今回は、カフェレーサーカスタムのデメリットについてまとめていようと思います!
ネットサーフィンをしていて、カフェレーサーカスタム紹介例などは見かけることが多いのですが、そのようなカスタムを施すことで何かデメリットって生まれないんでしたっけ?という解説記事は意外と無いことに気付きました。
というわけで、今回はカフェレーサーカスタム歴5年、友人にもカフェレーサーカスタム者多数、バイクショップで現物をしばしば実際に見かける(店長にも話を聞いたり)の私が、カフェレーサーカスタムのデメリットについてまとめていこうと思います!
実体験もありますし、私個人だけではなくそれなりの方々の情報を総合して記事化しておりますので、一定の参考にはなるかなと思います。
カフェレーサーにカスタムすることのデメリット
カフェレーサーカスタムのデメリット1. お金がかかる
これは皆さん容易に想像ができるかと思いますが、カフェレーサーカスタムにはとてもお金がかかります!
ベース車両に対してちょこっと手を加えるようなライトカスタムとは別次元にお金がかかります…!!
ベース車両を例えば、既にカフェレーサーライクな車両を選んで、カスタムポイントを最小限にするぞ!と決めているなら比較的コストを抑えられるかと思いますが、しかしそのうち「他の人とは違うマシンにするんだ!」欲が湧いてきて、タンク、ヘッドライト、シート、フェンダー、キャブ、ホイール、メーター、その他アクセサリなど…これらに手を加えていけば容易にバイクの車両購入額は超えるでしょう。
既製品ベースでカスタムしていればまだ上限は知れていますが、ワンオフパーツを1つショップにお願いすれば小さいパーツでも簡単に数万円のコストがかかりますし、タンクなんかの大物をワンオフしようと思えば10万円以上はかかってきます。
後述しますが、立ちごけした日にはその修理費は物凄いことになります。事故時のコスト面も見過ごせないですね。
他と比べたら細かい部分にはなりますが、キャブレターをパワフィル等にした場合は、燃費が悪化しますからその分の燃料代も増す、ということもあります。これは誤差みたいなものでしょうか。
他にも、車体を綺麗に保つためのケミカル代であったり、自分自身が磨き等のメンテナンスに割く時間コスト(これはお金とは直接関係は無いですが、自身の時給が高かった場合等)などもありますね。
うーん…お金がかかる!
カフェレーサーカスタムのデメリット2. ポジションがキツイ!!
カフェレーサーカスタムにおいて外せないカスタムポイントの1つは、セパハン化でしょう。これをハンドルの逆付けでハンドルの高さを抑えるという選択肢も含まれます。
こうして、ハンドル高を低くした場合、ポジションがかなりきつくなります。
ライトカスタムのような、ハンドルの高さを3cm程度変える!などとは次元が違います…!!
腰が痛くなりがちですし、前を見るために首を大きく上げる必要があり首への疲労の蓄積具合も純正とは比べ物になりませんし、タンクの厚みによっては純正よりもニーグリップがしにくくなるので手首への負担が増えたりします。
みなさん、ポジションについてはなかなか大変とのコメントをされますね。(ごく稀に、あんまり変わらないよという方もいらっしゃいますが!)
カフェレーサーカスタムのデメリット3. シートが固くなりがち…
カフェレーサーのスタイリッシュなスタイルを実現するために、シートを変更することが多いかと思います。純正シートだと居住性を考慮して比較的シートが厚くなっている車両が多いですからね。
カスタムシートでは、スタイルを重視してかクッション性が純正と比べて大きく落ちることが多いです…
私のGN125であったり、友人の250TRもご多分に漏れず、シートのクッション性は大きくDOWNしました…友人の250TRは、ウレタンスポンジの厚さがかなり薄いので、これはパンチのあるバイクだ…と思いましたね…
私のGN125は、SR400用のカフェレーサーシートを使用していますが、お世辞にもクッション性があるとはいえず、シートカスタムショップにゲルザブを埋め込んでもらおうか悩んでいます。(悩み始めて既に2年)
カフェレーサーカスタムのデメリット4. 転倒した時のダメージが半端ない!!
