私の実体験ですが、こんなことがありました。
折角バイクツーリングに行こうとしているのに、エンジンがかからないと本当に絶望wした気持ちになりますよね…あと焦りがすごいです。
というわけで。
今回は、バイクのエンジンがかからない原因をありったけまとめてみました!
筆者のスペックとしては、バイク歴は8年以上で、バイクに乗り始めた時からバイクのメンテナンスやカスタムを自分でしてきているという感じで、それなりの知識と経験はあるつもりです。
実際、ツーリング先でバイクのエンジンがかからなくなり、そのたびに対処して解決して家まで帰ってくる、ということもしばしば経験しています。
同じような状況になった皆さんの参考になればと思い、全力でまとめてみました1
- 1 「セルがまわらない」場合
- 2 「セルがまわる」場合
- 3 起こりがち度で順番にしてみる
- 4 最後にバイクに乗った時期によって分類してみる
- 5 「原付」(スクーター)の場合に確認すべき事項をまとめてみる
- 6 おわりに
「セルがまわらない」場合
世の中の多くのバイクには、スタータースイッチがついていると思います。右手側についているエンジンをかけるスイッチですね。
そのスイッチを押して、そもそもいつもの「キュインキュイン」みたいな音がしない場合のケースについてまとめています。
こちら、上記の音がして無事にセルが回っているようだ、という場合は次の項に進んでください。
キルスイッチの問題
スタータースイッチのすぐ近くに、キルスイッチというON/OFFスイッチがあります。
これが、キル側に倒れている場合は、もうまさにこれが原因です!!
キルスイッチは、そもそもバイクの配線系その他異常が起きた時に電源をカットするためのシステムです。よって、これがキル側に倒れているとセルは回れないのです。
解決策:キルスイッチを通電側に戻す
バイクのハンドルについている赤いキルスイッチを、×側じゃない方に押してください。(写真の形がOK)
はい。解決策はこれだけです。親指一つで治せます。おめでとうございます!!
あるある度:★★★★★
自分で意図せず触ってしまうケースもありますし、駐輪場に置いていたら誰かに触られてスイッチがOFFになっていた、ということもあり得ます。
エンジンがかからない、そもそもセルがまわらないケースではこれがかなり怪しいです!!
ニュートラルスイッチの問題(車種によってはセルは回るケース)
こちらは一部車種限定となります。
バイクの車種によっては、ニュートラル状態を検知して、ニュートラル状態じゃないと電源がONに出来ないマシンがあります。
それと知らずに1速でエンジンをかけようと…といった場合ではエンジンが掛からないです。例えば、こちらの方はKSR110で同症状に陥ったようです。
このケースであればシンプルで良いのですが…
それなりの年数乗っているバイクでは、ニュートラルスイッチが劣化してしまい、うまく反応しないためエンジンがかからない、というケースもあります。
解決策:ギアをニュートラルにする
はい。ニュートラルにしてください。これでエンジンがかかれば最高ですね!
ニュートラルに入りにくい場合は、クラッチを握ってバイクを前後に少し動かせばニュートラルに入るようになります。
まずは、自分の車種がニュートラル状態じゃないとエンジンがかからない車種かどうかというのを確認するのが良いかと思います。
解決策(稀ケース):ニュートラルスイッチを交換する
稀なケースですが、ニュートラルスイッチ自体が壊れている場合、ここが原因でエンジンがかからなくなってしまいます。
結構レアな不具合ですので原因が分かりづらくハマりがちです…
自分の車種で調べてみて、前例がそこそこあったりした場合は、その車種の持病の可能性もありますので、怪しんでみるのも手ですね。
あるある度:★☆☆☆☆
ニュートラルスイッチの破損はあまり聞かない原因です。が、ごくまれに起き、ここが原因だとかなり探し当てるのが難しいやっかいな所です…
サイドスタンドセンサーの問題
こちらも前項に似ていますが、そもそもエンジンをかけるためにサイドスタンド状態をチェックしている、という車種があります。(こちらの方のブログ記事が参考になります)
ですので、サイドスタンドがかかっている状態で1速でエンジンをかけようとしてもエンジンはかかりません。
