引き続きVTR250のフロントフォークオーバーホールをやっていきます!
今回の記事もVTRのフォークOHのお話。前回の記事はこちらです。前回記事では、フォークの分解を行いましたーという所まで書きましたね。
シール類装着前のインナーチューブの錆落とし
フォークのインナーチューブにちょくちょく錆が出ていました。ので、1000番のやすりで均します。
これを落とす、というか、この部分をならすためですね。
この錆が出たままオイルシールなどを通して傷ついては仕方ないですから!
で、カリカリと錆を落としてあげて、組み立てのための準備はok!
シール類を装着する
あ、一応ラップを巻いておきました。
このラップによってシール類を通す時のダメージを減らせます。
次に組み上げ作業です。
- フォークピストンにリバウンドスプリングを装着
- そのフォークピストンをインナーチューブに組み付け
- アウターチューブと合体
- 外す時に苦労したフォークソケットボルトをこの段階で締めておく
次に、ガイドブッシュ、バックアップリングをインナーチューブに嵌めてあげます。
(ガイドブッシュ、バックアップリングを入れました。が、暗くて見えない。。。)
さて、ここからがフロントフォークオーバーホールの難関2つ目です!
オイルシール打ち込みです。
外す時の難関がフォークソケットボルト外し。組み付け時の難関がオイルシール打ち込みですね。はい。
オイルシールというのがフォーク内のオイルが外に漏れないように防いでくれている部品です。今回、ここが劣化してしまったためにフォークがお漏らししてしまったわけですね。
一応、オイルシールの新旧比較。
オイルシール劣化しすぎ!!!!
とにかく、この新品オイルシールを打ち込む。これが次の難関ということです。
さて、打ち込みには専用工具が必要です。が、ネットで探すと大半の方は塩ビパイプでシール打ち込みをしているようですね。お金のない自分は勿論塩ビパイプ利用を選びます。一択です。
VTR250のフォーク径は41mmです。ので、これより太いくて、でも太すぎない塩ビパイプをチョイスします。
塩ビパイプは規格モノなのでVTRにはVU40(だったはず)を使えば間違いないです。(内径44mm程)
このパイプがちょっと長すぎるので
使いやすい長さにカットします。
50cm位が使いやすそうだったので、大体その位にカットしました。
完成したのがこんなアイテム。
あとは、オイルシールにシリコングリースを塗り塗りした後、(これ重要です)
フォークにセットして、先の塩ビパイプをセットして…
打ち込む!
ひたすら打ち込む!
オイルシールが壊れちゃうよ!
なんてことは考えずに打つ!
8ハンマー打撃位で結構奥まで打ち込めました。
もう少し打つと、クリップ固定用の溝が見えてきます。
完全に溝が見えたら打ち込みは終了して、クリップを装着します
あとは、オイルシールと同様にシリコングリースを塗ったダストシールを嵌めこんで、(ここは手で嵌められます)
完成!
完成!
あ、そうそう。フォークオイル入れてなかった
一番安かったスズキのフォークオイルを入れました。
あとはエアが抜けるまで待って油面を合わせて(ここらへんはテキトーです)
とりあえずフォークキャップを締めておきます。
本締めは車体に組み付けた後行います。
おわりに
結局、途中買い出しやらお昼御飯食べたりで、朝9時に初めて午後の2時までかかりましたが、初めてのフォークOHにしては、そんなにひっかかる所もなく、意外とすんなりいけました。
振り返って作業のポイントは下記の通り。
・作業場所は広く確保しておく
・パーツを置けるように段ボールを結構沢山広げておく
・後で外すことになるボルト類はジャッキアップ前に緩めておく
・フォークソケットボルトを外す際はナメないように細心の注意を払う
・オイル排出の時にパーツを無くさないように
・オイルシール装着時、オイルシール内側を傷つけないようにシリコングリースの塗布とラップ巻きをしておく(ちなみに、オイルシールには向きがあるので注意)
・フォーク打ち込み時は、結構力を込めて打ち込む
こんな感じですかね。
時間さえあれば、そこまで難しくない作業かと思います。ちなみに、その後100km程走行しましたが、オイル漏れ等ありません。よかった。
ただ、思ったよりフロントフォークのフィーリングが良くなった!とは感じませんでした…
他のブログの方の記事を見るとフロントフォークのフィーリングが劇的に良くなった!といった感想を見受けられたんですが。
まだVTR歴が浅いからでしょうか…?
と、こんな感じの作業でした。また色々メンテナンスの勉強になりました!
今回は以上です!