カフェレーサーカスタム車両は、転倒は絶対NGです…!!
もちろん、ライダーの誰しも転倒なんて絶対したくないと思っているかと思いますが…立ちごけであっても、そのダメージは半端ないです。
まず、ハンドルをセパハンにしていることが多いかと思いますが、後付けセパハンですと、車体が倒れた時に簡単に曲がってしまいます。曲がるというのは、ハンドル本体が曲がるというより、フォークにクランプされているだけなのでその部分が回転して車体内側に入ってしまうということです。
そうすると…
- ハンドルがタンクにめり込む。運が良くてもタンクが凹む
- 車体が地面に対して寝てしまい過ぎるため、バイクを起こせない
- ハンドルやエンジンガードが付いていれば、バイクが転倒したとしてもバイクと地面の間に隙間ができますが、セパハンの場合だとこの隙間が無いです。すると、バイクを引き起こすのが本当に大変になります
- 隙間が生まれないことで、運が悪ければライダーへのダメージが純正状態よりも大きくなる
ということに繋がります。
車体へのダメージというのももちろんかなりショックだと思うのですが、カフェレーサーで転倒した場合はその後の大変さが増します。バイクが1人では引き起こせない可能性が高いであったり、ライダーへのダメージが増す可能性があるという点ですね。
私は、カフェレーサーカスタムしたGN125で一度転倒してしまったことがあるのですが(停止時に停まり切れずに…という事故で、転倒時のスピードとしては時速15km程度でしょうか)、もちろんタンクは凹みましたし、わずか120kg程度のGN125の車体を引き起こすことができませんでした。完全にバイクが道路に対して寝てしまっていて、引き起こしの為に足を入れることさえできず、腕力だけで引き起こしを試みたのですが、全く起きませんでした…
その時は、近くに居た男性2名に手伝っていただき、男3人でなんとかバイクを立たせることができました。
120kgのバイクでこれなので、さらに重たいバイクであればどうなっていたことやら…
その時のダメージは、タンクやハンドルはもちろん、クラッチレバー、その他外装類へのダメージという結果になりました。痛すぎる!
カフェレーサーカスタムのデメリット5. ロングツーリングに向かなくなる…
今まで記載したことの総合でしょうか。
ポジションがキツイ、シートが固い、事故時のリスクが上がる、カスタムを多数加えることで車体の信頼性が落ちて故障が増える可能性がある、という要因でロングツーリングには向かなくなります。
もう本当に大変です…
以前はGN125で北海道ツーリングや鹿児島ツーリングなどに行っていましたが、現在ではとてもできないですね…1日の走行距離としてはMAXのMAXで200km程度になりました。(これは本当にMAX。次の日は筋肉痛です)
また、ツーリング中に不具合が発生したこともありますし、やはりなかなかロングツーリングには不安がありますね…
他にも、スタイル重視であればリアキャリアなども取り付けができないですし、シングルシートだとシートバッグも取り付けにくいですし…やはりロングツーリングには厳しいかと思います。
それでもカフェレーサーカスタムの魅力は大きい…!!
カフェレーサーってダメダメじゃん!
と思ったあなた。
確かに今回はカフェレーサーのデメリットをまとめた記事ですので、そういう感想を持たれるかと思いますが、しかしカフェレーサーには計り知れない魅力があるんです!
まあ…「カッコよさ」「所有感」「目立ち(笑)」くらいですが…!!
しかし、バイクって「カッコよさ」が占める割合がすごく多いと思うんですよね。バイクはカッコよくてナンボじゃないでしょうか。
カフェレーサーって、全く同じような見た目の車両ってほぼほぼ無いですから、自分自身のオリジナル車両を手に入れられるというのもライダー冥利に尽きるかと思います。
こんな感じでデメリットを書いたとしても、乗っている本人たちはそれを含めて自身のマシンを愛してますからね。
今回は以上です!