今回はレブル用にカスタムシートを購入したので、車体に取り付けていこうと思います!
レブルの社外シートは、特に海外製品の取り扱いがかなり豊富で、国内メーカーだとあまりリプレイスシートは無い(シートカバー方式が多い印象)という状況ですが、一方で、海外製品はシートカバー方式ではなくシート本体の交換パーツが多くなっております。私が認識しているだけで10種類弱の社外シートが存在します。
今回はその中で、純正と見た目が結構変わりそう、そこまで高価ではない(重要)、という観点で、ブラウンダイヤカットのシートをチョイスしました!
メイン座席とタンデム座席が合体したようなタイプもありましたが、イロイロと不都合が出る可能性もあったので、純正と同じようなスタイルのシートをチョイスしました。それでは取り付け作業をやっていきましょう!
今回取り付けるシート
今回取り付けるシートは下記のものです。ライトの関係で、ダークブラウンっぽいですが、実際はもっと明るく見えるブラウンになっています。
オモテ面の外観は正直悪くなく、「海外製品の割にやるじゃん」(上から目線)と思える雰囲気です。なお、コチラはタイからの輸入品で、価格は送料込みで1万円ちょっとくらいだったと記憶しています。海外製品って、主に私は3か所で購入しているんですが、そのうち1か所は送料が別タイプになっていまして、それだと各パーツの総額が分からないんですよね…
先ほど褒めたオモテ面ですが、さてその裏側はというと…想定通りのクオリティになっております。
どういったトコロにロークオリティを感じるかというと、
- 端部のレザーカット処理が甘すぎる
- タッカー打ちがテキトーすぎる
- 裏側の形状が純正と比べるとかなり甘い
という具合です。まあ、このあたりは価格が価格なので文句は言えません。オモテ面が良ければ問題ないでしょう!
ちなみに、残念ながらこの裏側の雑さというのが効いてきて、ポン付けはできませんでした。穴位置が違いすぎるんですよね。後述します。
また、シートのクッション性についてですが、純正シートの0.8倍程度のフカフカさということで、クッション性は純正に劣ります。もう完全に見た目だけのカスタムになっております。まあカスタムってそういうもんですよね?
カスタムシート取り付け作業
それでは、このシートをレブルに取り付けていきましょう!なお、残念ながらポン付けはできませんでした…ちょっと精度が低いんですよね。
早速車体にフィッティングする
メイン座席側
メイン座席側のシートを交換していきます!
純正シートの取り外しですが、メイン座席後方にある、2本のキャップボルトを緩めればOKです。ぱっと見はシート本体に隠れてしまって見つけ辛いです。
下記の写真の位置あたりにボルトがあります。ボルトはキャップボルトになっており、対角5mmの六角レンチで取り外しができます。余談ですが、右サイドカバーを取り外した場所に車載工具である六角レンチがあるのですが、これが対角5mmのレンチになるので、車載工具のみでシートを取り外すことができます。
取り外したメイン座席と、今回取り付けるシートの裏面を比較してみました。こんな感じで、なんとなくシートの形状は似せているんですが、コピー精度がイマイチで、なんか甘いんですよね…また、1点気になる箇所として、純正だとゴムクッションになっている部分が、今回取り付けるシートではその部分がただの盛り上がりになっているだけでゴム状にはなっていないという点ですね。長期に亘って乗る場合は、フレームへのダメージやシートへのダメージを減らすために、ゴムシートなんかを貼った方が良いかなと思います。
また、もちろん車載工具を収納するための突起などは無くなりますので、車載工具の殆どは車体から降ろすことになると思います。これもちょっと怖いですね。
新シートの取り付けは、純正シート取り外しと丁度逆手順になります。シートを載せて、シート前部の突起をタンク下に差し込んであげて、シートをあるべき位置に収めてあげればOKです。前部の突起をしっかり嵌めておくことをお忘れなく!
で、ここでトラブルが…!!
取り付け穴が全然位置が違う…!!全然違うんですよ!これは完全に品質チェックしてないやつです!
