最近、E-M5 MarkIIIが発売されましたね!
という中で、今更ながらあえてのE-M5 MarkIIの方のレビューを書いていこうと思います。

このボディは、E-M1(初代)からの乗り換えとして選んだボディです。乗り換え理由は後述します。
E-M1は2年程使いましたが、E-M5 MarkIIはまだ3カ月程しか使用していません…がかなり良いボディです!
E-M5 MarkIIの購入理由
もともと、E-M1(初代)を2年間使ってきて、つい3か月程前にE-M5 MarkIIに乗り換えました。
理由は下記の通りです。
- 動画の撮影フレームレート60pが撮影できない…
- 60pが出ないと、動画編集の時などにスローモーションに出来ない(できるけどスピードによってはカクつく)ので、これは致命的です…
最近私はYoutubeを始め、動画編集をしているわけですが、やはりスローモーションが出来ないと…ここぞという時の雰囲気が出なかったりします。
この先、バイクのカッコイイ動画とかを撮っていきたい…と思うので、それではやはり60p撮影が出来ないとマズい…ということで、E-M1(初代)からの乗り換えを決意しました。
E-M5 MarkIIのレビュー
それでは、E-M5 MarkIIのレビューをつらつらと書いていきます。
E-M5 MarkIIの外観
E-M5 MarkIIはこんな感じのカメラです。
このボディを一言で表すなら、「小さいけれど、高級感がすごくて、しっかり写る」です。
実物を見るとかなり小さいです。手のひらに乗って、厚さもE-M1やG9Proなどと比べると抑えられていてホントにコンパクトです。(サイズ比較の写真が無いので分かりにくいですね)
しかし、高級感は素晴らしいです!まずは上記写真の前面部について。
前面が革張りのような装飾がされていて、美しいです。全然安っぽさは見られず、ただただ高級感が出てます。
さらに、レンズ交換時に押す向かって右側の丸ボタン、ここにもボタン部にボディと同じ革張りがされていて、細かいところまで手を抜かないその姿勢、すごいです…
また、向かって左下にあるボタンは、小さいながらもスピン加工が施されています。Olympusさん、パネェっす…
上部も手を抜いていません。
各ダイアルはE-M1(初代)のように、いえ、それ以上に凝ったデザインになっています。
上部の外装は、E-M5(初代)のプレーンな感じではなく、ちょっと模様が出ています。個人的には好きですね。

E-M5(初代)よりも、MarkIIの方がグリップの突き出し量が増え、背面の親指グリップがさらに握りがよくなっており、このあたりもユーザのフィードバックを受けて進化しているんだなあ…と感心しました。
背面はこんな感じです。
E-M5(初代)やE-M1(初代)で、チルト液晶ですが、E-M5 MarkIIではバリアングル液晶です。
E-M1の時にも書きましたが、やはり個人的にはチルト液晶の方がいいなあと思っています(自撮りしないので…)
底部はこんな感じ。
バッテリーはE-M1(初代)やE-M5(初代)と共通のものになっています。汎用性が高くて良いですね!
M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROとの組み合わせ
キットレンズとしても売られている、M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROを組み合わせた様子が下記となります。
このレンズならギリ片手でもグリップできるかな、という感じ。レンズは重めな382gです。
PROじゃない標準ズーム(電動のもの)は91gということで実に4倍の重さ。(逆に電動ズームが軽すぎる)
個人的にはこのレンズくらいの重さになってくるとE-M1のグリップが欲しくなります。
グリップ以外のサイズ感は丁度いいと思うのですが…
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8との組み合わせ
いわゆるパンケーキレンズです。
カラーリングはともかく、このレンズは軽くて薄くてE-M5 MarkIIに丁度いいです!
マイクロフォーサーズの良さを十二分に感じられる組み合わせだと思います!いつでも気軽に持っていけますよー!
M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PROとの組み合わせ
このレンズを使うには、E-M5 MarkIIでは力不足ですね…主にグリップが。
右手のグリップ感が不安すぎます…
勿論、シャッターを切る時には両手で構えているからいいんですが、持ち運ぶ時は片手で持つことも多いので、やっぱりこのまな板グリップは気になります!
このボディを採用するなら、もっと軽量コンパクトなレンズを使うしかないですね…
M,ZUIKO 45mm F1.8との組み合わせ
神レンズとの組み合わせ。
はい。このレンズは丁度いいですね!軽量にしてコンパクト!
