今回は、バイクの振動を減らすための対策についてまとめてみました。
バイクは振動があってナンボや!という方も多いと思いますが…ツーリングの時なんかは振動が少ない方が疲労も少ないですし、振動軽減したい!という方は居ると思います。
というわけで、振動対策で効果がある10の対策について詳しく書いていきます。
その対策のお手軽さ(作業的/金銭的に)と、効果(星3つで。主観です)と、効果部位も記載しています。
ちなみに、「超劇的に振動が減ったよ!」という対策は、残念ながらありません…(最高の振動対策は、エンジンの気筒数が多いものをチョイス、純正マフラーのままにしておくことですね)
1つ1つは、「うん、確かに振動が減った、かな」位の効果ですので、期待しすぎないようにお願いします。
バイクの振動対策一覧
バイクの振動対策1. ハンドルグリップ交換
- お手軽さ
- ★★★
- 効果
- ★☆☆
- 振動軽減される部位
- 手
かなりメジャーな対策ですね。
振動は手から伝わってきますから、その振動箇所に直接触れるハンドルグリップを減振/厚手のものに変更することで振動を減らそう、という試みです。
グリップ自体が1000~3000円程度で割とお手頃なお値段であり、かつ、交換作業も比較的容易な部類のため、減振対策としてポピュラーです。
元々のグリップの性能、チョイスしたグリップの性能に依るので一概には言えませんが…
この対策が特に効果を発揮するのは、元々のグリップが薄手で、いかにも振動を吸収してくれなさそうなケースですね。この場合は、変更による効果を感じれると思います。
バイクの振動対策2. バーエンドにウェイト取り付け(交換)
- お手軽さ
- ★★★
- 効果
- ★★☆
- 振動軽減される部位
- 手
こちらも、比較的メジャーな対策です。
ハンドルのエンド部分に重りを装着し、振動を軽減するというものです。私個人としては、ハンドルグリップ交換よりは振動が減ったな、と感じました。
作業難易度としては、ハンドルグリップ交換と同程度が、それ以上に容易な作業でしょう。
ただ、バーウェイトは一般にグリップよりも高価ですので、そこが多少ネックですね。
バイクの振動対策3. ハンドル交換
- お手軽さ
- ★☆☆
- 効果
- ★☆☆
- 振動軽減される部位
- 手
振動対策としてはあまり見かけませんが、ハンドルをよりしっかりした重ための物に交換すると振動が低下します。
ただ…純正ハンドルが既に上記条件を満たしているので、ハンドル交換による振動軽減が期待できるのは、「既に社外ハンドルに交換済で振動が気になる場合」であることが多いため…効果的な対策ではないかもしれません。
アルミハンドルなどになっている場合は、軽くて振動が発生しやすかったりするので、その場合などではハンドルを交換(元に戻す)と効果が出ると思います。
バイクの振動対策4. ゲルシート装着
- お手軽さ
- ★★☆
- 効果
- ★★☆
- 振動軽減される部位
- お尻
お尻への振動が気になる…!という場合にオススメです。
シートに、ゲル状のマットのようなものを装着するタイプの製品ですね。装着自体は簡単で、振動低減以外にも長時間バイクに乗ってもお尻が痛くなりにくいというメリットがあります。
ただし、こうした製品は基本的に高価なものが多いため、お手軽さは星2つとしておきました。
バイクの振動対策5. タンクパッド
- お手軽さ
- ★★★
- 効果
- ★☆☆
- 振動軽減される部位
- 太もも/股
タンクから伝わる振動が気になって仕方ないんだよ!という方は、タンクパッドの装着で振動を多少軽減できます。
装着は、シールを張り付けるだけの製品が多く、価格も安価(3000円以下で選択肢が結構あります)のため気軽に試せます。
ただし、安すぎる製品は薄手のものが多く、あまり効果が期待できないため、実際に現物を確認することをオススメします。
振動とは関係がありませんが、冬のタンクホールドする時の寒さも軽減できるため、タンクに貼りものをすることに抵抗が無い方には良いものです。
バイクの振動対策6. グローブ/ブーツを厚手のものに
- お手軽さ
- ★★★
- 効果
- ★★☆
- 振動軽減される部位
- 手
当たり前ではありますが。
何もグローブを使用していなかったり、薄手のものを使用していると、結構手から振動が伝わって来ます。グローブを持っていない/薄手の物しかない 方は、グローブのリプレイスを検討してみると良いと思います。
バイクの振動対策7. エンジンオイル交換
- お手軽さ
- ★☆☆
- 効果
- ★☆☆
- 振動軽減される部位
- 全体
エンジンオイルによって、バイク自体の振動量が変わってきます。
ずっとオイル交換をしていなかったり、以前と比べて極端に安い(一概に安い=ダメということではないですが…)オイルを入れた場合などは、車体の振動が知らずの内に増えているかもしれません。
エンジン自体の振動が減少するので、車体全体の振動が低減されますが、長くそのバイクに乗っていないと違いは分からないかもしれません…
ちなみに、個人的に好みのオイルは下記です!
