【エストレヤ】初期のエストレヤが孕む致命的な不具合(持病)3つとその対策について簡単にまとめる

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はじめに

今回は、初期(2000年より前の年式を指\すものとします)のエストレヤが孕んでいる、致命的な不具合についてまとめました。

というのも、最近エストレヤを購入しましたが、それにあたって色々とエストレヤについて調べると持病が出るわ出るわ…

私は結局、それら持病も把握した上でエストレヤの1993年式or1995年式を購入しましたが、きっと知らないままエストレヤを購入しようとしている、又は、買ってからなんだか調子悪いな…と思ったエストレヤ乗りのあなたに向けて、記事としてまとめてみました。

いやほんとに、今となってはエストレヤは成熟されていますが、エストレヤ黎明期は結構闇をかかえているんですね…

不具合(持病)1. クラッチを握るとアイドリングが弱々しくなってエンストする

これ、めちゃめちゃよく見かけます。

ちなみに、2000年以降のエストレヤでも稀にこの症状を見かけるので、初期の頃限定ではないかもしれません(一発目にして)。

私の購入したエストレヤもこの持病が発動しておりました。運よく軽症で、エンジンストールすることは少なかったのですが、いつも信号停車時はドキドキします…

事象

暖気は十分に行っている前提。

停車しようとクラッチを切って減速すると、アイドリングが通常より弱々しくなる。

場合によってはそのままエンジンストールしてエンスト、となる。

原因

バルブクリアランスが狂っている

対策

解決策1. アイドルスクリューナットでアイドリングを高めに調整しておく(暫定)

暫定的な対策です。一旦この対応を行って様子をみましょう。

アイドリングを高めに設定する、というものです。調整の仕方は簡単で、車体右側からキャブを見た時に生えている長いボルトを、締めこむ方向に回します。下図の赤丸部分のボルトです。すると、アイドリングが上がります。

もちろん、この方法は暫定対応です。あまり効果が無い、ということであれば、根本解決してあげるしかありません。

解決策2. バルブクリアランス調整

こっちが本命です。推奨です。

が、メンテナンス慣れしていない方には若干ハードルが高いかと…思います。

この症状が発生している機体では、大体このバルブクリアランスが原因です。(エストレヤの場合)

バルブクリアランスを適正値に調整してあげると、大体治ります。下記記事が、実際の作業内容になっています。私の機体も漏れなく治りました!

https://tasokori.net/post-4677/

不具合(持病)2. カムチェーンのエンジン削り問題

これもめちゃめちゃよく見かけます。

カワサキの設計ミスで、カムチェーンが伸びるとエンジン内を削りだし、その削り粉が至るところで悪さを…という問題です。

超致命的です。マジで致命的です。

こちらは、2000年以降は対策がされているようなので安心ですが、残念ながら1999年以前のエストレヤ乗りのあなた。いつかこの問題に直面します。私含め…

事象

走行距離が伸びていくにつれ、カムチェーンが伸びていく(正常)。

しかし、その伸びたカムチェーンがいずれエンジン内部の部品と接触し、削りだす。

エンジン内部削りによって、パワーダウンが発生、エンジンの削り粉がエンジン内を駆け巡りダメージを与える。

原因

カワサキの設計ミス(笑)

走行距離が増えること(20000kmあたりから怪しいのでは?というネットの声)

対策

解決策1. カムチェーンに両側からテンションをかける工夫をする(ちょっと心配かな)

カムチェーンに両側からテンションをかける工夫をし、エンジンとカムチェーンが接触するのを防ぐ、という方法です。

こちらの方や、こちらの方が具体的な内容を書かれています。

解決策2. カムチェーン(と周辺部品)を対策品に交換する

こちらは王道です。が、カムチェーンの交換は正直結構大変です。

エンジン腰下まで開ける必要があります。

部品代も15000円程度はかかるようで、ショップに依頼すると30000円以上はかかるとの情報あり。

しかし、明らかに昔と比べて走りがいまいち…ということであればもう交換するしかないでしょう…

こちらの方の記事が参考になります。

不具合(持病)3. オイル上がりによるオイル量の減少

こちらはそこまで報告件数は多くないですが、ネット上で散見されます。

事象

オイルの減りが早い or オイルが殆どなくなっている

マフラーからの白煙が増える

原因

オイル上がり

(初期の頃のエストレヤは、ピストンリングが薄くて早く磨耗しオイル上がりしやすいんだとか。情報ソースはこちら)

対策

解決策1. オイルの粘度を上げる(暫定対策)

オイルの粘度を上げることで、オイル上がりをしにくくさせます。

ただ、根本解決ではないのでいずれちゃんとした対策が必要になります。

解決策2. ピストン交換

ピストンリング交換でもよさそうなものですが、どうやら初期の頃のピストンリングが廃盤になっているようで、交換するならピストンまわり一式交換となるようです。

変更後のピストンは、オイルリングの厚みも大分厚くなっているようで、実質対策品となっているようです。

こちらの記事が参考になります。

おわりに

生産終了間際となっては、エストレヤは成熟されてとても出来の良いバイクになっていると思います。

しかし。

エストレヤの初期型の方はかなり致命的な不具合が多いです。しかもその不具合は個体差によるものではなく大体どの個体でも発生するという、本当に持病のようなものです。というか持病です。

ですので、初期の頃のエストレヤを買う方は、このあたりを注意して購入されることをオススメします。

今回は以上です!

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