「グラディウスはメインのロングツーリングバイクである」
そのつもりで購入し、実際この6年間、メインのロングツーリング機として活躍してきました。本当にこのバイクはどんなフェーズでもそつなくこなす優等生バイクだなあといつも思っています的な余談はともかく。
にもかかわらず、なんと私のグラディウスには「USB充電器」や「ドラレコ」が装備されていませんでした。(厳密に言うと、一時的にUSB充電器は取り付けていましたが、メンテナンスなどのために一旦外してしまい、半年程度の運用となりました)
最近レブルにもD-UNIT取付&USB充電器取付作業をしましたので、グラディウスにもやっておかないとね!ということで今回はまずD-UNITを使用した複数電源取り出しをやっていきます!
※なお、グラディウス400もグラディウス650もほぼほぼ同じだと思いますので、650ユーザの方にも参考になると思います!
グラディウス400の「電源取り出し」で使用するアイテム
まずは、複数電源取り出しをするにあたって必要な物を確認していきます。
作業にあたって必要なものはざっくりと下記のようになります。
D-UNIT(メインパーツ)
デイトナから発売されている、ヒューズ付きで複数電源取り出しができる(ほぼバッテリーと同じ高品質な電源)パーツです。2500円程度で購入でき、そんなにサイズも大きく無いため取り付けスペースにかなりの制限があるバイクでも収めることが出来る(車種によっては無理かも)アイテムになっています。
取り付けスペースが一切ないような、例えばオフロードバイクであれば、防水性能を持ったD-UNITを採用すると良いでしょう。(確かヒューズ内蔵では無いので、電装品側に工夫が必要になる)
私は今回、レブルに使用したのと同じ下記のD-UNITを採用しました。
結構イロイロなタイプが発売されていますが、これがもっとも標準的なタイプのヤツです。
もちろん、このパーツを使用しなくても電源の取り出しは出来ますが、複数かつ高品質でかつヒューズ付きでコンパクトに収めたいのであれば、D-UNITを採用しないという判断は無いと思います。
ACC電源取り出し用のアイテム(2択)
今回、D-UNITへのACC線の取り出しとして、4Pカプラを使用します。グラディウスでメジャーなのは、電源取り出し線付きのヒューズパターンかなと思います。が、今回は別の方法でACCを取り出そうと思います。
ACC電源取り出しパターン① 4PカプラからACC取り出し
ネット情報を見ていると1名だけ、とある4Pカプラから電源を取り出しましたよ、という方がいらっしゃいましたので、私もその方法を採用させていただくことにしました。右シートカバーの裏側にある4PカプラからACC取り出しするパターンです。そのためには、同じ4Pカプラが必要になるので、下記のものを調達しました。
もちろん、この方法ではなくてヒューズボックスからACC取り出しする方法もあります。
ACC電源取り出しパターン② ヒューズボックスからACC取り出し
コチラの方がシンプルではあるものの、何かヒューズを飛ばしてしまった時にもともとの電装系(例えばテールランプ配線用のヒューズから取り出したのなら、一緒にテールランプも昇天する)がダメになってしまう可能性があるので、ちょっと嫌だったんですよね。(D-UNIT側のヒューズが先に飛ぶ…?かもなのでもしかしたら杞憂かもしれません)
購入時は、どのヒューズから取り出すか/アンペア数は問題無いかを念のためご確認ください。
また、ヒューズボックスから線が生えることになるので、ヒューズボックスが閉まらなくなります。よくヒューズボックスに線を通す用の加工をする方が多いようで、それが嫌だったのでこの方法を取らなかったというのも理由の1つです。
このあたりはご自身のスキルレベルと相談して決定すれば良いと思います!
1点注意として、ヒューズボックスから電源取り出しする場合は、必ずもともとのヒューズと同じ電源取り出しヒューズをチョイスしてください。別のモノを選ぶとマズイことになるので。
その他電装加工用のツールなど
前提として、若干の電装加工が必要になりますので、電工ペンチなどは持っておいた方が良いと思います。前述のACC取り出し2パターンで、後者のパターン(ヒューズボックスから取り出し)を選んだ場合は、D-UNIT取付では電工ペンチは不要かもしれませんが、 その後に電装品を取り付ける時にギボシ端子取り付けが必要になったりするので、恐らく必要かなと思います。
また、カプラの部分で紹介しませんでしたが、カプラからACC電源線を取り出すための配線コードも必要になりますので、好みのサイズをチョイスしてください。先ほどの4Pカプラでは、「0.50〜1.25sq」対応ということなので、0.75sqの線などを買っておけばとりあえずOKだと思います。
D-UNITをグラディウス400に取り付ける
それでは、グラディウスにD-UNITを取り付けていきましょう!
