はじめに
みなさん、こんにちは!
私のVTRは、正直、絶好調です。
アイドリングは安定していますし、
最高速は150km程(サーキット走行ですよ、ええ)出ていますし、
加速も鋭いです。(他の機体に乗ったことがないんで比較はできませんが)
ですが、燃費が不満でした。
24km/L~28km/Lが多く、燃費対策を色々行って、割と最近やっと30km/Lを達成しました。
しかし、しかしですよ皆さん。
他の人の燃費記録なんかを見ると、35km/Lとか、程ほどに荒い運転でも30km/Lだとか、
お前らは単気筒か!!っていう燃費が書かれていたりしました。
そんなばかな。。。
これだけメンテナンスしていてやっと達成した30km/L。
しかし、それはまだスタートラインに立った程度だというのです。
勿論、ネットの情報が全て正しいわけではないと思います。
燃費測定にも誤差はあるでしょうし、もしかしたら大体で書かれているものもあるかもしれません。
ですが、もう、気になって仕方がないです。
燃費を伸ばしたい。。。
ということで、キャブレターをOHすることにしました。
燃費とキャブOHにどんな関係があるの?
調子いいんじゃないの?
意味なくない?
OHのための部品代で、改善されるであろう燃費分のお金消費しちゃうんじゃないの?
暇なの?
と、まぁ、色々思う所はあると思いますが、もう色々メンテナンスしすぎて、残っている燃費に関係のありそうな箇所がキャブしかない、という所まできているのです。
また、他のブログで、VT系エンジンはキャブ清掃で燃費が全然変わるという記載を見たからでもあります。(根拠は不明ですが)
キャブレターを取り外す
長くなりましたが、折角調子のいい私のVTRですが、キャブレターOHを始めますよ。
取り外し編は、夜間撮影が多いので画像が汚いです。。。悪しからず。
あと、工程に手順が抜けていたり、間違っていたりするかもしれないので、その点注意です。
残念ながら、私はキャブ車用VTRのサービスマニュアルを持っていないので。。。(FI用ならあるんですが。。。悔しいです)
さて、キャブを外すには、
シート→タンク→エアクリ→イグニッションコイル→ワイヤー類
と、全て外していかないといけません。なんとも面倒な。。。
私は単気筒のGNあがりなので。4気筒からVTRに来た人は、楽だと思うらしいですけど。。。
シートを外す
初めに、シートを外します。
ここは簡単ですね。鍵を回せば外せます。
タンクを外す
次に、タンクを外します。
これは、詳しくは他の記事(【VTR250】タンク交換とフューエルフィルタ装着)をご覧ください。
ざっと文章で説明すると、タンク前部の2本のM6ボルト(要8mmスパナ)と、タンク後部の1本のM8ボルト(要12mmスパナ)でボルトを外します。
これでタンクを固定する物は無くなるんですが、2本のホースが車体と繋がっていますので、それも外します。
両方共、燃料コックから伸びるホースで、太い方が燃料ホース、細い方が負圧ホースです。
これで、タンクがフリーになりますので、何処か安全な場所にタンクを置きます。
ちなみに、ガソリンの量が多いと悲劇がまっていますので、ガソリンは減らしてから作業をすると良いでしょう。
(ガソリンが多いと、傾けた時に、オーバーフローや雨水対策の経路を経てガソリンが出てきます)
アクセルワイヤーを外す
次に、アクセルワイヤー2本を外します。
アクセルワイヤーは、車体左側から覗くと見えます。
赤丸部分のナットを緩めると、ワイヤーがフリーになるので、ワイヤー固定金具から外します。
(本当は、下側のワイヤーを固定しているナットは、左右に1つずつあるのが正しいみたいです)
さらに、アクセルワイヤー自体をスロットルを開閉してくれる部品から外します。
頑張ればこの状態から、外すこともできるのかもしれませんが、私は無理だったので、一度スロットル側に移ります。
アクセル側のスイッチボックスを開け(プラスのなべネジ2本を外します)、
先ほどの工程でワイヤーがゆるゆるになっているはずなので、スロットルからワイヤーを外します。
すると、キャブ側のスロットル開閉部品からワイヤーが外せる位にゆるゆるになっているはずです。
あとは、ワイヤーを引っ張って、切り抜き部分に合わせ、タイコ部分を部品から外してあげましょう。
しかし、画像の赤丸部分、アクセルワイヤー下側の方は、外すのがすっごく大変です!