下記は、グラディウス400のサイドスタンドセンサーの場所です(黄色着色部)。サイドスタンドセンサーの突起が、物理的にセンサーの頭(銀色部)を押しているかどうかで導通を判断する仕組みのようです。
解決策:サイドスタンドを払う(ギアをニュートラルにする)
はい。サイドスタンドを払ってからエンジンをかけてみてください。
こちらも、自分の車種がこれに該当するか、ということを確認しておくのが良いですね。
解決策(稀ケース):サイドスタンドスイッチの戻り状態を確認する
こちらは稀ケースですが、1度だけ私は出会ったことがあります。
雨や泥まみれの道を走った後ですが、サイドスタンドセンサー(グラディウス400の場合は、サイドスタンド付近に頭が銀色の部品が付いており、それがスイッチです)がサイドスタンドを払っても戻り切らない、ということがありました。
ですので、念のためサイドスタンドスイッチを確認するとよいかもしれません。
タイトルにも書いてありますが、このケースは至極稀ではあります。
あるある度:★★★★☆
サイドスタンドセンサーが壊れてしまって、というケースは稀ですが、サイドスタンドが戻り切っていなくてエンジンがかからない、というケースはしばしばあります。または、センサーの動きが渋くなってしまって…というケースですね。
これらは、サイドスタンドの駆動部やセンサーの駆動部に軽くグリスアップしてあげれば改善されます。
クラッチセンサーの問題
こちらも一部の車種限定です。
バイクの機体の中には、クラッチを握っている状態じゃないとエンジンがかからないというマシンがあります。
例えば、私の保有するグラディウス400なんかもそのタイプですね。クラッチを握らずに1速に入っている状態でいきなりスタータースイッチを押したら、確かに危険ではありますのでこうした安全装置が最近のバイクには装備されていたりします。
が、やはりこうしたセンサーも壊れてしまう可能性があり…壊れてしまうと、常にセーフティ側に落ちる(=エンジンが停止する)ということになってしまいます…
ちなみに、私のグラディウス400は、北海道ツーリング中に、雨の中をずっと走った後でガソリンスタンドに立ち寄り、給油後再度エンジンをかけようとしたらエンジンがかかりませんでした…
めっちゃ焦りましたよ!!結果、ここのクラッチセンサー不良が原因でエンジンがかけられませんでした…
解決策:クラッチセンサーの戻り具合を確認 / クラッチセンサーを交換
クラッチセンサーの仕組みですが、結構シンプルです(グラディウス400の場合)。
クラッチを握っていない間は、クラッチワイヤーの張力によりレバーが車体側に引かれており、そのレバーの下側のどこかでクラッチセンサーの頭を常に押している状態になっています。
クラッチを握ると、押さえられていたセンサーの頭が解放されてスイッチが解除される、という感じになっていますが、この戻りに引っかかりがあったり戻らなくなったりすると、スイッチが解除されないということになってしまい、エンジンがかからなくなります。
よって、まずはクラッチ周辺のセンサーを確認して、問題が無いかチェックしてみるのが良いですね。
クラッチセンサーの動きが良くない、または、想定通りの導通がされていない場合はクラッチセンサーの交換が必要になります。
(前者はグリスアップで治る可能性あり)
あるある度:★★☆☆☆
そこまで機会としては多くは無いですが…私が自分自身経験してしまっただけあってちょっと怖いですね…
バッテリーの問題
暫くバイクに乗っていなかった、又は、最後に乗った時バイクのバッテリーが若干元気がなかったような…というケースでは、バッテリーが原因でエンジンがかからなくなっている可能性があります。
- 最後のに確認した時のエンジンの周り具合がよわよわしかった
- Nランプの輝きがよわよわしい
- 中華製バッテリーを使用している
- 何年もバッテリーを使用している
といった場合は、セルをまわすだけのパワーがバッテリーに残っていないため、セルがまわらないという可能性があります。
ニュートラルランプは転倒するが、セルを回そうとすると「ジジジジジ…」みたいな音がする時は、バッテリーが弱くなっていてセルを回せないというケースなことが多いですね。
解決策:バッテリーを充電する
はい。バッテリーは充電できます!ので、充電してみてから、再度セルを回してみて…というのを試すと解決する可能性が高いですね。
解決策:バッテリーを交換する