どう調整しても絶対にハマりません。穴位置1個分以上異なるので、じゃあその位置に合わせてシート本体の位置をズラそうとするわけですが、他の突起が干渉してハマりません。実際にやった人にしか分からないと思いますが、これは絶対無理だなと思えるくらいの希望の無さでした。
これが海外パーツを取り付けるということですね。恐ろしい。
タンデム座席側
気を取り直して、リア側も交換していきます。こちらもハマるのか、ハマらないのか、ハマらないのであればどこを加工すべきか、などを先に把握しておくためですね。
リアシート側は、シート後方にある1本のボルトを取り外し、シート本体を前側に押して、シートを上部に持ち上げれば取り外しが可能です。
コチラも純正シートとカスタムシートを比較してみましたが、やはりクオリティはお察し。また、取り付けのための金具が新シート側には存在しませんでしたので、純正シート側から金具部分を取り外して装着します。
この金具を取り付けるために、タンデマーの持ち手となる部分も共に取り外すことになるのですが、これを外すのがすごく大変でした…ナット自体は簡単に取り外しができるのですが、その後の持ち手部分を外すのに苦労しましたね…もちろん、取り外した後は軽くリーマで穴をならしておきました。
タンデムシート側は、特に問題なく取り付けができました。構造上、ステーも可変になっているため、取りつかないということは無いだろうなと思っていましたが目論見通り。
ただ、シート自体がかなり厚くなるため、嵌めこみの際に苦労しました。取り付けのコツは、タンデムシート側を強くシート前面に押しつけることですね。でないと、うまく固定用ボルト頭にハマりませんでした。
というわけで、タンデムシート側は問題なく取り付いたのですが、メイン座席側は加工が必要ということで、次項で加工作業をやっていきます!
メインシート側の穴が全然違うので加工取り付けする
さて、問題のメインシート側ですが、取り付け穴の位置が全然違う…という問題があります。せめてまだココだけでよかったです…他の部分も加工が必要となれば、相当面倒でしたからね。
下記の部分が取り付け穴位置になっています。ので、これを狙った位置で穴を開けなおすのがこれからやる作業になります。なお、穴拡張では対応ができそうになく(ボルト1本以上の穴位置違いがありました)、穴の開けなおしが必要になります。
穴の開けなおしですが、この時に手元にあったのがリューターしか無かったので、リューターを駆使して穴をあけていきます。最初はリューターで穴あけイマイチかなあと思っていましたが、これが大正解でした!ドリルよりも穴をあけやすかったですね。他にも、穴拡張が容易ですし、ビットを変更することで用途も様々で、なんといってもコンパクトで場所を取らない!ですから、DIYされる方、リューターはおススメです!
なお、私はPROXXON(2021年4月時点でAmazonランキング1位)のリューターを使用しています。信頼感がありますし(やっすいモノではなくちゃんとしてる)、柔軟な回転スピード調整が出来る点でおススメです!
無事、穴の開けなおし作業が完了しました!下記の写真を見て頂くと分かると思いますが、全然穴の位置が違うんですよね…この位置にまで調整しないといけない目算でした。
それでは、このフリーハンド穴あけがうまくいったのか、確認していきます!
シート取り付け結果
さて、モロモロ省略しますが、結果は無事取り付けできるようになりました!フリーハンド穴あけが正しく機能してよかったです。
で、レブルとのフィッティングなんですが、良くも悪くもかなり印象は変わります。日当たりによってはすごく良い色味に見える時もあれば、ピーカンの時なんかは思ったよりも明るいブラウンに見えたりと、かなーり雰囲気が変わります。明るいブラウンだと、ちょっとレブルとのマッチングがイマイチに見えます…
新シートを取り付けたレブルの全体の様子はコチラとなります。
タンクがグレーの時に一旦取り付けたのですが、その時はちょっとイマイチかな…と思っていました。が、タンクカバーを取り付けてマットブラックにした状態でのこのシートとのマッチングはなかなか良い感じに見えます!
さて、このシートの外見のインプレとしてはこのような具合で、マットブラックな車体 x ブラウンダイヤカットシートの組み合わせは悪くない印象です。
乗車時のインプレですが、ざっくり下記。
- 足つきが悪くなった
- シート自体の高さが純正シートよりも増しています
- お尻へのダメージがちょっと増えた
- 純正シートよりもクッション性が悪く、お尻へのダメージが増えました
- これは、シート自体のクッション性に加えて、シート裏のゴム部が全部なくなったから、というのも理由の1つにあるかと思います。
というところで、満足が得られる結果か、と問われると正直微妙なトコロではあります…が、見た目の印象を変えたいんだ!という方には良いのかなと思っております。
それでは、今回は以上です!
なお、このシートの取り付け動画や、インプレ動画はYoutubeにアップしておりますので、より詳細に知りたいという方は是非ご覧ください!