100!!
Rebel 1100/DCT/ホンダ 3157台
第5位は、Rebel1100が来ました!やはり売れているレブル1100!!
「あれ?第5位って低くない?」と侮ることなかれ、レブル1100は「DCT車が2021年3月11日、MT車が2021年5月13日」となっており、2021年の前半1/3程度は販売されてないにも関わらず、3000台超えの販売台数となっております。皮算用ですが、1年間しっかり売り切れば、4000台は超えてくるものと思われます。ちなみに、4000台となってくると今回の販売台数では第3位クラスとなってきますので、十分売れているといえるのではないでしょうか。
その魅力としては、同エンジンを積んだ兄妹車種である(兄にあたる)、アフリカツイン1100は メーカー希望小売価格(消費税込み)1,639,000円となっておりますが、一方レブル1100 MTは メーカー希望小売価格(消費税込み)1,100,000円という破格のお値段になっています。なんと50万円もお求めやすい!?
お値段的にはかなりお値打ちですが、しかし外観上の安っぽさは見受けられず、エンジンはアフリカツイン譲りでお墨付きであり、レブル250/500オーナーからの乗り換え欲を刺激するには十分の魅力あふれるマシンになっております。
私も本当に欲しいなあと思いつつ… しかし私がレブルに求めるものは、カスタムしやすさと軽快さなので、1100の方はちょっと志向が異なるため断念しました。
251cc以上 第4位
Ninja400/KRT Edition/Z400/カワサキ 3438台
Ninja売れてる説は本当だった!! Ninja400ファミリーが第4位です。ZX-25Rよりも高い最高出力と圧倒的なトルクにも関わらず、お値段は ライムグリーン×エボニー メーカー希望小売価格 726,000円 であり、ZX-25Rよりも10万円以上お求めやすいというバーゲンプライスになっております!今このランキングを作っていて、このスペック、この価格ということを知りまして… そりゃ売れるなと、大変納得しました。
そして、以前は大人気だったNinja250がZX-25RとNinja400に割れてしまったんだろうなあと確信しました。
251cc以上 第3位 ★GB350!!
GB350/ホンダ 3976台
来ました!!GB350!!やっぱり売れている説は間違いなかったですね!
GB350は2021年4月22日に発売ということで、なんと販売期間が1年間の約1/3程度にも関わらず約4000台の販売台数となっております。売上のカウントが、予約数なのか納車台数なのか分からないですが、もし後者であればとんでもないポテンシャルになりそうです。2022年の売上はどうなってしまうのでしょうか…
GB350はエンジンへのこだわりが物凄く、私もレンタルバイクで1日朝から夜まで乗り倒しましたが、本当に素晴らしかったですし、モダンとクラシックを絶妙に融合した万人受けしそうなスタイリングも人気の要素だと思いつつ…
これだけ売れている理由、もちろんエンジンやスタイリングの魅力というのはあると思いつつ、一番は「 価格は550,000円(※消費税10%込み)」ここが大きいだろうなと思っております。250ccクラスに当てはめてみてもかなりお求めやすい価格ですし、251ccという枠で考えると他のバイクの半分以下となっており、初めてバイクを購入するにしても手が届きやすいというのが、販売1年目にして4000台売上の要素かなと思っております。
始めてバイクを買う人にとって、いきなり100万円のバイクとかってなかなか難しいですよね。
もちろん、価格だけではない魅力がこのバイクにはあります!安いだけじゃない、売れて然るべきバイクだと思っています!
ただ…GB350はバイクの価格設定がリーズナブル過ぎて、他のバイクと食い合ってしまうのではないかという懸念があります…
251cc以上 第2位
Z900RS/CAFE/カワサキ 4853台
第2位は、納得は納得、Z900RSとなっております。
2017年12月に発売されて以来、圧倒的な大人気となっているバイクです。発売以来、401cc以上の枠組みではずっと売上1位を記録しています。お値段も全く下がりません!一時期購入しようかなあと考えたのですが、もう全く買える隙がありません!大人気です!
2,3年ほど前にZ900RSの価格を調べてみた時は、110、120万円台から中古販売されている車体もあったと記憶していますが、2022年時点ではさらに値上がりしてしまっています。通常であれば、新車が供給されていきますし、中古も走行距離が多くなってきた個体が増え価格は下がってくるはずなのですが、お値段が全く下がらないどころか上がってるまであります。
残念ながら、私は同バイクに乗ったことが無いので気の利いたコメントは出来ないのですが、ともあれこのランキングには納得です。
しいて言うなら、「1位じゃないんだ…」という感想です。
251cc以上 第1位
SR400/ヤマハ 6966台
なんと、第1位はSR400となりました!!
最初のランクを見た時は驚いたものの、少し背景を考えてみると納得となりました。
SR400は400ccクラスとしては売れている部類でしたが、例年1000台~2000台程度でした。しかし2021年は約7000台ということで、販売台数が爆増しました。
何故こんなにも爆増したのかというと、SR400がファイナルモデルを迎えるからです。43年も続いた歴史あるモデルが生産終了を迎えたため、駆け込み需要が発生してこの結果となりました。
ちなみに、2020年までは、251cc以上の販売台数ランキングでは、総合1位はZ900RSで、SR400は総合3位という結果でした。
全排気量横断の販売台数ランキングはコレだ!!(2021年全体) TOP16
というわけで、それぞれのクラスの販売台数TOP5を見てきました。
最後は全排気量横断でランキング上位16位をまとめていきます。
- 1位: レブル250 12048台
- 2位: SR400/ヤマハ 6966台
- 3位: PCX160 6667台
- 4位: Z900RS/CAFE/カワサキ 4853台
- 5位: ZX-25R/SE/SEKRT 4761台
- 6位: YZF-R25/MT-25 4387台
- 7位: ADV150 4173台
- 8位: GB350/ホンダ 3976台
- 9位: CRF250L/RALLY 3962台
- 10位: GIXXER250/SF250 3464台
- 11位: Ninja400/KRT Edition/Z400/カワサキ 3438台
- 12位: Rebel 1100/DCT/ホンダ 3157台
- 13位: SEROW 3019台
- 14位: CB400スーパーフォア/スーパーボルドール/ホンダ 2826台
- 15 位: GSX250R 2784台
- 16位: CBR250RR 2700台
残念ながら、レブル500はランク外の結果となりました。
以前はレブル250とレブル500しか存在しませんでしたが、レブル1100が発売されて、大型免許保有者は1100のほうに取られてしまったのかもしれませんね。
- レブル250: メーカー希望小売価格(消費税込み)599,500円
- レブル500: メーカー希望小売価格(消費税込み)799,700円
- レブル1100: メーカー希望小売価格(消費税込み)1,100,000円
で、レブルファミリーのお値段設定は60万円、80万円、110万円と、絶妙にステップを踏む価格で悩ましいですね…
と、レブル250のお値段を見て思いましたが…やはりGB350の価格が際立つなあと改めて思いました。価格競争力あり過ぎでしょ!! GB350とレブル250で食い合ってしまってるらしいです。
まあ、2022年9月時点では、メーカー希望価格は55万円ですが実売価格は70万円以上になってしまっているようで、現状はかなりの割高感があります。もちろん、とても良いエンジンのバイクで(私もレンタルバイクしてきました)、価格以外にも訴求力がある製品なのですが、70万円出しますかと言われるとちょっと尻込みします。私も一時期欲しいなと思っていたのですが、今のお値段ではちょっと、と様子見しております。
というところで今回は以上です!