「自分のバイクをカッコよく撮りたい…!!」
バイク乗りなら誰しもがきっと思っていることだと思います。ということで、今回はバイクをカッコ良く撮るための、大きく分けて3つのポイントについて書いていきます。
ポイント1. ゴールデンアングルから撮影する
とても重要なポイントです。このポイントをおさえれば、きっとあなたのバイクはそれだけで3割り増しでカッコよく写るはずです。
ちなみに、ゴールデンアングルというのは私が勝手に名づけました。平たく言うと、イケてる撮影時の角度です。
バイクがカッコよく見える角度
バイクの最もカッコよく見えるであろう角度。それは、バイクの向いている方向を0度とすると、前方30~60度あたりです。この角度で、かつ、マフラーが写る側の方向から撮影するのがオススメです。
また、逆にバイクの向いている方向と真反対(バイクのお尻)を0度として、やはり30~60度あたりもカッコよく見えるポイントです。
撮影する高さにも丁度良い角度があり、バイクの目線の高さと同じか、低い位置から撮影するのがオススメです。
ゴールデンアングルで撮影した写真例(前方から)
この条件で撮影した写真は下記のようになります。何枚か別種類のバイクを例にして貼っていきますね。








ゴールデンアングルで撮影した写真例(後方から)






割と、ネットで見かけるバイクの画像ってこのようなアングルが多かったりすると思います。それはやはりカッコよく写るから、なんでしょうか。
ちなみに、「GN125 純正」「YZF-R25」については撮影高さがバイクの目線かちょっと上気味という所で撮っており、それ以外の写真はかなり下からの目線で撮影しています。
個人的には、下から見上げる程カッコ良く見えるかなと思いますが、そこは個々人の好みだと思いますので、ご自信で最もイケてる!と思うアングルを探るのが良いと思います。
モタード/オフ車や一部ネイキッドはハンドルを右に切っておくとさらにGood
上記写真から、さらにモタード等のバイクではカッコよく見せるために「ハンドル右切り」した写真を撮っておくのも良いと思います。
することは名前のまんまで、通常はバイクを停車させるとハンドルを左に切った状態になると思いますが、その反対側の右側にハンドルを切っておきます。
すると、下記のようになります。

比較用に、ハンドル右切り無しの場合は下記のようになります。

ハンドルが通常の状態だと、これはこれでクールな印象ではありますが、折角のご尊顔を拝見できません。
大してハンドル右切り状態だと、しっかりとカメラの方を向きつつ車体は斜めから撮影できるという最高のカタチになります。
ただし、全てのバイクに対してこのハンドル右切りが良いかというと、必ずしもそうではありません。

ポイント2. 背景をぼかそう!
プロっぽい写真って背景がぼけていたりします。ぼけには、被写体を際立たせる効果があります。ので、是非バイク写真にも適用して、バイクが際立つような写真を撮っていきましょう!
背景をぼかすにはどうすれば良い?
一眼レフ、ミラーレス、高性能コンデジの方
一眼レフ(ミラーレス含む)や、高性能なコンデジをお持ちの方は、設定を「A」モードにします。Aモードというのは、絞り値(ぼけ味を調整するパラメータ)を調整できるモードのことです。
Aモードにしたら、F値を設定できる最も小さな値に設定します。ディスプレイに表示されているF2.8などの値がF値です。
(F値については、こちらの記事が分かり易いです)
そして、焦点距離(ズームすると変わります)は、ちょっと遠めにしておくと良いです。焦点距離は、画面上40mmとか、80mmなどと表示されます。
(焦点距離については、こちらの記事が分かり易いです)
F値を小さく、かつ、焦点距離を遠め(大きく)にした状態で撮影すると、背景がぼけやすくなります。
iPhone(最近の)、GooglePixel(最近の)などの高性能スマホをお持ちの方
一眼レフを持っていない方、まだ諦めてはいけません!
最近のスマホの機能は素晴らしくて、スマホでも十分なボケを生み出すことができるのです。
例えば、最近のiPhoneなんかはデュアルレンズを搭載しており、その2つのレンズの位相差をもとにボケを作り出します。
人間の目って両目があるから立体感(物体との距離感)を得られます。同じように、スマホにも両目を持たせることで物体との距離感を把握することができ、それによってボケを生み出すことができます。
iPhoneのカメラモード(ポートレートモード)を設定することで、背景をぼけやすくさせる設定にできます。
また、最近のGoogle Pixelシリーズもソフトウェア処理でかなり良い雰囲気のぼけ感を生み出してくれます。下記は私の保有しているGoogle Pixel 6aを使用して撮影したバイクたちなのですが、正直ミラーレスカメラで撮るよりもぱっと見は良い雰囲気にも…見えます…
最近は、Google Pixel 6aで風景撮影、バイク×風景の写真を担い、もう少し望遠で
背景をぼかした写真例
この条件で撮影した写真は下記のようになります。




背景がぼけることで、被写体が浮いてくるというか、印象的になるというか、くっきりさが増すというか…なんだか良さげだな!という雰囲気が伝わるでしょうか。
参考までに、私の残念なスマホ(全然ぼけない)で撮影したGN125の写真を1枚。

「ぼけのせいだけじゃないだろ!」と突込みがきそうですが…まあ、あくまで雰囲気を分かってもらうため、ということで。
ポイント3. 構図を意識しよう!
今まで載せてきた全ての写真は、「日の丸構図」という、対象物を写真のセンターに1つ置くものでした。
もちろん、これでも十分カッコよく愛車を写すことができます。というか、バイクだけを撮りたいのであれば日の丸だけでOKかもしれません。
ですが、これだけだと、「いつも同じ写真や…」とか、「風景の中にバイクを溶け込ませた写真が撮れないんや…」とか、問題が出てきます。
ということで、日の丸以外の構図を使用して、さらにカッコいいバイクの写真を撮ることを考えていきましょう。
構図まわりの話は、こちらの方の記事が参考になります。
三分割法構図
下記のように、縦線と横線を等間隔に2本ずつ引いた交点に被写体を配置するという構図です。

実際にバイクと風景にこの構図を適用してみると下記のようになります。

バイクと富士山を大体この構図を意識して収めました。なんだかまとまっているように見えますよね。
レイルマン比率
三分割よりも被写体を中心から外したい場合に使用します。まあ、使い分けです。


他にも色々構図はあります。が、一旦は三分割構図と日の丸で良い感じに写していくと良いと思います。
大胆にバイクを切り取るのも手
今までの写真ではバイク全体がおさまるように写真を撮っていましたが、必ず全体がおさまっていないといけない、というわけではありません。
車体の一部をクローズアップするように写真を撮ってみると、意外とカッコいい雰囲気に撮れたりします。
この時に、構図を意識して、例えばヘッドライトを三分割の線上に載せる、とか、特徴点を構図のテーマにすると良いです。





おわりに
今回はバイクをカッコよく撮るための3つのポイント、ということで記事を書きました。
振り返りでポイントは、
- バイクを撮る角度。前方と後方のゴールデンアングルをおさえる!
- 一眼ORミラーレスカメラはF値を下げて背景をぼかす OR カメラ機能が強いスマホで背景をぼかす
- 構図を意識して撮影する。たまには一部を切り取ってみるのもよし!
です。
今まであまり意識されていなかった方は、これら3点を意識して、カッコいい愛車の写真をバンバン撮ってあげてください!
今回は以上です!