【初トライアンフ!!】ストリートトリプル85(675)(2014年式)を納車したので何故旧型を選んだのか書いていくよ

「既に3台バイクを保有しているし、メイン機のグラディウスで全く不満は無いし…」ということで封印していた「ストリートトリプル欲しい」の想い。

しかし、「短い人生だし、欲しいと思える何かがあるなら買うべきっしょ!!」ということで遂にストトリを購入しました!!2023年1月中旬のことでした。

というわけで今回は、「なんでこんな微妙な型(後述)のストトリを選んだの…?」という点について書いていこうと思います!

現行の765ではなく、見た目がキュートな初期の675でもなく、あえて宇宙人ヘッドライトのストリートトリプル85を選んだのですが、その理由についてとにかく書いていきます!!

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なぜストリートトリプル85(675)なのか。765や他の国産車(MT-09)じゃダメなの?

ストリートトリプル85は、日本では2014年頃から従来の675からそこそこの変更が施されて発売されたモデルです。

一言でストリートトリプルといっても、大きく分けると3つの括りがあり、また、85は675の中に含まれ…のような話もあるので、ざっくり書いていこうと思います。

ストリートトリプル85とストリートトリプル675(2014)の違いって?

「85」ってなんやねん、「675」やないんか!?

と、多くの方は疑問に思うかもしれませんが、85は馬力を指しており、当時既に海外で2013年に発売されたストリートトリプル675のモデルチェンジ版(従来の丸目ヘッドライト→ペンタゴンヘッドライト、2本出しマフラー→1本出しマフラー、その他結構な変更が加えられたモデル)が発売されたのですが、それをそのまま日本に持って来ようとすると規制に引っ掛かり車検が通らなかったようです…

そこで、大変残念ながら、最高出力を絞って日本の規制に適用するという対応が取られた結果、すぐ後に出るストリートトリプルRS(2014~)では104PSのパワーを発揮するスペックになっていますが、ストリートトリプル85では85PSに抑えられてしまった、という具合になります。

ストリートトリプル85は、2013年にストリートトリプル・シリーズがモデルチェンジを受けた際に登場した、「日本向けの」スタンダードモデル。一新されたストリートトリプル(及びデイトナ675)が、日本で求められた騒音・排出ガスの規制に適合できなかったため、エンジン出力を本国仕様よりも20psほど低い「85ps」に絞り、規制をクリアした

引用: バイクブロス

これだけ見ると、約20PSの去勢がされてしまった残念なバイクになってしまっているように見えます…が、最高出力回転数を1850回転下げており、より街乗りに適した出力特性になっているとポジティブに取ることもできます

実際、乗り比べてみた稀有なインプレ記事を見ると、サーキット以外の街乗りレベルではパワー感に差は感じられないレベルということで、そんなに悲観するようなアレでもないでしょう。

参考までに、下記がストリートトリプル85とストリートトリプルR(マフラーを調整することで日本の規制に対応できるようにした版)との比較です。

最高出力(PS) 85
最高出力回転数(rpm) 10000
最大トルク(N・m) 60
最大トルク回転数(rpm) 8250

引用: バイクブロス ストリートトリプル85 スペック

.

最高出力(PS) 104
最高出力回転数(rpm) 11850
最大トルク(N・m) 64
最大トルク回転数(rpm) 8400

引用: グーバイク ストリートトリプルR(2014) スペック

なぜストリートトリプル85を選んだのか

色々な競合が居る中で、なぜストリートトリプル85というマイナー過ぎるバージョンを選んだのか。下記の理由に依ります。

そもそもなぜトライアンフに、ストリートトリプルに興味を持ったのか

女性有名モトブロガーであるrurikoさんのYoutubeでの「デイトナ675」の排気音を聞いてしまい、その癖のあり過ぎる独特なサウンドに惚れてしまいました

四気筒よりも高く響く高音サウンド、4000回転から混ざってくる戦闘機サウンド、アクセルを滑らかに回せばお上品な高音サウンドが響くが、ラフに回すといきなり暴れ馬なパワーとサウンド… そんな、所謂4気筒には無い特異なエンジンに惚れました。

そこで最初は、「トライアンフではないこの特性を探そう」と、様々なマシンを調査し始めました。

というのも、外車だとバイクの故障率が高く、ロングツーリングで安心して乗れないかな…と思ったためです。以下がグーバイク記事からの2次引用ですが、メーカー別のバイク故障率となります。1次ソースは海外のコンシューマーレポートです。

故障しにくいバイクのメーカーは上位に日本のメーカーがランクインしています。海外のコンシューマーレポートがリサーチしたランキングは以下の通りです。

1位:ヤマハ、故障可能性11%
2位:スズキ、故障可能性12%
3位:ホンダ、故障可能性12%
4位:カワサキ、故障可能性15%
5位:Victory、故障可能性17%
6位:Harley-Davidson、故障可能性26%
7位:Triumph、故障可能性29%
8位:Ducati、故障可能性33%
9位:BMW、故障可能性40%
10位:Can-Am、故障可能性42%

