今回は、マイクロフォーサーズ向けの超広角魚眼レンズを入手したので、インプレというかレビューをしていこうと思います!
対象のレンズは、LAOWA 4mm F2.8 MFTで、最近話題のそれなりに写ってそれなりの価格を提供してくれるLAOWAさんのモノです。
その広角さ、なんと4mm!
35mm版換算で8mmというバケモノさが特徴な広角レンズです。広角過ぎて、日々の景色が異世界のように見える、面白い画作りができます。

LAOWA 4mm F2.8の購入理由
以前LAOWAの広角レンズ7.5mmを保有していて、LAOWAさんなかなかやるじゃん!と思い、以来このメーカーのレンズが気になるようになりました。
そんな中、2019年の10月に件のLAOWAさんから4mmの超超広角レンズが発売されると。
これはもう買わざるを得ないですよね!
ということで、発売されて2週間程してすぐに発注してしまいました。
やっぱり気になりませんか!?4mmという超広角な画角!どんな画になるのか…
ちなみにこちら、お値段は約2.5万円(新品)、中古品は私が確認した限りではまだ出回っていませんでした。そのお求め易さも購入理由の1つです。
LAOWA 4mm F2.8のレビュー
外観
外観は、かなりコンパクトです。
同じくLAOWAの7.5mmを保有していましたが、それよりもさらにちょっとコンパクトな感じ。
全体的にメタルでできており、質感は極めて高いです。
このあたりは7.5mmと同様で、外観の高級感はしっかりしています。
レンズキャップを外すと、前玉とご対面。
こんな感じ。超出目金です。
見てお分かりの通り、保護フィルターなどのフィルター類は装着不可能です。繊細に扱わないとですね。
ちなみに、前玉はこれだけ大きいですが、意外と後玉は小さめ。
絞りリングやピントリングの動きは良好。安っぽい感じは無く、かなり上質です。外観とリングの周り具合は素晴らしいですね。
ただ、モノがコンパクトなだけあって、結構絞りリングは回しにくい感じです。(前玉に触らないようにちょっと気をつかうので)
ピントリングは、突起のようなものが出ていて、それを指の引っ掛かりにして回せるようになっています。これがないと相当回しづらいです。
ボディに装着する時は、そのピントリングを用いてボディにカチっと嵌めるようです。
ちなみに、ボディ(初代E-M5)に取り付けるとこんな感じのサイズ感。やはりかなりコンパクトです。
取り付ける時に必ずピントリングの位置が変わってしまうの点はマイナスですね…
レンズがコンパクトというのは持ち運びに便利な反面、操作性が若干悪くなってしまうのだなあと勉強になります。
重さはとても軽量。カメラバッグがパンパンでも、このくらいのレンズだったらまだ入るだろうという感じだし、重さ的にも気にならなそうです。
総括して、質感良し、重さ良し、サイズ良しです!
操作感
先ほど勢いにまかせて書いてしまいましたが、レンズ自体が結構コンパクトなため、指の大きな人にはちょと各種リングが回しにくく感じるかもしれません。レンズが出目金なので、間違って触らないように…と気を遣いますしね。
ボディに装着する際に力を加えて持てる場所がピントリングしかないため、カチっとレンズを嵌めようとすると、このピントリングを目一杯時計回りに回しきってから、という形になるかと思います。
ちょっと不満ポイントでした。
また、このレンズはオートフォーカスは効かず、マニュアルフォーカスのみなので、この突起が映えているピントリングがかなり重要になります。
ここの回し具合は突起のお陰で操作性としては良いですが、何度も書いている通りレンズ脱着に伴い常に位置が変わってしまいます。
しかしこのレンズ、本当に各リングを回した時のフィーリングは素晴らしいです。
絞りリングはクリック感があるタイプですが、1つ1つの突っかかりはとても上質。ピントリングも程よいトルク感で、回している時もなかなか気持ちいいです。
機能/スペック
スペックは下記の通り。
焦点距離:4mm
最大口径比:F2.8
画角:210 度
レンズ構成:6 群7 枚
絞り羽根枚数:7 枚
最短合焦距離:8cm
最大撮影倍率:0.11 倍
フォーカス:マニュアルフォーカス(MF)
サイズ:45.2×25.5mm
質量:約135g
マウント: MFT
出典: SIGHTRON
特筆すべきはやはり4mmというマイクロフォーサーズ史上最高クラス(最高か?)の画角の広さですね!
後述の作例をみていただくとわかるかと思いますが、もうとにかく広い!そして歪みもすごい笑
ありのままを写すことはとてもできません。
通常の魚眼レンズは、その画からして飛び道具な扱いですが、これは飛び道具中の飛び道具です。
なお、逆光耐性は高くなく、他のレンズでは見たことがないようなゴーストが写りこむこともあります。
また、私が撮影した限りだと、描写性能は高くないような…周辺の歪みについては言わずもがな物凄いです。
LAOWA 4mm F2.8の作例ベースのインプレ
それでは、実際に私がLAOWA 4mm F2.8で撮影した画を貼り付けていきます!
はい。ハンパない!笑
もう魚眼すぎて、外周が丸くなっちゃってます。通常の魚眼レンズも、jpegに吐く時はレンズ補正で周辺の歪みを一定レベルで補正しているはずですが、このレンズは社外レンズなのでデフォルトでプロファイルがあるわけでも無く、そのままこんな感じの画が出てきます。
たぶんこれだけ歪んでいると、レンズ補正してもたぶんあんまりいい四隅にはならないと思いますが…
周辺の歪みはもう語らなくてもいいですよね。GoProよりもすごいです。
また、画角210度ということで、普通に構えて写真を撮っても座っていたりすると自分自身がかなーり写り込みます。
お次は、河原に置いてあったバケツ?を撮影した様子。
画角はホントに物凄いです。
ちなみに、このバケツを25mmの画角(換算50mm)の画で撮るとこうなります。(中心位置が違うのであまり参考にならないかもですが)
4mmの画角よ…
画は面白いんですけどね。さっきの河原で、直線の川を撮影した様子はこんな感じ。直線とは果たして。
そして今気づきましたが、自分自身が入りこんでいましたね。下のあたり。
下記は、テーブルから30cm程距離を取った位置から真下に向けて撮影。
ホントに画角は広い。写って欲しくないところまで写るくらい。
まとめ
というわけで、今回は、LAOWAから2019年の10月頃に発売されたLAOWA 4mm F2.8というレンズについて、レビューというかインプレというか、記事にまとめてみました。
外観としては、流石LAOWAさん、抜かりなくしっかりと上質なデザイン、操作感もしっとり上質で素晴らしかったです。
画としては、4mmという異世界ともいえる画角が繰り出す写真はとても面白いものではありますが、やはり周辺画質は語るまでもなく、そして広すぎる画角のためテーマが曖昧になるという使い辛さもあります。
また、致命的な1点、書き忘れていました!
このレンズは、グリップが大きく盛り上がっているボディには使用できません!グリップ部自体が写真に写り込んでしまいます!
今回の撮影で使用したボディは、E-M5 MarkIIなのですが(たまにE-M5初代)、このボディよりもグリップが盛り上がっていると写り込む可能性があります。E-M1はNGでした。
というわけで、そもそも使用できるボディに制限があるというのもNGポイントですね。
ともあれ、一度はこの広すぎる画角を楽しんでみるのはアリアリだと思います!
今回は以上です!