【VTR250】キャブレターをOHするぞっ!2

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前回のおさらいなど

みなさん、こんにちは!
今回は、前回に引き続き、VTRのキャブレターOHのお話です。
前回までで、無事車体からキャブを摘出しましたので、今度は分解工程に入ります。
あ、そうです。
今回のキャブOHの目的は大きく3つ。
1. ジェットを交換する
2. 油面を調整する
3. ゴム部品を交換する
です。

私のVTRは初期型ですので、かれこれ15年物の機体になります。
ですので、一応調子はいいですが、なんやかんやでジェットの摩耗とか、逆に詰まりとかで最高のコンディションではなくなっている可能性があります。
ので、明確な問題はありませんが、スロージェット、メインジェットを交換します。
(後に他のVTRのブログで見ましたが、ニードルも摩耗するらしいので交換した方が良いようです。悔しい)
そして、2つめ。
油面の調整です。
キャブレターのフロートチャンバーのガソリンの量、というか、高さというか、の調整ですね。
停車時とか、なんかちょっと排気ガスが臭かったり、プラグの焼け具合を見ると、薄めではないよな、と思ったので、油面が狂っていることを期待してました。
たとえ正常値だったとしても、少し薄めに振る予定です。
(ちなみに、他のVTRのブログでは、VTRはギリギリまで燃調を薄くしてある、と書いてあったんですが。。。こと私の機体ではその兆候は見られないです)
3つ目は、まぁ、15年経っているバイクなので、ゴム部品が劣化してきて、
単純にそろそろ自分の手で総取り替えしておきたいな、というところです。

キャブレターの分解

外したばかりのキャブの様子

さて、それでは、作業に入ります!
摘出したキャブです。
車体右側。
IMG_3912.JPG
車体左側。
IMG_3914.JPG
VTRのキャブは、この大きなお皿で2つが連結されています。
ですので、まずはお皿とキャブを分離してあげます。
(ちなみに、OHでなくキャブ清掃であれば、お皿から分離する必要はなく、この時点でフロートチャンバーを開けてジェットの清掃ができます)
上から見たところ。
IMG_3913.JPG

4つのなべネジ外しでお皿を外す

ゴムファンネル根元にある金具で覆われた4つのナベネジがあります。
(写真ではゴムの影になって2本しか映っていませんが。)
写真は、金具を起こしてネジを回せる状態にした所で、本来は金具がネジに覆いかぶさっていますので、まずはこれをマイナスドライバーなどで起こします。
プライヤーなどでもokです。
他の部分を傷つけないように気を付けてください。

さて。
ここです。
ここがVTRのキャブOHで最大といっても過言ではない難関ですよ。
地獄の4本なべネジ外しっ!!
他のどのVTRのブログを見ても、大体ここのネジを舐めた、バイク屋にいった、断られた、苦労した。
と書いてありました。ええ。
とにかく硬いです!
プラスネジで締める適正トルクを超えていますよ!これ本当に!
皆さん、ここは気合いを入れてください。
まず、グリップの良い大きいサイズの(1番って規格のやつかな?)プラスネジを用意します。
で、木片などでキャブ本体をしっかり固定します。
あとは、CRCを吹いて、戦うのみです。
ちなみに、筆者はこう書いていますが、全く緩まる気配がなかったので、彼女のお父さんに外してもらったという。
無理だと思ったら、一人で頑張らずに他人も頼る、ということを学びました。

2つのキャブの真ん中にあるネジを外す

さて、上記4本のネジを外したら、
IMG_3915.JPG
赤丸部分のネジも外します。
ここも結構硬いので油断しないでください。

お皿を取り外す

以上の作業を終えると、無事お皿を外すことができます。
お皿を持って、ぐらぐらさせていると少しずつ外れてくるはずです。
外れたお皿。
IMG_3918.JPG
写真はありませんが、お皿とキャブの間にスペーサー?というか、ピン?というか、な物が合計4個嵌っていますので、無くさないように気を付けてください。

2つのキャブを分離する

これでお皿と分離されましたが、リンクロッドによって2個のキャブは連結されたままですね。これを外します。
割りピンで留まっていますので、外します。
IMG_3926.JPG
赤丸部分のピンをペンチ等で変形させて、引き抜きます。
これで2個のキャブが分離されました。
IMG_3927.JPG
私は怠惰なので、リンクロッドの片方しか外しませんでした。
また、ここには、ワッシャーが3枚使用されています。材質が違ったりするので、順番を覚えておきましょう。
(忘れてしまったのでここでは書けないんです。。。)

バキュームチャンバーを外す

さて、今度は、バキュームチャンバーを開けます。
キャブの上側の4本のプラスネジを外せばokです。
IMG_3921.JPG
この部分は、バネが入っていますので、蓋をおさえながらネジを緩めましょう。
IMG_3922.JPG
左から、蓋、バネ、バキュームピストン+ニードルです。
パーツリストにはピストンCOMP, バキュームとあったのでバキュームピストンと記載しています。
ゴム部分はダイヤフラムと呼ばれるのが一般的なんですかね?
この部品は高いので、丁寧に扱いましょう。
また、このゴムに穴開きがあった場合は、残念ながら交換です。
この部分が損傷していると、負圧が想定通りにかからず、ニードルがちゃんと動きません。
よって、本来欲しい混合気の濃さにならず、全然速度が上がらない、という症状が出たりするそうです。

各種ゴム部品を外す

今度は、ゴムホース類を外していきます。
IMG_3929.JPG
固まって全然外れませんでしたので、シリコンスプレーを使用して外しました。
ここのホースも外します。
IMG_3930.JPG

フロートチャンバーを開ける

今度は、キャブをひっくり返してフロートチャンバーを開けます。
4本のプラスネジで固定されています。ここもちょっと硬かったです。
IMG_3916.JPG
今回交換対象のジェットが見えました。
上の赤丸がスロージェット、下の赤丸がメインジェットです。
メインジェットはメインジェットホルダーに嵌っています。ので、ホルダーからジェットを外します。
IMG_3935.JPG
確か、m8のレンチを嵌めたら、まだユルユルでしたので、仕方なくモンキーで固定しました。
あとは、幅広なマイナスドライバーで回してあげればジェットが外れます。
IMG_3936.JPG
また、同じフロートチャンバーのフロートも外します。
IMG_3931.JPG
ピンをつついて抜いてあげます。小さいパーツなので無くさないよう注意です。
上から、フロート、フロートピン、フロートバルブです。
IMG_3933.JPG
キャブにガソリンが満ちると、フロートが浮き上がり、連携しているフロートバルブが持ち上げられ、
タンクとキャブを繋ぐ経路に蓋をします。
ガソリンが消費されると、ガソリン量が減るのでフロートが下がり、フロートバルブが下がってガソリンが流入してくる、という動きでガソリン量を管理している部品群ですね。
フロートについている金具の曲げ量を調整することで、油面の調整ができるというわけです。
という所までで、今回の記事は終了です!
以上!

次回の記事はこちら

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