皆さん、こんにちは!良いレブルライフをお過ごしでしょうか!
今回は、レブルのメンテナンスの中でも比較的サイクル多めにした方が良いメンテの1つであるチェーンメンテナンスについてまとめていこうと思います!
チェーンの張り調整のチェックや注油なんかは、1000km走ったら状態を確認する、くらいはやったほうが良いかなと思っております。
なお、新車でレブルを納車した際や、チェーンを交換した後などは500kmごと位にチェーンの張り具合は見ておいた方が良いかもしれません。チェーンというのは結構初期伸びしますので。
今回の記事ですが、チェーンの緩み具合チェックから、チェーンの張り調整、チェーンへの注油という主に3点についてまとめてみました!これでレブルのチェーンメンテナンスは網羅できているかなと思います!(チェーン交換はまた別の記事で)
レブル250のチェーンの緩み具合の確認と適正緩み具合
まずは、現状把握からです。レブルのチェーンの現在の張り具合、ゆるみ具合ってどの程度なんだろうというのをチェックしていきます。
確認の仕方は簡単で、フロントスプロケットとリアタイヤの丁度真ん中あたり、下記写真のあたりでチェーンを上限に揺らしてみます。この揺らした時の幅がチェーンの遊びになります。
チェーンの適正遊びは、サービスマニュアルによると25mm~35mmとなっており、チェーンカバーに貼ってあるシールによる30mm程度ということでしたので、まあ大体遊び量が30mmだと適正です。
この遊び幅よりもチェーンが遊んでしまっている場合、上下の稼働幅が結構ある場合に、チェーンの張り調整が必要になりますので次の項目の「チェーンの張り調整」などを参考にして、調整してみてください!
なお、後述する「リアアクスルシャフト」を緩める工程ではそこそこのパワーが必要となりますので、「めっちゃ初心者の初心者で工具も車載工具や100均のモノしか無いです…」といった場合や、「私…力全然ないんです…柄の長い工具も無いです…」という方は…工具を調達するか、バイク屋さんに診てもらった方が良いですね…!!
レブル250のチェーンの張り調整
チェーンの遊び量が適正範囲外にあった場合は、チェーンの張り調整が必要になります。これを調整せずにずっと放置した場合は、チェーンが外れる可能性もあります…外れるケースは相当放置しないとあり得ないですが。ともあれ、定期的にメンテナンスは必要な箇所になります!
それでは、張り調整をやっていきましょう!
チェーンの張り調整の大まかな手順
まず、第一にやることは「リアアクスルシャフトを緩める」ことです。下記の写真で指さしている部分がリアアクスルシャフトです。
このリアアクスルシャフトでリアタイヤを支えているという重要なパーツになります。
ざっくり、全体の工程についてお話しきってしまいますね。
リアアクスルシャフトを緩めたら、次はチェーンアジャスタロックナットを緩めて、チェーンアジャスタでチェーンの張り調整を行います。下記の写真で指さしている部分がチェーンアジャスタロックナットとチェーンアジャスタです。
チェーンの張り調整に必要な工具
必要な工具としては下記となります。
- 24mmのレンチ(柄が長いモノ。オープンスパナはNG)
- 17mmのレンチ(できればメガネレンチ。ソケットは非推奨)
- ★対角14mmの六角レンチ(特殊なサイズです。小さなホームセンターには売ってないかも…?)
- 対角5mmの六角レンチ(一般的なサイズです)
24mmのレンチと、14mmの六角レンチは下記のような感じです。
特に、六角レンチ対角14mmは…そうそう見ないですね…調達が大変かもしれません。
私が使用した六角レンチはコチラです。
リアアクスルシャフトを緩める
さて、チェーンの張り調整に必要な工具がそろったら、いよいよにして早速の鬼門、リアアクスルシャフト緩めです!ここが一番の鬼門です。
リアアクスルシャフトは、88N・mというかなりのトルクで締まっています。これは、バイクのボルトの中でもかなりの高トルクに分類される締め具合です。そのため、緩めるためにはしっかりとした工具、長い柄のある工具の使用を推奨します。
なお、イマサラですが今回の写真に写っているレブルは「アクスルシャフトのナット/ボルトの位置が反対になっています」。ですので、恐らく皆さんのお持ちのレブルは、ナットが右側、ボルト頭が左側にあると思います。その点若干混乱を招いてしまって申し訳ありませんが、読み替えてください。
左手にメガネレンチ24mm、右手に対角14mmの六角レンチをもってリアアクスルシャフトを緩めにかかります。
この時、力を掛けるのはあくまでナット側です。つまりメガネレンチ側ですね。
鬼門のリアアクスルシャフト緩めができれば、一番の山は乗り越えました!おめでとうございます!なお、リアアクスルシャフトは外さずに緩めるだけです。
次は、チェーンアジャスタを使用してチェーンの張り調整を実施していきます。
まずは、チェーンアジャスタロックナットという六角ボルトを緩めていきます。17mmのレンチで緩められます。
なお、緩める時に中のチェーンアジャスタ本体が一緒に回ってしまう可能性がありますので、六角レンチも差し込んでおきつつ、ナットを緩めるとGOODです。
チェーンアジャスタロックナットを緩められたら、↑のように六角レンチ(5mm)を使用して、チェーンの張り具合を調整していきます。時計周りに回せばチェーンを締めることができます。基本的には緩んでいるチェーンを締めることになると思いますので、時計回りに回せばOKと思います。