この位のサイズの単焦点レンズを2,3本持って散歩するのが私には向いていそうなスタイルです。
E-M5 MarkIIの操作感
さて、E-M5 MarkIIの操作感についてです。

何度も書いている気がしますが…グリップの握り具合はちょっと気になります。軽いレンズを装着している時は全然不安感は無いのですあ、PROレンズを装着すると(大体PROレンズはどれも重たい)、気になります。この辺り、許容具合は人に依るとは思いますが。
ボディの右肩に操作系が集中しています(どのボディでもそうだと思いますが)。結構色々なボタンやダイアルが詰まっていますが、実際に操作してみるとそんなに窮屈感は感じません。慣れればボタンを見ずとも操作間違いすることは無いですね。
Fn3やFn4のボタンは結構押しやすいので、よく使う機能を設定するのが良いでしょう。私は、拡大とピーキングを設定しています。
親指を置く部分(画像右下)は、初代E-M5よりも深く作られていて、親指のホールド感がかなり上がっています。
2つついているダイヤルは、F値と露出補正(Aモードなら)を変更できます。固くもなく、緩すぎることもなく丁度いいです。
シャッター音は、かなりしっとりとした音です。かなり好みのサウンドです!E-M1よりも、G9PROよりも個人的には好きです!今度取り比べした動画などをアップしてみようと思います。
そのほかは…良くも悪くもOlympusさんの操作系です。メニューの中身等ですね。
グリップに関するトコロ以外は、Olympusに慣れ親しんでいれば特に違和感無く、操作についてストレスに思う所も少ないです。
E-M5 MarkIIの機能/スペック
主なスペックは下記の通りです。
撮像センサー 形式 4/3型Live MOS センサー画素数/アスペクト比 カメラ部有効画素数1605万画素、総画素数約1720万画素/1.33(4:3)防塵対応 スーパーソニックウェーブフィルター(SSWF:超音波防塵フィルター)静止画記録方式 記録フォーマット DCF、DPOF準拠/Exif対応、PRINT ImageMatching III、MPO準拠記録画像形式 RAW(12bitロスレス圧縮)、JPEG、RAW+JPEG、MPO(3D)記録画像サイズ [RAW] 4608 x 3456
[JPEG] 4608 x 3456 to 640 x 480手ぶれ補正 形式 ボディー内手ぶれ補正(撮像センサーシフト式5軸手ぶれ補正*)角度ぶれ補正(ヨー、ピッチ)、シフトぶれ補正(上下、左右)、回転ぶれ補正手ぶれ補正モード 4モード( S-IS AUTO、S-IS1、S-IS2、S-IS3)、OFFファインダー像安定 可(シャッターボタン半押し/拡大操作で起動)焦点距離設定 可 5軸シンクロ手ぶれ補正 可
5軸シンクロ手ぶれ補正に対応したM.ZUIKO DIGITALレンズとの組み合わせ時手ぶれ補正効果 5.0段
CIPA規格準拠(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ 焦点距離f=50mm(35mm判換算f=100mm)使用時、ピッチ/ヨー方向)レンズ手ぶれ補正優先 可 ファインダー 形式 アイレベル式液晶ビューファインダー、約236万ドット視野率/倍率 約100%/約1.30倍*1~約1.48倍*2(50mmレンズ・∞・-1m-1)1 ファインダースタイル1、2(4:3)時
2 ファインダースタイル3(4:3)時ライブビュー ライブビュー 視野率 約100%、
露出補正反映、ホワイトバランス反映、階調反映、顔検出反映(最大8人)、
罫線表示、拡大表示(3倍/5倍/7倍/10倍/14倍)、ノーマル、ヒストグラム、ハイライト&シャドー、水準器、OFFプレビュー 可(プレビューロック機能あり)モニター モニター形式 3.0型2軸可動式液晶*約104万ドット(3:2)、静電容量方式タッチパネルフォーカス AF方式 ハイスピードイメージャAFフォーカスモード シングルAF(S-AF)/コンティニュアス AF(C-AF)*/マニュアルフォーカス(MF)/S-AF+MF/追尾AF(C-AF+TR)フォーサーズレンズ装着時のAFはS-AF(シングルターゲット)のみ。動画撮影中はMF動作になります。フルタイムAF 可 顔優先AF/瞳検出AF 可/可
瞳検出AF : OFF/近距離の瞳優先/右側の瞳優先/左側の瞳優先ピーキング機能 可 (色:白、黒、赤、黄/レベル:強、標準、弱/背景の輝度調整:[On]、[Off])ボタン操作、フォーカスリング操作でピーキング表示。 表示中にINFOボタンで変更可能。ドライブ 連続撮影速度 [連写H]最高10.0コマ/秒
IS OFF時
