【GN界隈で話題に…!!】GN125のロッカーアームのバネを外しました(2013年版)

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はじめに

みなさん、こんにちは!

本日月曜日、有給を取らせて頂いたお陰で、沢山GNネタが溜まったので早速放出しますね!
で、本日の話は、今GN界で話題となっているロッカーアームのバネ、についてです。

お恥かしながら、私がこの話題について知ったのはつい最近のことでございます^^;
トモジイさんにコメントを頂き、へんなおじさんのブログを通してロッカーアームのバネのことを初めて知りました。

GN125とその兄弟車には、ロッカーアームにバネが取り付けられているようです。
しかし、その存在意義は不明(EN愛好会 さんのブログによると、中国での騒音対策のため、らしいです)

そんな謎のロッカーアームのバネですが、どうやら外すとパワーアップが体感できるとのこと!
しかも、エンジンサウンドが変わるとも!
外したことによるデメリットもなさそうなので、自分も波に乗ってみるか!!
ということで、この度外すことにしました。

ロッカーアームとは?

ここで、GNのエンジンについて、さっきからたびたび言葉として使っている、
“ロッカーアーム”という言葉と関連付けて、自分の知識整理のためにも書いておきたいと思います。
(勉強中なので間違ってたらご容赦を。。。)

我が愛機、GN125Hのエンジンは
空冷 4ストローク SOHC 単気筒です。

空冷は、エンジンの冷却方式が外気を直接当てることで冷却するというもの(対するは水冷ですね スズキには油冷なんかも)
4ストロークは、容積型内燃機関の一種(Wikipediaより) で、吸入・圧縮・燃焼,膨張・排気 の4工程をピストン運動1周の間に行う方式のこと(対するは2ストロークですね)
SOHCは、シングルオーバーヘッドカムの略で、カムシャフトが1本の構成のエンジンを指します。

SOHCエンジンでは、このカムシャフトが(クランクシャフトから伝えられた回転により)ロッカーアームを押し、押されたロッカーアームがバルブを押し下げ、
混合気を燃焼室に送り込み、カムシャフトの回転で押されたバルブはバルブスプリングの働きで元の位置に戻り混合気の流入を止め、その後ピストンによる気体の圧縮、点火、燃焼、排出
こんな感じでエンジンは動きます。

汚い図ですが、用意しましたので各部の動きについてもう一度。
cumchain.png
オレンジの部分が件のロッカーアームです。(本当は三角じゃないんです)
丁度中心の丸がカムシャフトです。
カムシャフトは卵型?みたいな形で、正円ではありません。

この部分はクランクシャフトとカムチェーンを介し、連動して水色丸部分を中心に回転しています。
この卵型の少し出っ張っている部分がロッカーアームと赤点部分で接する時、ロッカーアームは押し上げられ、水色丸部分を中心に回転します。

すると、緑点部分でロッカーアームはその下の棒(バルブ)を押すことになります。
この押されている状態で、黄色矢印から送られてくる混合気を紫部分の燃焼室に取り込みます。
(この図の下部に、ピストンとクランクとかがありますが、省略します)
こんな動作をしているのがロッカーアームなのです。

今回すること

で!
このロッカーアームの回転の中心となっているピン(図でいうと水色の○部分)に、件のバネがついているとのこと。
これを外し、噂のパワーアップを体感しようではないか!
というのが今回の目的です!楽しみ!

ですが、エンジン周りに手を入れるのは初めてなのでとても怖いです。

※※ エンジン周りのカスタムなので、自信の無い方は作業しないでください ※※
※※ また、当ブログの内容が必ずしも正しい訳ではないのでご注意を!!! ※※

作業開始

では、作業開始です!
まずは、タンクを外してしまいます。
1385369787379.jpg
タンクを外すには、
1.シートを留めている左右2本のボルト(M12、座席後部にあります)を外します
2.ボルトを外したらシートを後ろ側に持ち上げて引き抜き外します
3.タンクを固定しているボルト(M10、シートとの接続部分あたりにあります)を外します
4.ガソリンコックをOFFに
5.ガソリンホースを外します
6.タンクを車体後部の方に引っ張ります
を行ってください。