D-UNITを眺める
の前に、まずはD-UNITをなんとなく眺めていきます。D-UNITは、OUTPUT線(黄色いテープが付いている部分)を除くと、3つの線が生えているのが確認できると思います。先端が開いているクワガタ端子の赤と黒で2本、先端がギボシ端子になっている赤線が1本、計3本が確認できると思います。この3本は入力線で、必ずバイク車体側に取り付けが必要になります。
クワガタ端子の赤と黒はそれぞれバッテリー端子のプラスとマイナスに接続、赤線は準備の項目で説明していたACC電源に接続します。
ちなみに、D-UNITは簡単に開くことができます。開くと、内部にヒューズがハマっていることが確認できます。ちなみに、丸端子(画面上部)部分にも接続が可能ですので、D-UNITを取り付けることで合計4箇所の電源取り出しができます。
もし仮にヒューズを飛ばしてしまった場合は、ここにハマっている低背ヒューズを交換すればOKです。
ACC電源取り出しハーネスを作る
それでは、今度はD-UNITに接続するACC取り出しハーネスを作っていきます。なおこの部分は、前述した2つの電源取り出しパターンの②のヒューズボックスパターンを選んだ方は関係が無い部分になりますので、スキップして頂いてOKです!
電源取り出しのための4Pカプラは、車体右側、タンデムステップ上部あたりのシートカウルを外した部分、リアマスターシリンダー付近のギッシリ配線が詰まっている部分を弄っていると発見できます。
この部分は4Pカプラのキャップになっているのですが、この部分に自作カプラを生やすことでACC取り出ししようとしています。
で、めっちゃ端折りますが、こんな感じの取り出しハーネスを作りました。詳しい作業風景はコチラの動画をご覧ください!
1か所長い線を伸ばしている部分が、ACC電源を取り出せる線になります。その奥に、何故かカプラからカプラに赤い線が伸びて繋がっているのが見えると思いますが、これもおまじないとして必要です。線を繋いであげる必要があります。
実は、グラディウスのこの部分のキャップは、線を繋いでショートさせておかないとエンジンがかからない仕様になっているのです!このあたりも先ほどの動画の中で検証しています。ので、同じように配線してみてください。
D-UNITとACC電源取り出しハーネスを車体に取り付ける
それでは、グラディウスにD-UNITを取り付けていきます。まずはD-UNIT本体をドコにおくか検討してみました。
私のグラディウスは、シートした一番リア側にETCを装着しているため、ここには置けないかなあと思っていたのですが、ETCの上にマウントしてもギリギリいけそうでしたので、ここに設置することとします。
さて、それでは次にACC取り出しハーネスをグラディウスに取り付けていきます。先ほども書きましたが、グラディウスの車体右側、リアブレーキマスターあたりのカウル裏に4Pカプラがありますので、まずはカプラキャップを取り外し、作成したハーネスに置換します。
見にくいですが、下記のように嵌めました。
ACC線をD-UNITの赤いギボシ線に接続し、次はバッテリーにクワガタ端子プラスとマイナスを装着していきます。この時に、バッテリーターミナルのマイナス側からはもともと取り付けていた端子を取り外しておきます。万が一ショートしてしまっても大丈夫なように、念のため回路を遮断しておく意図です。
その作業が完了したら、バッテリーのプラス端子(赤い側)にD-UNITクワガタの赤線を挟み込み、バッテリーマイナス端子(黒い側)にD-UNITのクワガタの黒線を挟み込み、結線は完了です!
電装作業をする時は全てそうですが、ショートを防ぐためにマイナス端子のハーネスは必ず外しておくようにしましょう!
最終的にはこのようになりました。ちょっと見辛いですね…
最後に、D-UNITを固定します。今回はETCの上にマジックテープマウントとすることにしました。固定の強度としては全く問題なさそうだったので。
これで、グラディウスにD-UNITの取り付けが完了しました!
以降は、黄色いテープが貼ってある3つのギボシ端子から電源取り出しができるようになります!もちろん丸端子の部分からも電源取り出しができるようになります。
なお、今回の作業内容はYoutube動画にもなっていますので、イマイチよく分からない部分がありましたら合わせてご覧ください!