ピントと露出は連写1コマ目で固定されます。[連写L]最高5.0コマ/秒M.ZUIKO DIGITAL ED 12‐50mm F3.5-6.3 EZ 使用時動画 動画記録方式 MOV(MPEG-4AVC/H.264) , AVI(Motion JPEG)記録画素数/フレームレート/圧縮方式 [MOV] 1920×1080(FHD) / 30p、25p、24p/ALL-I (A-I)、IPB(SF、F、N)
1920×1080(FHD) / 60p、50p/ IPB(SF、F、N)
1280×720(HD) / 60p、50p、30p、25p、24p/ALL-I (A-I)、IPB(SF、F、N)60p:59.94fps, 50p:50.00fps, 30p:29.97fps, 25p:25.00fps, 24p:23.98fps
FHD ALL-I(A-I:約77Mbps)
FHD IPB(SF:約52Mbps、F:約30Mbps、N:約18Mbps)[AVI] 1280×720(HD) / 30p
640×480(SD) / 30pアートフィルターやムービーエフェクトはフレームレートが落ちる場合があります。
動画撮影にはClass10以上のSDカードをご使用ください。
ALL-I撮影時は、UHS-IIまたはUHS-IのClass3をご使用ください。記録時間制限 [MOV] 約29分
[AVI] HD:約7分*/ SD:約14分*一部のアートフィルターを除く動画撮影時手ぶれ補正 M-IS1(撮像センサーシフト式&電子式 手ぶれ補正によるマルチモーションIS)、
M-IS2(撮像センサーシフト式によるマルチモーションIS)、OFFM-IS1は画角が変わります。ハイレゾショット 解像力 4000万画素相当(撮像センサーをずらしながら8回撮影して自動合成)【JPEG】7296×5472、【RAW】9216×6912
PASMで対応。 RAW+JPEG、JPEG選択可。
カメラ内RAW現像可。 PCでは現像用プラグインが動作するPC環境が必要です。電源 使用電池 リチウムイオン充電池 BLN-1撮影可能コマ数 約310枚 (BLN-1、東芝 SDHC UHS-Iカード EXCERIATM Type1 32GB使用時、IS ON、CIPAの試験基準による)
約750枚 (BLN-1、東芝 SDHC UHS-Iカード EXCERIATM Type1 32GB使用時、IS ON、低消費電力撮影モード時、CIPA 試験基準をベースにした当社試験法による)連続撮影可能時間 連続撮影可能時間*180分(JEITA規格)
連続撮影可能時間*1150分*21 記録時間制限(29分)による撮影終了を繰り返し続けて撮影できる時間
2 ズームなどその他の操作をしない場合に撮影できる時間。大きさ / 重さ 大きさ 123.7mm(W)×85mm(H)×44.5mm(D)
(CIPA準拠 幅×高さ×奥行き 突起部含まず)質量 約469g (CIPA準拠 付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし)
約417g (本体のみ)動作環境 使用可能温度 -10 ~+40℃(動作時)、-20~+60℃(保存時)使用可能湿度 30~90%(動作時)、10~90%(保存時)出典: Olympus公式
最近では、マイクロフォーサーズでも2000万画素オーバーになって来ている中、E-M5MarkIIは1600万画素程度と、ここはちょっと年代を感じますね。
E-M1の時も書きましたが、スーパーソニックウェーブフィルターはホントに素晴らしいです。映像素子に全然ホコリが付きません。Panasonicも同じくゴミが殆どつかないですね。ミラーレスすごい…
手振れ補正は既存のものよりもさらに強化されてきています。動画を撮影すると、E-M1(初代)よりもE-M5 MarkIIの方が手振れが確かにすぐない!というのがよく分かります。こちらは出来れば同じような条件で比較した動画を作っておきたいところです。
E-M1やE-M5にはなかった機能として、「ハイレゾショット」がありますね。これは今となっては有名かもしれませんが、手振れ補正で使用しているイメージセンサーをズラすという動作を応用して、0.5ピクセルずつ撮影時にコマをズラして撮影、合成することで1枚の高解像な画像にするという機能です。
各所のレビューを見ても、実際にとってみても、条件が揃えばハイレゾショットはものすごい解像度を発揮します。ただし、三脚が必須な点と、動くモノが写っている部分は上手く撮影できない点に注意が必要です。