既にバッテリーを長期間使用している(2年以上)や、バッテリーを充電しても1カ月位でダメになってしまう、というケースではバッテリーの交換が必要となります。
交換するバッテリーですが、出来れば中華製の安価すぎるものは避ける方が良いですね。
出来れば国産、国産が高すぎるよ!というのであれば台湾YUASA、それも高いというのであればAmazonなどの評価の高いバッテリーをチョイス、という感じでしょうか。
バッテリー交換は、そこまで大変ではないので自分でできると思います。下記記事が参考になると思います。
あるある度:★★★★☆
セルがまわらない、まで弱ってしまうことは多くありませんが、セルがかなり回りにくい、などと感じることはしばしばあります。
暫く乗らないのであればバッテリーを充電器で充電してあげたり、また、バイクは暫く乗らないと調子が悪くなってしまう乗り物ですので、状態維持のために乗ってあげる、などの対策が有効ですね。
スタータースイッチの問題
スタータースイッチ本体に問題がある、というケースですね。
よくあるところでは、経年劣化によりスタータースイッチの金属部の摩耗や汚れによる接点不良が考えれらます。
解決策:スタータースイッチの接点復活
世の中には、金属同士の接点を回復させるという製品があり、例えば下記のような接点復活剤があります。
こちらを接点に吹きかけることで、接点不良を解決できる可能性があります。
解決策(稀ケース):スタータースイッチの交換
接点復活剤を使用してもスタータースイッチの状態が解決しない場合は、スイッチの接点以外の不良も考えられますので、その場合はスイッチボックスごとスタータースイッチを交換する必要があります。
が、このケースはあまりないかなと思います。
あるある度:★☆☆☆☆
古いバイクであったり、長距離走っているバイクではありえますが、そうでないマシンの場合はあまりこのケースに陥ることはないですね。
スターターリレーの問題
セルスターターを押した時に、バッテリーの近く(大体)で「カチッ」という音が微妙に聞こえたような…という場合は、スターターリレーが原因かもしれません。(こちらのページが参考になると思います。)
セルスターターを押すと、セルモーターを回すためにリレーを噛まして電流が流れるようになっていますが、このスイッチが壊れていることがこのケースの原因です。
判別さえできてしまえば、対応は比較的容易です。
解決策:スターターリレーの交換
リレーは、それを単体で治すこともできなくはないと思いますが…結構大変だと思います。また、リレー自体はそこまで高くないため(せいぜい1000円程度)、もう交換してしまうのが楽で確実です。
あるある度:★★☆☆☆
私自身も出会ったことがありますし、私の友人のエストレヤ乗りの彼にも起きたことがありますので、あるある度としては星2つとさせて頂きました。
ヒューズの問題
電装系のカスタムを行ったさいにやりがちなのがコレです。ヒューズ切れを起こしてしまい、ヒューズが切れた状態でセルを回そうとして、当たり前ですがエンジンがかからないと。この状態はそもそもイグニッションをONにしてもニュートラルランプが開かないはずなので分かるかと思います。
解決策:ヒューズ交換
ヒューズを交換すれば、ヒューズが切れている問題自体は解決できます。
が。
下記に書いた通り、そもそもヒューズが切れたことには原因があるはずですので、まずはそれを解消しないと永遠にヒューズが切れ続けるということになりかねませんので注意です。
解決策:触った電装系の再確認
一旦ヒューズを新しいものに交換し、エンジンをかけようとするとまたすぐにヒューズが飛んでしまう、というケースでは、最後に触った電装系に問題がある可能性があります。
これを解決しないと、またヒューズが飛んでしまうため、念入りに確認する必要があります。
あるある度:★☆☆☆☆
カスタムをする方にとっては結構あるあるだと思いますが…普通にしか乗らないというケースではまず起こらないでしょう。
セルモーターの問題
セルをまわして、スターターリレーを経由して実際にエンジンを回すためのセルモーター、これが壊れてしまっている場合はエンジンがかかりません。
ここが故障することは稀ですが、導通確認などでここしかない!となったら交換が必要ですね。
解決策:セルモーターAssyの交換 / セルモーターブラシの交換
セルモーター本体を交換してしまう、というのが1つの手ですね。ただし、この場合は若干お値段が張ります。ちょうど状態の良い中古品などが手に入れば良いですが…