上位は日本のメーカーが独占しており、ヤマハ・ホンダ・スズキについてはほとんど故障確率が変わらず、同率1位であるともいえます。ヤマハ・ホンダ・スズキの故障率は、10台リサーチしたうち1台は4年以内に故障する恐れがあるというリサーチ結果です。次いでカワサキが4位であり、4年以内に10台中2台程度が故障する可能性があるという数字となります。

引用: グーバイク

なんとなくハーレーって壊れやすいかなあ、と思っていたのですが、それよりも高い故障率となるのがトライアンフです。まあ、BMWと比べると大分マシではありますが… なお、上記数値は2019年よりも前時点の情報のようなので、2022年などでは変化している可能性があります。

ともあれ、出来れば国産車にしたいというのが本音です。

しかし、残念ながらこの特異なサウンドを持つエンジンは他に無く… MT-09のサウンドも聞きましたが、多少似てはいるものの全然別物でした。他、4気筒は軒並み低音が結構強めでクセが無いように聞こえます。MV Agustaの3気筒は2気筒よりのサウンドですし、故障…めっちゃありそうですし…

じゃあトライアンフしかないかということで、ストリートトリプルを深掘りし始めました。ちなみに、なぜデイトナ675じゃないの?となると思いますが、私の好みとしてフルカウルのバイクが好みではないですし、かなり戦闘的なポジションになるため、ツーリングがキツくなりそうだなあ…ということでストリートトリプルメインで調べ始めました。

この後は、もう少し深堀して、なぜ他の型のストリートトリプルにしなかったのか、似ていると思われるマシンを選ばなかったのかについて書いていきます。(基本的には自分向け)

VS ストリートトリプル765

ストリートトリプル765は、2016年からのモデルチェンジで排気量が向上したと共に、フロントマスクもより精悍な顔つきになり、シートもより洗練された素敵なモデルとなっております。

当初、私はストリートトリプル765にしようかなと思っていました。理由としては、

  • 新しい(不具合が起きにくそう)
  • 見た目がカッコいい

というわけで、外車を買うわけなのでできるだけ高年式を選びたかったですし、どうせならカッコいいマシンが良いので765が有力でした。

しかし!

Youtubeで何本も動画を参照していると、「ストリートトリプル765って、低音が増して4気筒に近いサウンドになってね?」と気づきました

私がなぜトライアンフの3気筒に興味を持ったかというと、あの独特な高音サウンドが良かったから、なんですよね。それが高年式のトライアンフでは少し薄まってしまっていました…

もちろん、耳を澄まして探しに行けば、確かに他のバイクとは異なる「癖」がしっかりあるのですが、起源に戻って「なぜストリートトリプルを買おうと思ったのか」と考えると、ちょっと違うのではないかと思い、見送ることにしました

なお、トライデント660という、トライアンフの中で最も排気量がコンパクト、お値段もコンパクトというマシンもラインナップにありますが、はやりストリートトリプル765のように低音が少し強めな印象で、私が望むサウンド感ではないというのと、あまり丸目のヘッドライトが好みではない、タンクの形状やシートの形状も全体的に丸っこい感じ、ということで選択肢から外れてしまいました。

VS ストリートトリプル675(2008~2013)

ストリートトリプル675は、2008年頃に初代の丸目2灯、マフラー2本出しの強烈なパンチをもったスタイルで登場したマシンになります。

その後、2013頃まで(※)販売されていたのが初代のストリートトリプル675で、その後2014年モデル(海外では2013年)ではヘッドライトが一新され宇宙人のような(!?)異形ペンタゴンヘッドライトが採用され、増すの集中化を意識してマフラーはショートな片側1本出しのスタイルとなり、シートフレームなども一新されたビッグマイナーチェンジが施されました。

コチラのストリートトリプル675のサウンドは、rurikoさんのYoutubeで惚れた「アノ癖ありすぎサウンド」を持つ型になっていて、サウンド的にはドンピシャで、丸目2灯のヘッドライトも2014年~の宇宙人ヘッドライトと比べたらまだマシだったので、私は最初この年式を選ぼうと思っていました。

しかし…!!

調べていけば出てくる出てくる、特に電装系をはじめとした不具合の嵐!!