動画は4Kには対応していませんが、E-M1では対応していなかったフルHDの60pが撮影できるようになっています!これは個人的にはかなりデカいですね!編集時にx0.5スローができますからね!カクつき無しに!個人的には新しく乗り換えるボディとして、最低限の要件を満たしています。もちろん、4K動画も撮れた方が良いですが、どうせ私のPCでは4K動画の編集なんて出来ないので…重すぎて…
質量は469gで、軽量なレンズとの組み合わせであれば600g程度でミラーレスシステムが構築できます。か、軽すぎる!これに、十分な画質/防塵防滴のスペックですからね。本当に素晴らしいと思います。
防塵防滴についてですが、結構しっかり防滴してくれます。雨の時でも普通に写真撮影していて特に不調になることはありませんからね。何度かそのようなコンディションで撮影をしてきましたが、このあたりの信頼性は極めて高いと思っています。
余談ですが、OlympusのOM-Dシリーズと比べて、PanasonicのG9PROの方が若干防塵防滴性が劣るような気がします。特に気になるのがG9PROのレンズマウント部の締め付けが若干弱いことですね。E-M1やE-M5MarkIIはバッチバチにマウントが固定されるんですが、G9PROはまだ遊びがあるような…水に浸さない限りは水滴が混入することは無いかもしれませんが、それでも少し気になります…
実際に両方所有して比較してそう思いますし、ネットの声を見ていてもG9PROが雨で壊れたという話題も目にしますし、ヤフオクなどでたまにG9PROのジャンク品(雨で通電しなくなりました…などの説明文あり)を見かけます。この点はG9PROを使う上でちょっと気を付けないとなと思いました。E-M5関係ない話でしたね。
E-M5 MarkIIのイイところと悪いところ
E-M5 MarkIIのイイところ
軽量コンパクト!なのに写りがイイ…
軽量コンパクトさと、画質のバランスが素晴らしいです!E-M1(初代)と同等以上のスペックにして、E-M1(初代)よりも軽量コンパクト。
すごすぎませんか?
勿論、E-M5 MarkIIIにはこの利点が負けてしまいますが(MarkIIIの方がスペックがいいですからね)、価格面で同ボディには勝ります。
大分こなれてきた価格
現状、中古ボディであれば4万円台から購入できます。(2019年11月時点)
発売当時は実勢価格が10万円ちょっとでしたから、流石に4年程経過してかなりお値段はこなれました。このスペックでこのコンパクトさなら購入したくなりますよ!
E-M5 MarkIIIは、やはり価格という点でちょっとまだ手が出ないんですよね…
溢れる高級感
4年程前のモデルではあるものの、全然旧モデル感は感じさせず、ミドルシップのモデルだからといって安っぽさは全然感じさせず、未だに高級感が溢れ出ています。
私は、カメラに求めるものは、
- 写り
- コンパクトさ
- 所有欲を満たしてくれるか
といったところが基準になるのですが、所有欲もその高級感で十分満たしてくれます。
E-M5 MarkIIの悪いところ
大きくて重いレンズはNG…
これはもうこのボディの唯一の欠点です。
いえ、欠点と呼ぶのはお門違いではあるのですが(ならE-M1買ってね(ニッコリ)となるので)、一応書いておきます。というか、これくらいしか欠点として挙げられるものが無いんですよね。
はい。ボディのグリップ感が、E-M1/MarkIIやG9PROと比べて貧弱です。
Olympusの防塵防滴のレンズはほぼPROレンズとしてラインナップされており、それらPROレンズは全てそれなりの重量です。
その重量のあるレンズをストレス無く、安定的に使用するには、もう少し大柄なグリップが欲しいですね。
ちなみに、重量のあると言っていますが、APS-Cやフルサイズのレンズと比べるとそれでも十分小型ですけどね。
作例ベースのインプレ
(追記予定です)
今更E-M5 MarkIIを買うメリット(理由)はあるのか?
アリアリだと思います!
アリアリだと思いますよ!
写りは十二分に良いです。Olympusブルーと呼ばれる印象的な絵作りがハマる方で、「あまり大きなボディは嫌だ」「防塵防滴が欲しい」「高級感に妥協したくない」という方には、E-M5 MarkIIは極めてオススメです!
お値段も中古では4,5万円ということで(2019年11月時点)、かなりこなれて来ています。
E-M5の初代をお使いの方、E-M10をお使いの方、E-M5 MarkIIへの乗り換えは全然アリだと思います。
また、フルサイズをお持ちの方であれば、サブ機としても軽量コンパクト/高級感といった所からかなりオススメできる1台であります。
ブログをやられている方を見ると、サブとしてE-M5 MarkIIを選んでいる方も散見されますので、こうした使い方もアリですね。