バイクの振動対策8. オイル/ガソリン添加剤の使用
- お手軽さ
- ★☆☆
- 効果
- ★☆☆
- 振動軽減される部位
- 全体
こちらもエンジンオイル交換とほぼ同様の効果内容です。
ただし、オイル本体よりも添加剤の方が高かったりするので、オススメできるか!と言われると…弱いのですが、ネットの声でも、私自身の経験でも、まぁ振動は減ったかな、程度には効果が出ます。
バイクの振動対策9. スプロケット交換
- お手軽さ
- ★☆☆
- 効果
- ★★☆
- 振動軽減される部位
- 全体
スプロケットを、高速寄りのセッティングに変えることで、スプロケ交換前と同様の速度で走っていても、回転数が減少するため振動を減らすことができます。
この対策は、確かに効果を体感できます。が、勿論デメリットもあり、加速力が若干低下します。
また、メンテナンスに慣れていない人にとってはかなりハードルが高い対策なので…あまりお勧めはできません。もし、そろそろスプロケット交換の時期だな、振動やっぱり減らしたいよな、という場合は試してみる価値はあると思います。
スプロケット交換記事は下記になります。
バイクの振動対策10. エンジンマウントボルトに銅ワッシャー
- お手軽さ
- ★☆☆
- 効果
- ★★☆
- 振動軽減される部位
- 全体
振動の主な発生源はエンジンです。
そのエンジンはフレームに留められているわけですが、その固定する箇所に銅ワッシャを仕込んで、エンジンからフレームに伝わる振動を減らそう、という対策です。
(参考:NX125 エンジン・車体の振動対策)
エンジンを留めているボルトは結構固いですし、装着する際もトルク管理をしないと怖いので…なんだか怖いですよね。分かります。私もやったことないです。
効果はそれなりに表れるようなので、こうしたメンテナンスが好きな方は試してみてください。
おわりに
今回は、バイクの振動軽減についてまとめてみました。どれも少しずつの効果しかありませんが、何も対策しない場合と比べるとやはり効果を実感できます。
なお、「どうしても振動が嫌だ!もっと圧倒的にバイクの振動を減らしたいんだよお!」という場合は、残念ながらバイクを変えるしかないですね。ある程度の振動コントロールは対策で出来ますが、圧倒的、劇的という対策は難しいです。そればかりはそのバイクの持っている個性となります。
振動が少ないバイクに乗り換えたいなあという場合は、
- バランサーのついているバイク
- 多くのバイクではついていますが、GN125やEN125などはついていません。YBR125などはついていて、同じ単気筒125ccでも振動が1/3以下に感じられます。
- 気筒数の多いバイク
- 一般的に、エンジンの気筒数が多くなればなるほど、振動は低減していきます。
- 比較的新しいバイク
- 昔の古いバイクよりも、マウントの性能やエンジン自体の性能も向上しており、嫌な振動/不快な振動というものが取り除かれてきているのが最近のバイクになります。ですので、古いバイクよりは新しめのバイクの方が振動が減っている傾向にあります。
こうした点を意識してみると良いかと思います。
というところで今回は以上です!