または、セルモーターを分解して、必要部品のみ交換するということでも解決はできます。
こちらのバイクブロスさんの記事が参考になります。
あるある度:★☆☆☆☆
こちらもあまり無いケースですね。
ただし、最近私の友人がこのケースに出くわしていました…
走行距離がまだそこまで経っていないマシンであればここがダメになることはないと思われます。
配線接続の問題
かなりふわっとした言い回しになってしまいましたが…
例えばカスタムなどで配線を弄って、そのあとにエンジンがかからなくなってしまった、というケースではエンジンがかかりません。
また、こちらも面白いケースですが、バイクのフレームを業者塗装に出して、かなり厚い塗装をしてもらったものの、今度はアースが取れずに上手く回路ができず…というケースも1度だけ見たことがあります。
というわけで、カスタムその他で配線に触った際は、この接続不良が原因の可能性があります。
解決策:頑張って導通検査していく…とか
はい。これしかないですね…
あるある度:★☆☆☆☆
あるある度としては決して多くないです。が、心当たりのある方(最近配線弄ったよ…など)は、ここが原因の可能性がありますので、1か所1か所確認していく必要がありますね。
「セルがまわる」場合
ガソリン残量の問題
めっちゃ単純ではありますが…ガソリンが足りなくてエンジンがかからない、というケースです。
「そんなマヌケなことあるかいな!あははぁ!!」
と思っていた時期がありましたよ私にも。しかし、私自身もやってしまいました…
どうしてそんなことをしてしまったのかというと、カスタムでキャブレターのジェット類とエアフィルターをパワーフィルターに変更したんですね。そしたら、燃費がリッターあたり10km位減って、燃費を見誤って…ということがありました…
他に、友人が「エンジンがかからなくなった!!!!」と大騒ぎしていたが、リザーブに切り替えたらエンジンがかかった、という経験もあります。
意外と馬鹿にできないんですよねこれが。
解決策:給油する / リザーブタンクに切り替える
これにつきますね。給油してください。これで代替解決です。
また、古いタイプのバイク(現行車種でもあるんですかね…?)では、フューエルコックにリザーブ機能というものがありますので、このリザーブ領域に切り替えればOKです。
リザーブというのは、例えば、タンク容量が10Lのタンクのうち、通常のコックの向き(大体ONとかってなってる)では8Lまでしか使えないようになっているところを、残りの2Lも使えるようにするぜ!みたいな機能ですね。
リザーブがなかった場合、タンク容量10Lを使い切ってしまったらそこでガス欠で遭難ですが、リザーブがあれば、一回ONでガソリンを使い切ってしまっても、まだちょっと残っているのでその分でガソリンスタンドまで自走することができます。
もちろん、ガソリンスタンドで給油後、再度ガソリンコックをON(リザーブ以外)に戻すことをお忘れなく!
あるある度:★★★★☆
まあ、私もやってしまったことがありますし、初心者時代にはやりがちなエンジンがかからない原因の1つですので、あるある度は4にしました。
ガソリンコックの問題
ガソリンコックの詰まりによって、本来キャブレターやFIユニットに流れるべきガソリンが流れずにエンジンがかからない、というケースがあります。
特に古いバイクに乗っている場合で、一度長期バイクを放置してタンク内に錆が発生、その錆が少しずつ堆積して普段使わないリザーブ側が詰まって、ある時リザーブ側に切り替えて錆が流れて詰まる、というケースを聞いたことがあります。
解決策:ガソリンコックの交換
こちらは、ケースとしては稀ですね。
起きるタイミングとしては、古いバイクであったり、タンク内に錆が見られるバイクだったり、という場合だけですね。
交換自体は、大体タンクの左側下部についているガソリンコックをそのまま交換するという具合です。
タンクにガソリンがそこまで入っていなければ、若干タンクを傾けている間にコックの交換ができます。
あるある度:★☆☆☆☆
前述の通り、古いバイクやタンク内に錆のあるバイク以外ではほぼ起きないため、あるある度としては低いです。
ガソリンホース(負圧側)接続の問題
バイクの種類によっては、ガソリンコックにフューエルホースのほかにもう1本、負圧ホースというものがつながっています。
例えば、VTR250やエストレヤ250はこのタイプになっています。
