【VTR250】バイクのキャリパーをOHしよう。フロント編

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はじめに

皆さん、こんにちは!
今回はVTR250のフロントブレーキキャリパーをOH(オーバーホール)しましたよ、という回です。
長年連れ添っているGNでさえも未だやっていないメンテナンス。
キャリパーOHです。

フロントフォークOHといい、GNでやったことのないメンテを、メンテのしにくいVTRで初めて行うというこのよく分からない状況。
普通逆でしょ!!!!
走行4万キロを目前とするGNで、先に色々メンテのイロハを学んで、他のバイクに還元していくというのがセオリーであると思うのですが。

どうしてキャリパーO/Hするのか

そういえば、なんでVTRのキャリパーOHをすることになったのか、背景を書いておりませんでした。
私のVTRは、燃費が悪いです。
街乗り、ツーリング問わず、24~28km/Lです。
VTR乗りの方はきっとこう思ったでしょう。
「え?燃費普通じゃない?」
と。

ええ、その通り。
インジェクションでない前期のキャブ車、しかも私のは初期型ですかね?のVTRです。
まぁ上記の燃費は決して悪いと言い切れる数値ではないでしょう。
(私がリサーチした限り、VTRのキャブ車の燃費は、22-30km程度でした。あくまで個人のリサーチ結果です)

ですがね、
ガソリンの高いこのご時世、この燃費はもっと改善したいです。
GNがどんな走りをしても40km/L、ツーリングに行けば50km/Lであることを考えると、
その半分-1/3程度しか走らないVTRはやはり燃費が悪く感じてしまいます。
そこで、VTRに色々燃費向上対策を試みてきました。
エンジンオイル&フィルター交換
プラグ交換
エアフィルター交換
前後タイヤ空気圧調整
チェーン交換&張り調整&定期的にチェーンオイル注油
アイドリング調整
などなど
一応ヤフオクで買った機体なので、どのようなメンテ状態か分からなかったため、
メジャー所のメンテナンスは一通りし、中古バイク屋で買った位のクオリティまではもってきました
しかし!!
これだけやったのにも関わらず、燃費はやはりそんなに変わらず。
(1-2km/L程度の向上はしたかもしれませんが。。。ううん)
よって、一歩レベルの上がったメンテナンス領域へと踏み込むことにしました。
それが、キャリパーOHです。

そうです。ブレーキの引きずりにより燃費が悪化しているのではないかという仮説に基づき、
ここを改善しようと思い立った、という話ですね。
えらく長い説明になりました。
正直、そこまで引きずっている感じはありませんでしたが、
特にフロント、のブレーキング時、
クックックとなるあまり心地よくないブレーキフィーリングが時たま発生していたので、
この改善も狙ってのことです。
あと、純粋にこの機体のキャリパーを、しっかり自分で状態確認したかったというのもありますね。
ということで、なにはともあれ作業開始です!!!
一応書いておきますが、ブレーキ関係の作業なので、自身のない方はバイク屋さんに任せてください。
へたすると事故に直結する可能性があるので。ええ。
また、作業工程が間違っていたり、抜けていたりする可能性もあるので、是非他のページの情報も参考にしてくださいね!

O/H作業開始

それでは、O/Hしていきます。

IMG_0657.JPG
まず、作業前にフロントブレーキマスターの蓋を外しておきます。
フルードが飛び散る可能性があるので、ウエスでガードしておきましょう。
また、今回はついでにブレーキフルード交換もしてしまう予定なので、この段階である程度ブレーキフルードを抜いておいてもokです。
さて、上の準備が終わったら、今度は下の準備に取り掛かります。
IMG_0658.JPG
まず、写真の赤丸部分のマイナス頭の部分をマイナスドライバーで緩めます。
すると、中から六角ボルトの頭が出てきます。
IMG_0660.JPG
ので、これをキャリパーがフォークについている間に緩めておきます。
そしたら、2枚上の画像で、黄色丸部分のボルトを緩めてキャリパーをフォークから外します。
次に、先に緩めておいたパッドピン(六角ボルトのやつ)を完全に緩め、引き抜きます。
すると、ブレーキパッドが外れるようになりますので、取り外しておきます。
今度はピストンを外します。
ブレーキパッドを外すと見える、銀色のパーツです。
IMG_0667.JPG
ブレーキを握った時に押し出されるパーツですね。
自分の場合は、ピストンプライヤーという名の、プライヤーとボロ雑巾で、傷つけないようにピストンを回しながら少しずつ引き抜きました。
ピストンに傷をつけないように注意です!!
取り出したピストン
IMG_0666.JPG
パッドとの接触面あたりが錆びてきていますが。。。落としておきましょう。
細かい目のやすりとピカールでピカピカにしておきました。
で、キャリパーの方ですが、
IMG_0661.JPG
こんな感じ。
ふむ。なかなか綺麗なのですね。期待はずれです。
ちなみに、今回交換に使用した純正部品はこんな感じです
IMG_0662.JPG
06431-MA3-405
というのがフロントキャリパーようのダストシール、オイルシールのセット、
丁度真ん中に映っている、
06451-443-405
というのが、リアキャリパーようのダストシール、オイルシールのセットです。
フロントキャリパーは、2podなのでこの部品が2セット必要となります。
価格は忘れましたが、結構安いです。ありがたい。
で、既存のダストシール、オイルシールを外しにかかります。
キャリパーのシール溝を傷めないように、つまようじを使ってシールを外していきます。
IMG_0663.JPG
オイルシール、ダストシールを外し終わったら、この穴の部分と、溝の部分を入念に洗浄します。
IMG_0664.JPG
こんな感じでピカピカになりました。
特に、溝の部分にゴミが入っていると、ピストンを押し出し、戻る際の復元力が弱くなり、ブレーキ引きずりの原因となるようです。
しっかり掃除しましょう。

あとは、ブレーキフルードを縫ってオイルシール、ダストシールを組み付け、
キャリパーを元通りにして完成だぜっ!
楽勝楽勝!
とか思っていて痛い目を見た筆者。
そうですね。
組み付けてエア抜きまでした後にブレーキが殆ど効かないという現象に陥ります。
なんでかって?
ピストンの揉み出しをしていなかったからです^^;
いやー。
揉み出しってこんなに大事なんですね。痛感しました。
ということで、シール類を交換、ピストンをセットしたら、ピストンの揉み出しをしましょう。
しっかり。
揉み出しとはキャリパーを押し出して、フルード塗り塗りして、ピストンを戻して、押し出して、フルード塗り塗りして。。。
の繰り返しです。
これで、キャリパーの動きをしっかりしてさせてあげます。
ちなみに、賛否あると思いますが、私は揉み出し作業の際に、シリコングリースを用いました。
メーカー推奨はフルードのみで行うこと、のようですが、
ネット情報によると、シリコングリースならokとの記載があったので、私はこれに則りました。
うん。フルードオンリーの方が安心といえば安心かな?
で、今度こそ組み付けます。
の前に、錆びていたパッドピンをヤスリで磨いて、ここにもシリコングリースを塗布しておきました。
IMG_0668.JPG
うん。これで完璧!やっと完璧!
あとはいつものフルード充填+エア抜き。
最後にブレーキがしっかり効く事を確認するために試走してきました。
ブレーキの制動力は問題なし。
交換前と同等かそれ以上に効いています。
また、ブレーキング時の不快なカクツキもほぼ解消されたので大満足です。
今回も勉強になりました。
ピストンの揉み出しは大事。ということ。
はい。
次は、リアブレーキのOH編です。

では!

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