これ、第一の難関です。
この部分、エンジンとのクリアランスがなさすぎです!設計者しっかり!!
先端が細い工具をガイドにしてワイヤーを誘導してあげて。。。なんとか外せました。
もし、ここで外せなかった方は、最悪、キャブを外した後にワイヤーを外しても良いと思います。
時間がもったいないですし。
ワイヤーの外し方にコツがあるのであれば、どなたか教えて頂きたいです。。。
エアクリ周辺部品の取り外し
さて、無事アクセルワイヤーが外せたなら、次はエアクリ周辺を部品を外していきます。
この写真は、エアクリ後方、リアバンク側エンジン周辺を映したものです。
写真中央あたりにウインカーリレーがありますので、これに刺さっている3Pカプラを外します。
ついでに、リレー本体も外してしまいます。
ゴム部品でホールドされているだけなので、引っ張れば取れます。
また、写真左側のゴムホースをエアクリボックスから外します。
エアクリの分解
次に、エアクリボックスの解体です。
エアクリボックスの蓋を外すため、6本のプラスネジを外します。写真赤丸部分です。
すると、エアフィルターとご対面。
これは土台に嵌っているだけなので、カパッと外せます。
すると、ゴムファンネルとキャブ2個を固定しているベース部が見えます。
見えにくいんですが、キャブ2個を固定しているベースと、エアフィルターの土台(黒いプラ部品)は、
4本のプラスネジで固定されていますので、全て外します。写真の赤丸部分です。
次に、イグニッションコイルに繋がる配線を外します。
配線を外さなくても、コイル自体をエアフィルターの土台から外せばokなんですが、
配線を抜いたほうが楽な気がしたので、私はそうしました。
写真はリアバンク側(エアクリ後方)のコイルです。
赤丸部分の2本の平端子を外します。
フロント側の方がスペースが狭いのでアクセスは大変です。
こちらも、エアフィルターの土台からコイルを外すか、赤丸の平端子を外します。
ここまでやると、キャブ外し工程の半分位が終了になります。
もう少し頑張りましょう!!!!
チョークワイヤーを外す
次は、チョークワイヤーを外していきます。
VTRは2気筒なので、2箇所あります。
まずは車体左側を覗いて、先ほどアクセルワイヤーを外した辺りに注目します。
写真の赤丸部分のキャブと接続されているワイヤーがチョークワイヤーです。
外す時は、まずゴムブーツを剥いてやり、ゴムブーツで隠されている黒いプラスチックのナットのようなものをくるくる回していけばokです。
次は、車体の反対側(右側)に回ります。
トラスフレームを覗き込むと、フロント側キャブに繋がるチョークワイヤーがあるので、これも外します。
外し方は、やはりゴムブーツを剥いて、プラスチックのナットをくるくる回していきます。
外れました。この写真では、チョークワイヤーと、中の部品が分離してキャブ側に残ってしまっていますが、
後でキャブを外す時に誤って落下してしまわないよう、確実にキャブから外しておきます。
この部品の元の状態はこんな感じですので、外れてしまったら慌てずに組み直しましょう。
インシュレーターバンドを緩めてキャブを外す
次に、インシュレーターバンドを緩めます。
車体右側に回ります。
エンジンとキャブを連結しているゴム部品を固定している2本のバンドがあります。
これは、プラスネジで固定されているので、両方共緩めてゆるゆるにしておきます。写真はリアバンク側。
同様に、フロントバンク側も緩めます。
さて、ここまでの手順を踏んでキャブに繋がる各部品を外しており、
かつ、私の記載に抜けがなければ、後はキャブを車体から取り外すだけです。
外す時は、一度フロントバンク側にキャブを押しこみつつ、リアバンク側をグリグリキャブを揺らして先に抜くようにすると外せます。
無事にキャブが外れました
ちなみに、私の機体は、インシュレーターがガチガチに硬化しており弾性がなく、外すのに苦労しました。
なんとなくこのガチガチのインシュレーターで再度キャブを取りつけたくなかったので、同部品を新たに注文しました。
くそう、送料がかさむっ!!
外れたキャブ。
まぁ汚い!
ここからは、概ね自宅内でできる作業になります。
今回は以上です!