はじめに
私の親しい友人が、エストレヤでのカフェレーサーカスタムを辞め、250TRをベースにカフェレーサーカスタムを始めていくことにしました。
エストレヤでは彼の納得のいく完璧なカフェレーサーが作れないということで、250TRをベースに、本当に1からカスタムをはじめました。
1からです。フレームからです。
本当に、パンチが違います。
私の方は、GN125を2台購入したりもしましたが、フレームには手を加えずそのまま外装スワップというヒヨったことをしているのに、彼はフレームからビルドするというのです。
この250TRシリーズの記事は、彼が本気を出して製作する様子を折角なので文書化しておき、他の250TR乗り、又はカフェレーサーを作ろうと思っている人たちの参考になれば、という目的で作成しました。
第1回からレベルが高すぎるんですが…やっていきます。
タンクからシートを一直線にするためにフレームをカットする
プロが作るカッコイイカフェレーサーは皆、タンク~シートまでが見事に一直線になっています。(カフェレーサーについての記事はこちら)
今回は、完璧なカフェレーサーを目指すために通例に倣ってフレーム加工から始めることにしました。
もともとの250TRのフレームはこんな感じです。
GN125やグラストラッカー等と比べるとだいぶフラットですね。確かにカフェレーサーに向いていそう…なんですが、このフラットさでも納得がいきません。カットです。
グラインダーを使用して、シートフレームをカットし、下記のような具合にしました。
タンクからシートにかけての既存のパイプ部もカット、リアサス固定部よりも後方のフレームもカットしています。
もちろん、強度的にこのまま使用することはできません。この中心に自前でパイプを作成し、それを直線的に配置して後で溶接してもらうという方針です。
その中心に配置するパイプを計るために、一旦家に転がっていた塩ビパイプを使用しました。
この塩ビパイプをヒートガンで熱してフレームに合うように曲げ
それをベースに、ホームセンターで購入した丸パイプ(黒ガス管)をパイプベンダーで曲げていきます。
タンクとシートを仮置きしてみる
一旦、購入済みのタンクと製作中のシートを載せるとどんな感じになるかを確認しておきます。
ちなみに、使用するタンクは、スティンキーさんのタンクです。めちゃめちゃ高いですしタマ数も少ないので入手するのは結構大変だったりします。私には買えません。ちなみにGB250クラブマン用ということで購入しています。
前述しましたが、シートは既製品の流用ではなく、今の所自分で作ろうとしています。FRPで。こちらはまた別の記事にする予定です。
タンクとシートを載せました。イメージ通りにタンクとシートが一直線です…!!
使用するパイプをいい感じにカットしていきます。
また、溶接するために既存フレームに沿うような感じでパイプ断面を加工しておきます。
隙間があると溶接した時に歪んでしまうので、極力隙間が無くすように削ります。
これで、溶接までの下準備は完了です!
溶接してもらったよ!
さて、フレームに使用する部品ができましたので、早速溶接を依頼します!
TIG溶接のできる知人にやってもらいました。ありがたいことです本当に。
先ほど作成した直線パイプの他に、左右を繋ぐ補強のための平板も一緒に溶接してもらい、下記のような感じになりました。
アークと違ってTIGは本当に綺麗です…
こんな感じで、フレーム加工が進みました。
しかし、まだフレームに加工が必要で、他の部品を装着するためのナット等を溶接してもらったり、ということで再度加工を依頼する予定です。
はい。今回は以上です!
次回は、さらにフレーム加工作業をやっていきます。下記の記事です。
https://tasokori.net/%e3%80%90250tr-%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%82%ab%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%a02%e3%80%91%e3%83%95%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%81%ae%e7%b4%b0%e9%83%a8%e3%81%ab/