Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROのレビュー
今回は、OLYNPUSの大三元レンズの1つである、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROについての記事です。
いえね。実はこの記事を書く半年以上前からこのレンズを購入していたのですが…正直全然良さが分かりませんでした。写りがいいのは分かるんですけどね。使いどころが(デカイですし…持ち運びがアレなので)
が、この度遂にこのレンズが神レンズと言われる理由がよく分かったのと、使いどころもよくわかりましたので嬉しさのあまり記事にしました!
私は、このレンズをずっとイマイチだと思っていました
実は、このレンズ、半年前位に入手していたのですが…どうにも使い所が分からず、ずっとお蔵レンズとなっていました。
何だったら、「定価20万円(中古でも10-13万円位)のレンズのくせに、大したことないレンズだなーほじほじー。いつ売ろうかなー」位のかなり見下した扱いをしていました。すみません神レンズ様。
何故そのような評価をしてしまったのかというと、これは100%私のせいなんですが、とにかく「遠くの風景を近くに見せるためのズームアップレンズ」として使っていたからです。はい。
確かに、遠くの景色を綺麗、解像感カリカリに撮ることはできます。ですが、なんというか、こんなに重いレンズを持ち歩いて得られた画…の割には期待した程ではなく、それならM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO1本である程度賄えるし、やっぱイラネ。と思っていました。
で、その評価を覆したシーンというのが、「ヒト撮り」と「モノ撮り」でした。
ポートレートとモノ撮り用として使って惚れました
もう売ろうかなと思って、最後の撮影用にこのレンズだけを持ち歩いてみました。
そこで、ポートレート撮影やバイク撮影を行ってみたところ…これが超イイ!!!!
解像感は勿論高いんですが、しかし柔らかな仕上がりにもなり、背景のボケ感もいいし、あまり被写体(人)に近づきすぎない(というか遠い)ので、被写体の人もちょっと無警戒な感じで自然な雰囲気が出やすくなったり、まあ素晴らしい画ができあがったんですね。
マジで惚れました。今となっては、
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROがメインで、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROがサブのような扱いになっています。広い景色を撮る時だけ12-40mmで、そ以外は40-150mmです。
色々と書きすぎてしまいましたが、このレンズのスペック的なところも書いていきます。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROについて
さて、はじめにで色々書いてしまいましたが、とりあえずこのレンズのスペック的な所に触れておきます。
見た目はこんな感じのレンズです。
長さは160mmで重さは880g(三脚座含む)と、ミラーレス機に装着するレンズとしては最大クラスのサイズ感です。(詳しいスペックは公式ページをご覧ください)
折角のミラーレスの良さであるコンパクトさがスポイルされてしまうじゃないか、と思うかもしれません。確かにそうですが、このレンズと同じような構成を一眼レフで実現しようとすると、重量もサイズ感ももっと大袈裟になります。ので、そういう観点でいくと、相変わらずコンパクトであると言えます。(このあたりの話は、実際にミラーレスと一眼レフを持ってみた比較をされているこちらの方の記事が参考になります)
この写真には写っていませんが、大きなレンズフードも付いており、これがワンタッチで収納&オープンが切り替えられて大変便利です。
M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROと同様、防塵防滴設計となっており、E-M1やE-M5などに使用すれば、多少の雨でも気にしなくて良い装備の出来上がりです。素晴らしいです。
最短撮影距離は0.7mと、比較的短い距離からピントを合わせることができますので、屋内での撮影も可能です。
以前から、このレンジをカバーするレンズとしてM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6がありましたが、このレンズとは「圧倒的解像感」「全域絞りF2.8」という点で異なります。PROですしね。上位互換です。
撮影してみた(阿智村の花桃)
4月中旬に行ってきた、阿智村の花桃まつりでこのレンズを使用して撮影してきました。
マイクロフォーサーズということを考えると、めちゃめちゃ背景がボケます!
ボケの円も良い感じです。レンズ端になると流石にボケも正円では無くなる…ようですが、一見あまり気にならない感じです。よく出来ていると思います。
手前の花弁から、後ろの花弁群まで、そこまで距離が離れているわけではありませんが、やはりかなーりボケます。花弁のボケが1つの白い点々として写っているのが可愛くて個人的には良い具合です。
楽しくてF値変えずにずっとF2.8でボケを楽しんでいました。
今度はもっと絞って撮りました。
撮影してみた(バイクのある風景)
今度は、バイクと風景を一緒に撮影してみました。
今までであれば、12-40mmで撮影していましたが、今となっては完全に40-150mmに取って代わられています。だって仕上がりがすごくワクワクする感じになるんですもの!
バイクの方も、富士山の方も解像感良くいい感じです。
滋賀県のメタセコイア並木にて1枚。すみません、勝手に通りがかった良い感じのツーリングしてた方々を撮影しました。
ちょっと圧縮で富士山がより大きく見えます。望遠レンズの使い所の1つって感じですよね。
おわりに
というわけで、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROについて色々書いてみました。素人目線ですが。
このレンズ、中古で購入したとしても高いですし、重くて大きい(マイクロフォーサーズとしては)で持ち運びにちょっと難ありではあります。
が、そのデメリットを忘れてしまう程の圧倒的解像感やボケを得られますので、超オススメです。超オススメです!!
このレンズが楽しすぎて、私のバイク含め友人のバイクも死ぬほど撮影してきましたので、ちょっとバイクグラビア写真をあげたいなと思ってます。