はじめに
今回は、MUTT Motorcyclesさんの「Mongrel125」というバイクと、SUZUKIのGN125Hについての記事です。
最近、MUTT Motorcyclesさんが日本に上陸し、様々なモデルのバイクを発売し始めたというニュースを見かけ、その中でMongrel125というバイクに目がとまりました。
こ、これは…GN125Hのカスタムバイクじゃないんか!?
と思いました。普通に。でもどうやら全然別物のようで、Mongrel125はそれ自体が普通に販売されているモデルとのことです。
とはいえ、あまりにも似ている(一見した外観は全然違うんですが…ベースとなる部分について似ていると言っています)ので、各部を詳しく見てみることにしました!
まずは、MUTT mongrel125というバイクってどんなモノなの?というところから、後半は具体的にGN125Hとの比較というものを記載していきます。
MUTT Mongrel125とは
こんな感じの見た目のバイクです。
Mongrel125は、イギリスのメーカーMUTT Motorcyclesが発売しているバイクで、同社の125ccクラスのベーシックモデルという位置づけの車両となっています。ちなみにMongrelとは「雑種」の意味で、様々なメーカーのパーツを組み合わせてこのモデルが完成したことからそう名付けられているとのこと。
当初は、200台程度の車両を全て手作りしていたようで、なかなかの価格になったとのことですが、それでも人気を博したようです。そしてついに2019年。海外での成功をひっさげてついに日本にも上陸することとなった様子です。
ベース車両がこのMongrel125ですが、プラットフォームを共通化して外装を変えたバリエーションモデルとして計8種類もの車種がリリースされているとのこと。
日本の各メーカーでも、最近はプラットフォーム共通化で外装を変えてくる手法がジワジワと来ていますが、もっともっと外装を変えたバリエーションモデルをリリースして欲しいものです!やはりバイクは見た目命ですからね!
ちなみに、スペックは概ね下記の通りです。
- Weight (Dry) 105kg
- Seat Height 780mm
- Engine: fuel injected 4-stroke single cylinder
- Displacement 125cc
- Max Power 12hp
- Max torque 10Nm
- Transmission 5 speed manual
- Top Speed 70mph
- Fuel tank 12L
あれですよね。ちょっと「あのバイク」に似てますよね。
そう!私たちの大好きなバイク、GN125Hにです!!
MUTT Mongrel125とSUZUKI GN125Hを比べてみる
というわけで、MUTT Mongrel125とGN125Hを見た目とスペックでちょっと見比べてみようかと!いうのが今回の記事の主な目的です。外観の比較と、スペックの比較をしてみます。
外観
上記がMUTT Motorcycle Mongrel125です。
下記がSUZUKI GN125Hです。
似ているところ、異なるところでは、明らかにカスタムパーツっぽいものについては比較対象外にしました。例えばシートとかヘッドライト、グリップやテールランプなどですね。
似ているところ
- タンク
- タンクの形状は…めっちゃ似てます…似てます!
- しかし、タンクキャップの位置が微妙に違うように見えますね
- エンジン
- 若干Mongrel125の方がエンジン(シリンダーブロックあたり)が細く見えますが、全体的によく似ていますね。腰下まわりもそっくりです
- エンジンのマウント方法もGN125Hとすごく似ています
- サイドカバー
- これもよく似ています…台形形状で、これGNにそのままはまりそうな…
- まあ、SRしかり、大体クラシカルなバイクはこんな感じのサイドカバーですかね
- サイドカバー下の工具入れの形状
- めっちゃ似てます…GNは、サイドカバーの下が工具入れになっており、そこの蓋が全く同じデザインです…サイドカバーとセットで、ここ周辺だけ切り取られた写真があったら絶対GNと間違えます!!
- ステップのマウント方法(フレーム)
- GN125Hのステップ固定方法は、ボルト1本固定で、周り止めのために1つのフレームから生える突起にステップ側の穴がハマる、という構造ですが、これはまさにそのまんま同じです!
- また、そのすぐ上のエンジンマウントのためのシャフトも同じGNと同じ位置のように見えます
- スイングアームとチェーンアジャスター
- スイングアームは、よくあるあまり強度がなさそうな丸パイプのものとなっています。GNと同じですね
- また、チェーンアジャスターですが、これはGN125Hのチェーンアジャスターそのまんま同じです!
違うところ
- 車体後方のフレーム形状
- GNとは似ても似つかないめっちゃフラットなフレームになっています
- フロント部はGNと酷似しているんですが、サイドカバーあたりから全然別物のフレームになっています
- フロントフォーク(アウターチューブ)
- キャリパーが車体の右側に装着されています。GNは左側に装着されているので、異なります
- リアがディスクブレーキ
- GNはリアはドラムブレーキですので、異なりますね
- それに続くブレーキマスターや、ブレーキペダルの引き方、取り回しがなかなか興味深いですね。GNも参考にできそうです
- タンデムステップの生えている位置
- GNはもっと下側から生えているんですが、Mongrelはより上側から生えています
スペック
似ているところ
- 最大出力/最大トルク
- Mongrel125: 12hp / 10Nm
- GN125H: 12.5ps / 9.8Nm
- 最高速度
- Mongrel125: 70mph(=112km/h)
- GN125H: 115km/h(ネットの報告によると大体このくらい)
- 乾燥重量
- Mongrel125: 105kg
- GN125H: 110kg
- ミッション
- Mongrel125: 5速
- GN125H: 5速
- 燃料タンク容量
- Mongrel125: 12L
- GN125H: 10(でも実際11Lくらい入る)
やはり、エンジンスペックはかなり似ていますね。パワー、トランスミッションはほぼほぼ同じです。
燃料タンクは…とはいえ1L強の差がありますから、やはり別物かもしれません。
乾燥重量もおおむね同じ程度になっております。
違うところ
- 燃料供給方式
- Mongrel125: フューエルインジェクション
- GN125H: キャブレター
- ブレーキ
- Mongrel125: フロント ディスク / リア ディスク(コンビネーションブレーキらしいです)
- GN125H: フロント ディスク / リア ドラム
なななんと!Mongrel125はFIらしいですよ!?絶対キャブレターかと思っていました…やはり、世界で売るとなると排ガス規制をクリアするためにFI化しないといけないというところなんでしょうね。
おわりに
今回は、MUTT MotorcyclesのMongrel125というバイクを見つけて、あまりにもGN125Hと似ているなと思ったので(ベースがですよ!)、各部にフォーカスして比べてみました!という話題でした。
やはり、エンジンやフロントよりのフレームはGN125Hにかなり似ているなあ…という印象です。リア側は、カスタムしやすいためにフレームカット及びシートフレームフラット化が施されています。
いえ、これはGN125Hがベース車両だろうというテイで話していますが、もしかしたらフレームも1から作って…いや、しかしもともとMUTTの前身はカスタムバイクファクトリーとのことですので、ベース車両はあるはずですよね。流石に全てを新設計というのは無いでしょうし、またそもそもMongrelが雑種という意味と書いた通りですので、何かがベースになっており、それをモディファイしたと考えるのが妥当でしょう。
そう考えると、ベースはGN125Hなのではないか…?と思ったりしてしまうわけですよね。GN125Hオーナーとしては。
という、ダレトクな考察記事でした。
MUTTさんのバイクは販売時点でこんな感じのカスタムされたような見た目の車両となっておりますが、対するGN125Hはクラシカルな野暮ったい感じの見た目のバイクになっております。
というわけで、私も実はGN125Hをカフェレーサーにカスタムしておりまして。興味のある方は下記記事にまとまっておりますので是非ご覧ください!
今回は以上です!