最初に記載した通り、チェーンの遊び量は下記のとおりですね。
最初の遊び量確認時にチェックした位置、丁度チェーンの真ん中位で適宜遊び量を見ていきます。
六角レンチでチェーンアジャスタを締めていき、都度遊び量を確認していきます。
大体遊び量がいい感じだなと思ったら、下記の目盛りの部分を確認して大体覚えておきます。そして、反対側に回って、反対側のチェーンアジャスタを調整していきます。
反対側も、この目盛りをみていきます。左側と違っている場合は、右側ももちろん調整が必要になります。大体ズレているはずですので、調整になると思います。
チェーンアジャスタロックナットを緩めたら、チェーンアジャスタ本体を回して目盛りの量合わせをやっていきます。
左右の目盛りの量が大体同じであれば調整OKですので、チェーンアジャスタロックナットを締めていきます。この時に、チェーンアジャスタ本体も一緒に回っていってしまいますので、六角レンチは嵌めておきつつ、ロックナットを締めこんでいきましょう。
再度、左側に戻ってきてチェーンの張りが想定通りかというところを確認して、問題なければリアアクスルシャフトを締めていきましょう。
これでチェーンの張り調整は完了です!各部の
レブル250のチェーン清掃&チェーンオイル注油
さて、次はチェーン清掃と注油になります。
チェーン清掃&チェーンオイル注油に必要なモノ
チェーン清掃と注油に必要なアイテムですが、下記のようになります。
- チェーンクリーナー
- チェーンオイル
- チェーンブラシ
- 新聞紙的なモノ
チェーンクリーナーは正直なんでもOKだと思いますが、「チェーンクリーナー(シールチェーンもOK)」なモノを使用してください!パーツクリーナー的なモノはNGです。通常のパーツクリーナーは、ゴム(シール)を侵す可能性があります。レブルはシールチェーンが装着されており、チェーンのプレートの隙間にゴムが挟まっています。これをダメにしないためにも、チェーンクリーナー を使用しましょう。
チェーンオイル(チェーンルブ)については、私はYAMAHAさんのチェーンオイルをかれこれ5年程愛用していますが、この商品はおススメです!そんなに高価ではないですが、オイルの粘度が丁度いい感じで、しっかりとシールに浸透しているような感じですが、普通のオイルのようにめっちゃ垂れてしまうということもなく、丁度いいんです!また、ホワイトチェーンルブのようになんか汚く見える、というようなこともありません。これからも私はこれを使っていきます!おススメです!
チェーンブラシは、なんでもよいと思います。歯ブラシとかでもOKですが、チェーンブラシの方が3面にブラシがついていて圧倒的に楽ですので、購入しておいた方が良いかと思います。500円程度~購入できますので!
チェーン清掃作業をやっていきます
さて、チェーン清掃作業についてですが、チェーンクリーナーを吹きかけてから、チェーンブラシでゴシゴシして…というのをチェーン1周分やっていけばOKです。この時に、結構汚れが周囲に飛んでいきますので、新聞紙のようなものでガードしておくと安心です。また、この時はしていませんが、使い捨て手袋のようなものを装着しておくと手が汚れなくて良いです。
一周やりきったら、最後にチェーン表面にまだ残っているであろうチェーンクリーナー残分と汚れをチェーンから拭きとっていきます。
チェーンオイルを注油する
チェーンを綺麗にしたら、飛んで切ってしまったチェーンオイルを注油していきます。チェーンオイルをさす場所ですが、最も重要なポイントは「プレートとプレートの間にあるシール(ゴム)部」です。すべてはこのシールを保護するためにチェーンメンテナンスをやっていきます。
なぜこのシールが重要かというと、このシールの内側にチェーン潤滑用のグリスが封入されているからです。このシールが破れてしまうと、なかのグリスが飛んでしまって潤滑できず、チェーンがどんどん伸びていってしまいます。こうなるとノンシールチェーンと同じですね。
他にも、プレート本体の錆を防ぐために、最後に全体的に薄っすらとオイルを塗布してあげればOKです。
前述の通り、とにかくシールを保護するのが一番重要なポイントですので、シールにオイルをさしやすい部分から注油するのがおススメです。
下記の写真の通り、チェーンの後方からオイルをさすと、シール部への注油が楽なのでおススメです。
一周シール部への塗布が完了したら、最後にプレートなどにも塗布していきます。
私は横着して、一旦ウエスにざっくりチェーンオイルを塗布して、それをチェーンに当てていくスタイルでやってます。なお、チェーンメンテナンス時に「タイヤが回って楽だから、エンジンをかけて1足でタイヤまわそー」というのは絶対NGです!もし失敗すると指がちぎれます。
これでチェーンオイル注油作業も完了です!
おわりに
今回は、レブルのチェーンメンテナンスまわりについてまとめてみました!
張り調整だけは、最初のリアアクスルシャフト緩めが結構大変な気がするので…しっかりとした装備(工具)を整えておくことをおススメします!なお、この時に「スパナ」や「モンキーレンチ」を使うのは絶対NGです!ナットの頭を傷つけるだけで終わります。
というところで今回は以上です!
なお、今回の様子はYoutubeで動画にもしていますので、よく分からなかった…というポイントがあれば参考になさってください。