マフラーのすぐ近くに設置されたレギュレーターはよくパンクすると悪名が高く、ジェネレーターも消耗品かってくらいよくダメになるが、ASSY交換すると3万円以上かかるというとんでも無い闇を孕んでいました…

また、2023年の現在からすると初代の設計は15年前ということで結構古くなっています。個人的な感触ではありますが、2010年を超えてくるとバイクへの安心感もより増すという印象があり(2000年代はバイクがキャブレターからFIに移行していた時期でもあり、この辺りはFI黎明期、電子装備黎明期ということで結構信頼していません…)、もろもろを考えるとストリートトリプル675をチョイスするのはバイクに不安なく乗りたい!という私の想いは実現できないなと判断しました。

※…丸目2灯ではなくペンタゴンヘッドライトになっているが、マフラーは2本出しという旧年式と新年式のキメラモデルも1年程度販売されていました。

VS MT-09

最後まで悩みとおしたのが、ヤマハの大ヒットモデルであるMT-09です。

先ほどの故障率のメーカー別ランキングで最も故障が少ないとされているメーカーで、信頼性という観点では間違い無いマシンです!2014年頃から発売されており、初期型も含めればタマ数も多いというのも魅力的です。

正直、ストリートトリプルのあのサウンドに強いこだわりを持っていなければ、間違いなくMT-09を選んだと思います。

信頼性、比較的お求めやすい価格(2014~2020年モデル)、異次元のパワー、カスタムパーツの多さ、ユーザーが多いからYoutubeをやってる人間からするとありがたい(w)、などなど、MT-09を選ぶ魅力は本当に多々ありました。

が、やっぱり「ストリートトリプルに乗りたかったなあ…」という思いが絶対湧いてくることは目に見えていましたので、今回はMT-09は見送ることにしました。サウンドは確かに同じ3気筒ということだけあってちょっとトライアンフの3気筒と似ています。が、「似ている」に留まるんですよね、当たり前なんですが。

将来、ストリートトリプルに満足し、次のマシンの候補としては間違いなくトップレベルに挙がってくる車種です。素晴らしいと思います。

だから私はストリートトリプル85

というわけで、あまりにも長く書きすぎましたが、私に残された車種の選択肢は、「ストリートトリプル675の2014年~2015年モデル(ストリートトリプル85を含)」しかないということになりました。

理由は、

  • 初期型のような大きな不具合が多少改善されている(レギュレーターの位置など)
  • サウンドが私が惚れた675サウンドだった

からです。

ちなみに、ストリートトリプル(2014~2016)あたりのストリートトリプルは、ペンタゴンヘッドライトという宇宙人のようなチャーミングな…いや、オブラートに包んで言うとまあまあダサい、率直に言うとクソダサいフロントフェイスで、普通はこの見た目が嫌で選択肢に入らないというケースが多いかなと思います。

が、私はフロントフェイス変更の魔術師(???)なので、全く問題ありません。レブルではレブルだと分からないようなフロントフェイスカスタムを何度も行ってきましたし、グラディウス400にはZ1000のヘッドライトを装着し…という具合ですので、ヘッドライトがダサいことに関しては全く気にしていませんでした。すぐ変えるので。

もちろん、ストリートトリプル85以外の2015年モデルやR、Rxなどでも良かったのですが、後は「良いタマがそのタイミングであるか」という問題でした。

いくら年式が新しかったとしても、3万キロ走っているマシンでは故障というかメンテナンス必要箇所も多くなりお金がかかってしまうので、走行距離は少ない個体だけを狙っていました。

1万キロ、2万キロ台は最初から対象外にしていまして、最初から1万キロ以下のマシンだけを狙っており… 最終的に私の条件に引っ掛かったのがストリートトリプル85のブラックでした。

購入時の条件は、

  • 走行距離6000km台ということで文句無し
    • 中古市場に回ったらカウントされる走行距離管理DB的にも改ざん歴無し、タイヤは初期のものが装備されている、外観の状態やオイルフィルターが純正であることなどなど、恐らく走行距離に改ざんは無いと思われます
  • 車体のカラーリングがブラックなので嬉しい
    • 緑もあったのですが、カスタムをしていく上でやりにくいカラーリングだったので見送り…お求めやすかったのですがやっぱり無理でした…
  • ちょいちょいカスタムパーツが装備されていてお得
    • フライスクリーン/アンダーカウル/エンジンプロテクター/純正OPウインカー/純正OPリアフェンダー…

という具合でした。

それ以外は不具合無し!という感じでしたが、1点だけ気になる挙動がありましたね… それを除けば、良い個体だったと思います!

購入金額は63万円程度ということで、「高い!!」と思った方もいらっしゃると思いますが、そもそも1万キロ以下の個体が本当に出回らない(そもそもストリートトリプルがマイナー車種なので)という市場環境なので仕方がないかなと思います。

というわけで、本当はこの後に購入時のインプレを書いていこうと思ったのですが、もう6000文字近く記事を書いていたようなので、今回は一旦ここまでにします…

次は、中古で購入したストリートトリプルの状態をしっかり眺めていく!という記事を書きたいと思います!

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