【エストレヤ メンテナンス】バルブクリアランスを調整する

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はじめに

今回は、エストレヤのバルブクリアランス調整(タペット調整)をやっていきます。

いつかの記事で書きましたが、私の購入した妹用のエストレヤが、信号待ちのためにクラッチを握るとアイドリングが下がってたまにエンストする現象に陥っていました。

これはまさに、エストレヤの持病の1つのようで、原因はバルブクリアランス狂いだそうです。

(ちなみにエストレヤの3大疾病に関してまとめた記事は以下になります)

https://tasokori.net/%e3%80%90%e3%82%a8%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%a4%e3%80%91%e5%88%9d%e6%9c%9f%e3%81%ae%e3%82%a8%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%a4%e3%81%8c%e5%ad%95%e3%82%80%e8%87%b4%e5%91%bd%e7%9a%84%e3%81%aa/

というわけで、マジで腰は重いんですが、妹の健やかなるバイクライフのために、バルブクリアランス調整をやっていきます!

ちなみに、今回クリアランス調整にシックネスゲージという普段あまり使用しないであろう工具(測定器具?)を使用しますので、事前に準備しておく必要があります。

今回は下記のようなあまり種類の無いものを使用したのですが…できれば種類は多い方が良いです。

 

下記のようなものは、安価ですが種類が多いようです。

 

DIYレベルでは、精度の良いものを購入しても差が分からないでしょうから、まあ安価なものを使用して問題ないかと思います。

シートとタンクとプラグを外す

シートとタンクを外す

作業の邪魔になるので、タンクを外します。

タンクを外すためには…シートを外します。

こちらの記事はそれぞれ、下記にまとまっていますので、参考にしてください。

https://tasokori.net/estrella-maintainance-4679/

https://tasokori.net/post-4686/

プラグを外す

バルブクリアランスの調整は、圧縮上死点に合わせた状態で行います。

エンジン左側にあるバルブタイミング調整用のボルトがあり、これでを切り欠きに合わせることで圧縮上死点を出すんですが、4stエンジンはそのサイクル上、ただ切り欠きに圧縮上死点と圧縮下死点が判別がつきません。

これが圧縮下死点だったりしたらヤバすぎます…ので、その判別のためにプラグホールから漏れる圧縮空気によって判定します。

そのために、プラグを外す、という具合です。

まずは、プラグキャップを外します。

次に、プラグ本体を外します。

プラグレンチを使用して、反時計まわりに回せば外すことができます。

圧縮上死点に合わせる

次に、圧縮上死点を出します。

エンジン左側のジェネレーターカバー中央にある、マイナスの溝の掘られているキャップを外します。

コインドライバーで外すことができますが…もちろんそんなもの無かったので、タイヤレバーで緩めることにしました。

次に、キャップを外した先にある14mmのボルトを反時計回りに回して切り欠きとTマークを合わせます。

この回す際、先ほど外しておいたプラグの刺さっていた穴に手をあてておきます。

で、Tマークに合いそうなタイミングでプラグホールから空気が噴出してきたら、それが圧縮上死点です。そうでなければ、それは圧縮下死点なのでハズレです。

無事マークを合わせられたらこっち側はOKです。

バルブクリアランスを調整する(タペット調整)

後は、バルブクリアランスを調整して作業完了です!

エンジン上側にあるバルブの覗き穴を塞いでいる蓋を外します。ちなみに、IN側(エンジン後方側)、EX側(エンジン前方側)の2箇所あります。それぞれについて、規定値に設定します。

この蓋ですが、m8ボルトで固定されています。めっちゃ硬かったです…

中身はこんな感じです。

さて。タペットクリアランスの調整値ですが、

IN(吸気)側: 0.10 ~ 0.15mm

EX(排気)側: 0.17 ~ 0.22mm

だそうです。(こちらの方の記事を参考にしました)

調整方法ですが、ナットを緩め、頭のマイナス部分を回せばOKです。調整が終わったらナットを締めこみます。

クリアランス(隙間)の測定は、シックネスゲージにて行います。

今回使用したシックネスゲージは安価なもので、あんまり種類が多くなく…ざっくりとしたクリアランスしか計れませんでした。

調整の方法ですが、例えばEX側であれば、大体0.20mmにしようと(選択肢的にそれしかなかった)思ったので、まずはシックネスゲージで0.20mmの組み合わせを作ります。(手持ちのものでは0.15と0.05)

で、その0.20mmにした状態でマイナスネジを調整して、ギリギリシックネスゲージが通る…抵抗あるけど通るね…!!位に合わせます。

また、今回はバルブクリアランスを上限側に寄せました。その方がアイドリング下がってエンストしちゃう問題に対処できるようで。

バルブクリアランスを調整したら、ロックナットをしっかり締めて、蓋もちゃんと締めます。締めこみが甘いと、オイル漏れるかもしれないので、規定トルクでしっかり締めます。

後は外していたパーツを元通りに組み上げれば作業完了です。お疲れ様でした。

おわりに

さて。

無事バルブクリアランスを調整しましたが…当初の問題、「信号停車しようと思ってクラッチ握るとアイドリングが弱くなってエンストする」現象は…

無事解決しました!!!!

めっちゃ調子良くなりました!これだけの作業をした甲斐がありますよほんと。

というわけで皆さん、エストレヤのアイドリング弱弱しくなる現象は、バルブクリアランスの狂いが怪しいぞ!ということでした。はい。

今回は以上です!

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