ちなみに、作業が大変と予想されたので、CBのお友達に手伝って頂きました。ありがとう!
1385369780494.jpg
次に、エンジンハンガーの上部を外します。
なかなかの強度でボルト3本固定されています。
スパナでは厳しいので、ソケットレンチかめがねレンチの使用を推奨します。
写真はエンジンハンガーを外した所
1385369771959.jpg
次に、スパークプラグ、タコメーターケーブルを外します(写真はありません;)
少しタコメーターケーブルは外すのにてこずるかもしれないので、簡単に書いておくと、
上部のボルトを外し、ケーブルをホールドしている銀色の縦筋状部分を反時計回りに回し、引き抜きます。
これでケーブルを外れるのですが、まだ根元部分?が残っているので、グリグリしながら引っ張ると引き抜けます。
スパークプラグは単に引っ張れば抜けるのでOKです。
次に、シリンダーヘッドカバーを外します。
シリンダーヘッドには片側につき6本のボルトがあると思いますが、
まずは外側に配置されている4本のボルトを緩め、外します。
次に、内側の2本を緩め、外します。
これをもう片側についても行えばシリンダーヘッドカバーが外れます。
が、
そう簡単には外れてくれません!!
ガスケットが張り付いているので、雑巾+ハンマーとかで衝撃を与えながらもやさしーく外してあげます。
ちなみにですが、
決してマイナスドライバーでコンコンなどとこじ開けてはいけません。
エンジンが傷つきます。
そして傷つけてしまったのがこのブログの筆者;;;;
そんなに力は入れていなかったんですが。。。
皆さんは気をつけてくださいね;
で、格闘すること10分
1385369759966.jpg
やっと開いた!疲れた!
ガスケットがエンジン内部に落ちないように気をつけてカバーを外します。
1385369749652.jpg
写真とかでは見たことあったのですが、いざ現物のエンジン内部を見ると。。。どきどきします。
で、そうそう。
今回作業するのはこっちじゃなくて
1385369741403.jpg
こっちこっち
ヘッドカバーの方です。
と、ここで気づいたことが一つ。
バネ両側についてるんかい!!
1個だけだと思っていました^^;
では。。。ロッカーアームのピンを引き抜きます。
ここでネジザウルスの登場
1385369715982.jpg
簡単に引き抜けました。
で、写真は撮るのを忘れてしまったんですが、バネを外します。
バネを外した後、組み付け直すぞ、という所で問題発生。
1385369706108.jpg
ロッカーアームとエンジン内側の間に入っていたワッシャがすんごく歪んでる!
仕様。。。なんでしょうか。。。?
1385369693384.jpg
これのお陰で嵌めるのにすごく手こずりました。
しかもなんか心配だし。。。大丈夫なのだろうか
まぁ、とりあえず組み付けました。はい。
あとは、既存のガスケットを剥ぎ取り、液体ガスケットを塗りなおして元通りに組み付けるだけ!
1385369687090.jpg
と、ここで一つ注意なのですが、
車体右側、の6本あるうちの内側の2本のボルトは、ロッカーアームのピンの向きを合わせないと入らないようになっています。
ので、中を覗きながら穴の位置を調整してあげてください。
あとは外していたもろもろのケーブルやらタンクやらを再接続して。。。
完成!!!!!

結果確認

早速エンジンを始動すると。。。
無事かかりました!
さっそく他の方のブログにあったように、エンジンの吹け上がりや、パワーアップを確認してみるかなっ!
ということで周囲をテストラン
バネ2つも外したもんなぁ
すんごくパワーアップしてるんだろうなぁ
楽しみだなぁ
しかし。。。
思ったほどフィーリング変わらなくね!!!!!!!!!
あいえね、確かにパワーはアップしていたんですが、
丁度同じタイミングでプラグを新品に交換していたので、その効果分を引くと、あまり違いが。。。感じられませんでした;
な、何故なんでしょうか;
とりあえず、悪くなってはいないのでいいかな
もう少しGNに乗って変化を確かめてみます!!

長くなりましたが、今回は以上です。

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