負圧ってなんぞや、という感じですが、このホースはエンジンにつながっており、エンジンが発生させる負圧(ピストン運動による気圧変化)により、空気を引っ張るような力が働き、それによりガソリンを寄越せよ!というような動きが発生します。
つまり、エンジンがガソリンを必要にしているのであれば、ガソリンタンクからガソリンがキャブやインジェクターに供給されますし、そうでない場合(エンジン停止時)はガソリンタンクからはガソリンが漏れないという仕組みになっています。
このケースでは、うまくガソリンを吸い出せないというものです。
解決策:負圧ホースを正しく接続する
他のメンテナンスなどで、一度タンクを外した場合などは、負圧ホースの接続忘れ、という可能性があります。
よって、今一度、負圧ホースが正しく接続されているかを確認してみてください。
解決策(稀ケース):負圧ホース自体を交換する
古いバイクでは、このホース類が劣化してしまい、カチカチになってしまったり、吸入口周辺がひび割れているということもあります。
このような状況では、正しく負圧が発生せずガソリンが吸入されずにエンジンがかからなくなってしまう、ということがありえます。
よって、古いマシンでは負圧ホースの状態も気にしてみるとよいと思います。
あるある度:★★☆☆☆
私が保有していた、VTR250ではこの現象が発生しました…エンジンはかかるが、すごくかかりにくいとか、パワー感が劣っているなどの症状でしたが。
ガソリン自体の状態の問題
長期間バイクに乗っていなかった、というケースではこれが原因の場合もあります。
ガソリンというのは暫く使用していないと劣化します。
すると、通常の混合気の割合ではうまく燃焼しなかったり、ということでエンジンがかかり辛く、又はエンジンがかかからなくなってしまいます。
解決策:ガソリンを新しいものに変える
長期間とは、半年よりも長く乗っていない場合でしょうか。この場合でエンジンがかからない場合はガソリン交換を試すと良いですね。
ガソリンを交換したあとは、ついでにWAKO’Sのフューエルワンなどを使っておくとより安心です。
あるある度:★☆☆☆☆
エンジンがかかりにくい、ということはあっても、エンジンがかからないというケースにまで陥ることは稀なのであるある度は1にしました。
プラグコードの問題
本当になさけない話なのですが…私は、2回これが原因でエンジンがかからない!?と騒いだことがあります。
プラグ交換などでプラグコードを外し、プラグコードをつけ忘れてしまっていた、という本当に情けないケースです…
みなさん、気を付けましょう。
解決策:プラグコードを適切に接続する
はい。プラグコードをちゃんと接続しなおせば復活します。
あるある度:★★☆☆☆
色々なメンテナンスをやっていると、プラグコードを外していたことを忘れてしまったりするんですよ…
単純なんですが焦るポイントです。ほんとに。
プラグの問題
例えば、プラグがカブッてしまって火花が飛ばず、エンジンで爆発(燃焼)が起きないのでエンジンがかからない、というケースです。
こちらはどういう状態が考えられるかというと、例えば、
- チョークを引いた状態でスロットルを大きく回してしまった場合
- セッティングのあっていないバイクに火を入れた場合
などですね。
このような場合では、火花が飛ぶはずのスパークプラグの先端がガソリンで濡れてしまい、うまく火花が飛ばなくなり、エンジンが回らないという状況になってしまいます。
解決策:プラグの状態を確認、プラグ先端を乾かす/交換する
プラグがかぶってしまった(先端が濡れてしまった)場合は、乾かしてあげないと火花は飛びません。
簡単な解消法としては、ライターでプラグの先端を炙ってあげることですね。こうすると、先端に付着したガソリンが飛んでなくなり、乾いた状態に戻すことができます。
暫くプラグを交換していないという場合は、プラグ本体を交換してしまうというのも手ですね。
プラグは、ノーマルプラグであれば1本大体500円程度で購入することができますので。
あるある度:★★★☆☆
結構やってしまいがちなのは、「チョークを引いたままスロットルをまわしてしまう」というところでしょうか。
これは…特にバイク乗りたての方はやってしまうかもしれませんが、危ないですので!気を付けてください。
チョークを引いたのであれば、スロットルは開けずにスタータースイッチを押してください!
