「明るいレンズが欲しいな。」
「マイクロフォーサーズでももっとぼけが欲しいな。」
そんなあなたには魅力的に映るであろうこのレンズ。
7artisansの55mm F1.4!
マイクロフォーサーズのみならず、他のマウント展開もしており、比較的安価だけど面白そうなレンズを探している方なら1度くらい見たことがあるのではないでしょうか。
どの程度の価格かというと、新品で約1.8万円です。(2021年3月じてんでは、1.45万円でした…安い…!!)
結構安くないですか!
「まあ中華製品だし、安かろう悪かろうなんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、意外や意外、このレンズは結構描写もしっかりしています。
正直、捨てレンズだと思っていましたが…結構やりますよ!7artisans!
というわけで、今回はそんなレンズ、55mm F1.4についてレビューしていこうと思います!
7artisans 55mm F1.4の購入理由
ボケが欲しかった…
ボケが欲しいだけなら、他にも色々選択肢はあります。
M.ZUIKO 45mm F1.8
フォクトレンダー 42.5mm F0.95
Panasonic Leica nocticron 42.5mm F1.2
その他色々、マイクロフォーサーズには沢山のレンズがありますからね!
でも、45mm F1.8は嫁が既に持ってるし、このレンズを除くと他のレンズは結構価格的にグレードがアップするし…
広角側のレンズではぼけが足りないし…個人的には広角側であんまりボカした表現を欲しいシチュエーションが無い…
そんな時に見つけたこのレンズ。
「あっ!いいレンズあるじゃん!55mm F1.4!」
「安いじゃん!」
「よーし!買ったるぞ!」
で、よく知らないまま購入しました。
7artisans 55mm F1.4のレビュー
外観
まずは外箱から。
外箱はそれなりの固さをもったちゃんとしたものであり、所謂中国メーカーのものだと思っていた私は良い意味で驚きました!
これは、中国から個人輸入された方だったらわかると思いますが、とにかく段ボールが汚い、ベコベコ、ということが多いと思います。が、そんな気配は一切感じさせないちゃんとしたモノでした。
箱には、7artisansの文字が質感が違う感じで上板に刻印?されており、かなりちゃんとしています。
さて、箱をあけて内側はどうかというと、こちらもちゃんとしています。
レンズは袋に入った状態で、レンズ形状にくり貫かれたスポンジにしっかりと覆われています。
ここまではわたしの予想を全て裏切ってくる素晴らしい状態です。7artisansさん、甘くみてごめんなさい。
でもね。これからが本番ですよ!
外箱なんて結局意味ないんですからね。ここからここから!
では、実際のモノであるレンズの外観を見ていきます。
これまた意外とちゃんとしたレンズが出てきました。
中国製品とは思えないくらいしっかりしています。各部のバリとかレンズに傷がついていたりなんてことは一切なく、レンズ外周も傷はひとつもありませんでした。
これは…ちゃんと使えそうなレンズです。
レンズ外装部の質感は極めて良好。PanasonicやOlympusのプラスチッキーな普通のレンズたちと比べると、金属外装の分それよりも良い雰囲気が出ています。
さすがにPROレンズやLeicaレンズには及びませんが。
マウント部についてはプラスチックと思われます。しかしまあここはレンズ使用時は見えない部分なので問題無しですかね。外装が高級感あふれる感じなのに、なぜマウントはプラスチックなのか気になりますが…
いやほんと、レンズ外観はかなりちゃんとしています。
残念ながら、重量は結構あります。手に持つとずしりと伝わるレンズの重さ。サイズとしては決して大柄ではないのですが、意外と重量があり驚きました。
ピントリングを回した時の手触りは上質です。これも、そんじゃそこらのマイクロフォーサーズレンズと比べるとかなり良いですね。
Olympusの標準レンズとかだと、まわすと安っぽいプラスチックが擦れるような音がしますが、このレンズは全然そんなことはありません。しっとりとした感触です。素晴らしい。
ピントリングを少しまわすと、レンズ全長が思ったよりも変わるのが少し気になりますね。
絞りリングも多少重めではありますが、回した感触はやはり上質。絞りは無段階で変更できます。
レンズの前玉はかなり大きめ。フィルター径は49mm。
レンズの後玉はこんな感じです。
マイクロフォーサーズ用のキャップがついていますが、何故かちょっと厚めなのが気になります。
うん。外観については想像以上によく、重さ以外はこの価格帯であることを考えれば極めて素晴らしいと思います。
操作感
先ほどフォーカスリングとピントリングについて触れてしまいましたが…これらも含めて書いていきます。
ボディに装着する時に、いつもの赤いポッチが無いため、レンズ側の「探り」が必要なのがちょっと面倒です。まあ大した問題ではないですが。
絞りリングは無段階に変更できるタイプです。個人的には無段階の方がちょっといいかなと思っています。動画撮影もよくするので。ただし、絞りリング側はトルクが結構必要で、重ためです。
ピントリング側は、程よいトルクで、粘り気も心地よい感じです。マイクロフォーサーズ用レンズは恐らく20本以上は触ってきて居ますが(現在も10本以上保有してます)、かなり上質です。意外と。
このレンズはMFのみで、AFはありません。なのでピントリングのトルク感はかなり重要ですが、ここは合格点です!
MFのみで実際の使い勝手はどうなんだ、というところですが、最近のマイクロフォーサーズ用ボディにはピーキング機能がありますし、拡大機能をFnキーに割り当てておけばピント合わせではそんなに苦労は無いです。
最近私のメイン機になったLUMIX G9 PROとの組み合わせにおいては、MF使用で全然問題無しです。
機能/スペック
日本では公式ページが見つからず…Amazonの詳細欄に記載されているスペックは下記の通り。
焦点距離 : 55mm(35mm判換算:110mm相当)
レンズ構成 : 5群6枚 / フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
絞り:F1.4-F16、絞り羽根14枚 / フィルター径:49mm
サイズ:Φ57mm×60mm 質量:約280g出典: Amazon商品ページ
質量280gとありますが、実際に持ってみるともうちょっと重いような…
焦点距離は55mm、換算110mmというかなーり微妙な距離で、望遠寄りの焦点距離となっています。
実際日常使いで55mmってどうなの、という所ですが、ポートレート的には割と扱いやすい距離ですね。バイクを撮影するにも結構いい具合の画角です。
ただし、当たり前ではありますが、動く被写体に対してはたぶん使えないですね…MFですし…子供を撮る、とか、ペットを撮る、とかには絶望的に使えません。
7artisans 55mm F1.4の作例ベースのインプレ
(追記予定 @2020/10/03)