キャブレターの問題(主にスロージェット)(混合気の問題)
こちらは、キャブレターのジェット類、主にスロージェットが詰まってしまって、良質な混合気がエンジンの中に取り込めないためエンジンがかからない、というケースです。
最近のバイクではあまり聞きませんが、キャブ車の場合で、暫く車体を放置してしまった場合などではあるあるのエンジンがかからない原因となっています。
また、最近のFIのバイクで長期放置をしてしまい、インジェクターがガソリン詰まりを起こしてしまうと、FIまわりAssyの交換となり費用がかさみます。この点は交換しやすいキャブレター車の方が安心です。(とはいえ、始動性などの面で圧倒的にFIの方がアドバンテージありますが)
解決策:キャブレター清掃/ジェットの交換
こちらの解決策としては、キャブレターのフロートチャンバーを開けて、中に入っているスロージェットのふさがってしまった穴を、元通りにしてあげればOKです。
キャブレター清掃は、単気筒のバイクでネイキッドタイプであれば、比較的容易に行うことができます。
オイル交換などのメンテナンスを自分でやっている方であれば、ちゃんとした工具(といってもおおむね精度の悪くないドライバーくらいでしょうが)を持って、手順に従ってやれば作業可能です。(自分のスキルレベルと情報収集レベルと相談です)
作業内容は、最近エストレヤでキャブ清掃をした時の記事がありますので、下記を参考になさってください。
あるある度:★★★☆☆
私がチョイスするバイクが、グラディウス400を除いて古いバイク、又はもともと不動のバイクだったということもあり、大体どのバイクもキャブレター清掃をしてきました笑
ですのであるある度としては3と若干高めをつけさせて頂きましたが、普通に中古バイク屋さんで買って、週に1回以上バイクに乗っている場合は、殆どおきないかなと思いますのでご安心ください。
エアフィルター詰まりの問題(混合気の問題)
もともと濃い目のセッティングだったところを、さらにエアフィルターがなんらかの原因で詰まってしまい、空気が薄くてガソリンが濃い混合気が生成されることで、エンジンがかからない又はかかりにくいという状況が発生します。
エンジンがかからない、まで行くことは稀ですが、エンジンがかかりにくい原因としては結構メジャーですので今回チョイスしました。
解決策:エアフィルター清掃 または エアフィルター交換
エアフィルターを清掃する、又は、エアフィルターの交換をすることで解消されます。
そもそもこの状況に陥る原因は、
- 暫くエアフィルターの清掃/交換をしていない
- もともとバイクのセッティングが濃い目だった/最近濃いめのセッティングにした
となりますので、これらに心当たりのある方は、エアフィルターを疑ってみるのが良いですね。
あるある度:★☆☆☆☆
エンジンが「かかりにくくなる」原因としては割とあるあるですが、エンジンがかからないまで至ることは稀ですので、あるある度としては1とさせて頂きました。
マフラー詰まりの問題(混合気の問題)
こちらは、2stのバイクだとより起こりやすいようですね。(カーボンの堆積が4stと比べて多いので)
エンジンで爆発(燃焼)が起き、その廃棄ガスをマフラーをつたって大気に放出するわけですが、この際一緒にカーボンも少しだけ排出されます。何万キロも走行していると、マフラーにカーボンが堆積していくことで詰まり状態となり、適切な排出量が確保できなくなりエンジンがかからない、ということになります。
カーボン以外の詰まりが原因にもなり得ます。
解決策:マフラーの詰まりを解消する
当たり前ではありますが、マフラーの詰まりを解消すれば万事OKです。
マフラーの洗浄方法は、こちらの記事が参考になると思います。
あるある度:★☆☆☆☆
こちらは、昔の2stバイクでは比較的あったようですが、現状多く留数している4stバイクではあまりきかない症状ですので、あるある度としては1とさせて頂きました。
その他混合気の問題
上記3項目の末尾に、(混合気の問題)と書いていました。上記3個は混合気によるエンジンがかからない、エンジンがかかりにくい原因の中で結構メジャーなものですので取り上げていました。
ただし。
他にも混合気がうまく作れない原因というのはしばしばあり…
例えば、キャブとエンジンをつなぐインテークマニホールド(インマニ)が経年劣化でヒビが入り、そこから空気を吸ってしまって混合気のガソリン濃度が減少し、エンジンがかからない、かかりにくい原因となる、ということもあります。
他にも、キャブとエアフィルターを接続する部分にもクラックが入っていれば混合気に影響が出ますし…ということで、上記に上げた3パターンの他にも起こり得ます。
ということで、上記の全てを試してもエンジンがかからない場合、混合気が適切に作られていないのではないか、という視点をもって不具合と向き合うのが良いでしょう。
起こりがち度で順番にしてみる
追記予定…(2019/03/29)
最後にバイクに乗った時期によって分類してみる
追記予定…(2019/03/29)
「原付」(スクーター)の場合に確認すべき事項をまとめてみる
追記予定…(2019/03/29)
おわりに
今回は、エンジンがかからない原因20個(2019/03/29時点)をまとめました。
こうして書くと、エンジンがかからない原因めっちゃありますね…
とはいえ、あまり心配することは無くて、あるある度が3以上のものがエンジンがかからない多くの原因となります。個人の経験上。
ただし、古いバイクに乗っている場合は、結構色々な部品にガタがきていますので、今回の記事の内容を網羅的に確認して、エンジンがかからない不具合を解消してみてください。
今回は以上です!